2019/02/02
第69回 毎日王冠(GII)出走予定馬展望
日程:2018年10月7日(日)
コース:東京外1800m
予想用・出走予定馬一覧
キセキ(川田騎手想定)
昨年ド不良の極悪馬場となった菊花賞を制したキセキが毎日王冠に出走予定だ。菊花賞の激闘の反動もあったかもしれないが今年は結果が出ないまま秋を迎えてしまった。鞍上には代打の川田を迎え、府中の1800で強烈な末脚を引き出すことができるか。
今年の内容が良くないので評価が難しい。ただし、新潟の外回り2000の信濃川特別のインパクトが強かったし、高速馬場で厳しい流れになってもやれそうな感覚はあるんだけどね。
菊花賞(GI)1着
京都芝外3000m不 18頭7枠13番
3:18.9 64.1-68.8-66.0 H^2
13.2-12.6-12.0-13.1-13.2-13.5-14.5-14.3-13.5-13.0-13.1-12.9-13.4-12.7-13.9
不良の菊花賞から振り返る。極端に遅く3:18.9と3200m戦か?と見紛うほどに遅い。ラップ推移をみてもわかるが2秒近いかなりのハイだし、中盤は少し緩んで後半5Fで66.0とハロン13よりも遅い。極端に力の要る馬場での消耗戦だったとみていいと思う。ここまでくると3000mどの地点でもしんどかったと思うしマラソン型の競馬になったかな。
13番枠から出負けして後方からの競馬となってしまう。道中も後方馬群の外目で様子を見ながらスタンド前。1角ぐらいから少しペースが落ち着いて向こう正面では馬群が凝縮する中で後方の外で我慢しながら3角。3~4角で徐々に好位勢が勝負を仕掛ける中で促しながら外々から押し上げる。4角では好位列に取り付くがまだ一気に伸びる感じではない。直線序盤でそこから追い出されてじりじりと伸びるがまだ2列目。しかしL1でばてずに一頭だけ伸びて抜け出し2馬身差の完勝だった。
ここでは消耗戦に特化しすぎているので当てにはしづらい面もあるが、やはり一番は3~4角で外から押し上げながらラストまで伸びきったポテンシャル面ということになるだろう。馬場の良いところではあったとは思うが、2着以降が最後に甘くなっていることを考えるとインパクトとしては大きいし、クリンチャーやポポカテペトルがその後も強かったからね。素直にこの時点で後半のポテンシャル面はトップクラスだったとみるべきかな。
宝塚記念(GI)8着
阪神芝内2200m稍 16頭8枠16番
2:12.5(+0.9) 59.4-60.2 H^1
12.2-10.8-11.4-12.7-12.3-12.0-11.8-12.1-12.2-11.7-12.4
菊花賞の反動もあったのかなというぐらい今年は良くない。日経賞で捲って甘くなったのもあるが、宝塚もいまいちだった。力の要る馬場で0.8とややハイ程度には流れていた。力の要る馬場でL2最速11.7。L5の地点で11.8だし前半の基礎スピードを問われて後半が少し削がれたかなというところはある。
16番枠から出負け、接触もあったので最後方近くからのスタートとなる。そこからは少し押し上げて後方の外で1角へ。道中も結構流れているがそこまで縦長ではない、という流れで後方2番手で我慢。3~4角でも後方外からで、先に動いたサトノダイヤモンドらの動きを無視して我慢、4角で中目を通してロスなく進めて直線。序盤で前にスペースがある状況から中目を押し上げてくる。ただラストは伸びが地味でなだれ込むところまで。
同じく後方からの競馬となったワーザー辺りと比較しても完全に見劣った。正直力の要る馬場でこういう競馬で、結構面白いかなと思っていたんだが内容的にはかなり物足りない。前半の基礎スピード面でちょっと難しかったのかも?とも思うがあの位置ならそんなに無理して入ったわけではないと思うからね。もうちょっとやれてほしかったし、今年はパフォーマンスが落ちてしまっていると思う。
信濃川特別(10下)1着
新潟芝外2000m 14頭4枠5番
1:56.9 58.2-58.7 M
12.6-10.9-11.4-11.4-11.9-12.1-12.2-11.9-10.6-11.9
面白いのが信濃川特別。超高速の新潟とは言え2000mで56秒台に入ってきている。後半もL2最速10.6とペースを考えるとかなり速いラップを踏んでいた。軽い馬場適性は本来高いタイプなんじゃないかなと。
5番枠から出負けして無理せず後方から。前がかなり飛ばす形になってこの馬の位置だと恐らく前半は60秒台、というような感じで3画に入っていく。3~4角でも後方で我慢しながら直線に入ってくる。序盤で外に誘導すると早い段階で伸び始めて中団列、L2の地点で前との差をグンと詰めてきて鋭く切れる。L1でもそのまま伸び続けての1馬身半差完勝だった。
この馬の位置だとおそらく60.5-56.4ぐらいの感じなのかなと。まあちゃんとは見られなかったので何ともだがいずれにせよ言えることは後半の1000でかなり速いラップを踏んでさらにもう一段の切れを引き出してきた。L2の地点で10.6とかなり早いがここでさらに2馬身差ぐらいあったのを一気に詰めているからね。このラップ計測が間違ってなければ10秒前半の脚を使っていることになる。後半5F勝負に特化した感じでかなりトップスピードの質・持続力を見せてきたし、しかも流れた中で爆発したというのが個人的には面白い材料かなと。菊花賞も馬場は違うが前半からタイトな流れだった。まあ、だからこそ今年の内容が物足りんわけだが。
毎日王冠2018への展望
状態面次第だろう。少なくとも今年のキセキの出来では重い印はまず打てないし、印も回しづらい。ゲートが悪く後方からの競馬になってしまうことが引っかかる。また今回は川田に代わるので、ミルコに比べると動いていく意識はどうしても少し遅れる可能性が高くなる。信濃川特別でもそうだが流れている中で縦長になっても後方から長くトップスピードを維持できているし、質も高いので3~4角での意識は多少ロスがあっても強気に、というのが欲しいタイプ。もちろんそのうえで3歳時の破壊力を戻してこないといけない。日経賞も神戸新聞杯もスローからの勝負でこれは個人的にはあまり得意ではないと感じるが、宝塚記念で伸びなかったのは悲観すべき材料だと思っている。追い切りで判断しつつだが、高速馬場で流れても対応できるとは思うし1800はちょっと短いとは思うがL3最速戦になりやすい毎日王冠ならL1の差し込み警戒要因にはなるかな。神戸新聞杯でもTS持続でサトノアーサーは上回ってきたし(上手く運んだが)、信濃川特別からも高速馬場は合うと思う。菊花賞のイメージが強くて高速馬場で嫌われるならそこは面白い材料化も。ただ何と言ってもとにかく追い切り次第。
重賞予想解説者:北条直人
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単勝:87% 複勝:100% 馬連:66.7%
ワイド:91.3% 3連複:54.2% 3連単54.2%
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単勝:79.2% 複勝:95.8% 馬連:45.8%
ワイド:75% 3連複:41.7% 3連単41.7%
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単勝:87.5% 複勝:100% 馬連:62.5%
ワイド:83.3% 3連複:25.0% 3連単25.0%
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平均の約3~4倍、、
さらに、的中を重視したいときには「的中率90%の反則技指数」、高配当を狙っていきたいときは「魅せる穴馬HitMake」と使い分けることができる。このあたりは、その時々のお財布事情次第で使い分けるとよいとは思います。