第4回 サウジアラビアロイヤルカップ(GII)出走予定馬展望

日程：2018年10月6日(土)
コース：東京芝1600ｍ

予想用・出走予定馬一覧

ドゴール（津村騎手想定）

マイルの新馬戦で勝ち上がった馬が人気の中心となる中で、新潟1400ｍの重馬場で味のある競馬をしたドゴールがサウジアラビアロイヤルカップに出走予定だ。距離延長はカギ、軽い馬場もカギだが総合力を武器に波乱の主役となるか。

面白い馬を探したけど、この馬かなという感じ。他にも気になる馬はいるけど、マイルへの延長がある程度プラスになりそうで、かつ器用。あとは新馬は少しゲートが甘かったのでそこをしっかりと克服して怖がらずに前をとる意識を持ってくれれば圏内粘り込みは狙えると思う。まあグランの仕掛け次第でもあるけどね。

新馬戦１着

新潟芝内1400ｍ重 17頭１枠１番
1:22.8 35.0-35.7 H^1
12.5 – 10.9 – 11.6 – 12.1 – 12.2 – 11.6 – 11.9

新馬戦は新潟1400の重馬場でペースはややハイというバランス。新馬戦としては1400らしく流れた一戦ではあるが、新潟の内回りでやはり３～４角地点で息が入っての２Ｆ戦となっている。要所でしっかりと加速出来たかどうかも重要な要素だった。

１番枠からやや出負けして押してリカバー、二の足良くすっと好位まで取りつくが前が壁になるのでそこからはコントロールとなる。ただ結構すぐにコントロールできて早い段階で前の馬との間にスペースをキープできていた。３～４角でペースダウンする中で３列目の最内、４角でも進路がない状況で加速出来ないまま直線。序盤で内を嫌った各馬をあざ笑うかのような強烈なキレを見せて先頭に。あとは最後まで突き放しての２馬身半差完勝だった。

Ｌ２の地点でも直線に入ってくるまでは追えなかったし、直線で内ががっぽり空いたとはいえそれが確定してからの追い出し。それでこの反応だからね。かなりギアチェンジ面を持っていると思う。Ｌ２に入ってくる段階ではまだ３列目なので前との差は２馬身はある計算だし、そこからＬ１に入るまでに先頭に立ってしまって１馬身近いリードを作っていた。相手関係のレベルがわかりにくいんだけど、２着以下とは一線を画すパフォーマンスだったのは間違いない。

サウジアラビアロイヤルカップ2018への展望

距離に関しては怖がらずに乗ってくれればギアの上げ下げの上手さから問題ないはず。ただしやはり前走の評価をするにしても、前半の基礎スピード面とギアの上げ下げの上手さ、というところに尽きる。入りが速い中で出していって途中で減速、コントロールが利いた状態で動きたいタイミングで後手を踏みながらも他より鋭く伸びている。一方で重馬場なので仕方ないにせよ、速いラップを踏んでいるわけではない。自身でも２馬身差を11.6で差したといってもせいぜい最速ラップは11.3ぐらいだろう。良馬場でさらにこれを上げてこれるかどうかだし、Ｌ１も落とした中で突き抜けたが後続もこのペースで脚をなくしていた可能性が高い。マイルで良馬場となるともうちょっと引き上げていかないと削ぐところまでは難しいからね。あまりスローすぎると一瞬の脚では太刀打ちできない。流石にグランアレグリアとの比較でとなるとＴＳ持続が違いすぎる。グランもまだわからない分野で攻めるとすればやはり基礎スピードだろう。47秒ぐらいで入ってある程度引き上げつつ、前目で仕掛けを待って要所でスッと出し抜くパターンが決まれば意外とやれるんじゃないかな。それにグランアレグリアにとっても一番厄介なタイプだと思うし、前目で支配されてペースを落とされて包まれた中で出し抜きを決められる。これぐらいしか負けパターンが想像できない。練習ではゲートが速かったとのことだし、個人的には前目でしっかりとレースメイクをしてほしいかな。47秒台では入ってほしいし、途中で息を入れるのはＯＫのタイプ。上手く紛れを作って一瞬の脚でスッと出し抜きを決められれば。馬券的には穴目で狙いたい一頭。