2019/02/02
第22回 シリウスステークス(GI)出走予定馬展望
日程:2018年9月29日(土)
コース:阪神ダ2000m
予想用・出走予定馬一覧
ラインルーフ(森一騎手想定)
前走の名鉄杯では圧巻の番手抜け出しを見せたラインルーフがシリウスステークスに出走予定だ。1800mでは強いが1900m戦では少し甘くなっているだけに、2000mへの延長はやはりカギとなる。今の充実度を武器に、強敵を撃破できるか?
前走の名鉄杯は正直想像以上に強かった。これまで顕著に前半型で厳しい流れの中で良さが出てきた馬だと思うんだけど、それをこの馬自身では後半でかなり高いレベルのものを引き出してきた。これはかなり面白い競馬をしてきたと思うので、2000への延長といっても強ち馬鹿にできないところはある。本質はやっぱり1800ぐらいがいいとは思うんだけどね。
名鉄杯(OP)1着
中京ダ1800m良 15頭8枠16番
1:49.1 47.6-49.8 H^2
12.9-11.0-12.2-11.5-11.7-12.2-12.4-12.6-12.6
前走の名鉄杯から振り返る。この時の中京は時計も出ていたが、それでも1:49.1は破格といっていい。ペースは2.2でかなりのハイだがこれはコパノチャーリーの単騎逃げによるもの。離れた番手の位置だと目視推定で49秒前半という感じなので実質的にはややスローから平均ぐらいという感じ。3~4角でコパノを捕えに行ったので恐らく実質はややスローロンスパの競馬になっていると思う。
16番枠からまずまずのスタートを切って楽に番手外まで押し上げてコパノチャーリーを突きに行く。ただコパノがかなり引き上げて単騎逃げに持ち込むのでそこで無理せず単独の2番手に押し上げてペースをコントロール。3角以降でかなり離れたコパノチャーリーとの差を徐々に詰めつつ番手で直線。序盤で5馬身近くあった差をしぶとく詰めて半馬身差ほど。L1で一気に抜け出してあとは独壇場。8馬身差の圧勝だった。
前半前が引っ張ったのもあるが、この馬としてはそこまで速いペースではないので基礎スピードでというほどではないと思う。あの時の馬場で49秒で入れば少なくともハイペースにはなりえない、という状況だったし実際この馬の走破バランスでみても3-3Fで37.1-36.4。恐らく4-4でみてもスロー寄りだろう。この辺からもこれまでにない後半型の競馬でちぎってきた形になる。これは意外でこれだけ長く脚を使えたなら距離も2000ぐらいなら?とは思うんだけどね。転換点になる一戦かもしれない。
アルデバランS(OP)3着
京都ダ1900m稍 16頭5枠9番
1:58.3(+0.4) 49.3-49.8 M
7.2-11.1-11.7-12.9-12.8-12.4-12.3-12.1-12.5-12.9
これまでのこの馬のイメージは、悪い意味ではこのアルデバランSが印象的。京都1900でペースは平均。1900らしく息が入ってそこからの後半勝負、L3最速のポテンシャル戦と分かりやすい流れになった。
9番枠から好発を切ってハナを主張、しかし外からタガノディグオが行き切ったのである程度抵抗しつつも2列目で。道中も2列目外で流れに乗って3角へ。3~4角でペースが上がっていく中で2列目外から進めるのだが徐々に置かれて直線では2馬身差作られる。そこからしぶとく食らいつきはするが差は詰まらず。L1で外から一気にナムラアラシに交わされて2馬身遅れた2着争いの中での3着。
このように3~4角でペースが上がっていく中で正攻法で外からとなると普通に置かれてしまっていた。減速してきたL1辺りでは手ごたえ以上に踏ん張っているしこれは持ち味だが、前半基礎スピードを活かして引き上げて、という形で結果を出してきた馬でこうやって緩い流れに合わせて外から勝ちに行く後半型の競馬では普通に甘かった。本来はこういうイメージの馬。
観月橋ステークス(16下)1着
京都ダ1800m良 12頭3枠3番
1:50.7 47.2-50.9 H^4
12.2-11.1-11.8-12.1-12.6-12.8-12.8-12.6-12.7
最低人気で番狂わせを起こした観月橋Sがいい意味でのこの馬のイメージ。ペースは一目瞭然、といったところで3.7と超超ハイ。終始後半は12秒後半を続けるような消耗度合いのきつい競馬の中で台頭した。
3番枠から好発を切って押して押して、鞭も入るがハナは切れず、無理せず2列目で。道中も前がかなり速い流れで引っ張る中で少し離れた3列目で進めて3角。3~4角で前がしんどくなってきたところで2列目から一気に先頭にまで躍り出て直線。序盤で外からテンザワールドらの強襲、一旦は前に出られたがそこからしぶとく差し返しての1馬身1/4差勝利となった。
手ごたえ以上にしぶといというのがこの馬のこれまでの持ち味。基礎スピードがかなり高く、ペースが上がった中でしっかり後続の脚を消耗、削ぐ形で粘り込んできた。このレースだけでなく2着のポルックスSでもそうで、前半からペースを引き上げてこその馬だったという認識…だった。
シリウスステークス2018への展望
名鉄杯がなければ正直ここでどうこう、とは全く思っていなかったけど前走で評価を変える必要が出てきた。まず明らかに前半コントロールされ、後半長く脚を使ってきた名鉄杯は評価せざるを得ない。時計的にも高いレベル、これを後半型の競馬でやってきたならこれまでの基礎スピード一辺倒のイメージは捨てないといけない。それぐらいのインパクトではあったかな。ゲートが上手く二の足がそこまで速くないというタイプだが、2,3走前は芝で結構いい感じだったことを考えると芝スタートは案外合うかもしれない。2000でどこまでやれるかで、特に阪神2000の場合は前半速く中盤緩んでの再加速になりやすい。ギアの上げ下げが問われるのでそこまで器用にやれるかどうかが一つカギにはなる。それとペース次第では4角で11秒台に入ることも。前走は評価するが瞬間的な切れ味はこれまでも見せられていないし、4走前のアルデバランSでも外から動いて速い地点で置かれているように、やはり要所で鋭さを要求されると不安がある。その点でも2000への延長は前走を踏まえても少し不安はあるかな。その点ではサンライズソアとかの方が上。ただ、今回のメンツを考えてもグレイトパールがそんなにおとなしくしているとは思わないし、ある程度早めでロンスパになる可能性が高い。そこで前受けして3角以降長く脚を使う形で最短距離をとってくれば、前走の感覚ならやはりかなり面白い存在になると思う。信じきるにはリスクが要るけど、少し外目の枠から行き切ってロンスパの形を前で受けてどこまでやれるかを試してほしいかな。軽い馬場で結果が出たのも天気が怪しげな今週の阪神を考えるといい材料やね。
重賞予想解説者:北条直人
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単勝:87% 複勝:100% 馬連:66.7%
ワイド:91.3% 3連複:54.2% 3連単54.2%
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単勝:79.2% 複勝:95.8% 馬連:45.8%
ワイド:75% 3連複:41.7% 3連単41.7%
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単勝:87.5% 複勝:100% 馬連:62.5%
ワイド:83.3% 3連複:25.0% 3連単25.0%
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平均の約3~4倍、、
さらに、的中を重視したいときには「的中率90%の反則技指数」、高配当を狙っていきたいときは「魅せる穴馬HitMake」と使い分けることができる。このあたりは、その時々のお財布事情次第で使い分けるとよいとは思います。