2019/02/02
第66回 神戸新聞杯(GII)出走予定馬展望
日程:2018年9月23日(日)
コース:阪神芝外2400m
予想用・出走予定馬一覧
タイムフライヤー(和田騎手確定)
昨年の2歳中距離王、ホープフルステークスの勝ち馬タイムフライヤーが神戸新聞杯に出走予定だ。3歳クラシック戦線、春はともに二桁着順と撃沈。残す秋の一冠に望みをつなぐべく、2歳時の勢いを何とか取り戻して本番に臨みたい。
追い切りを見ておやっ?と思ったのは確か。ただし、それを除けばやっぱりトップレベルでは通用していないので、その辺をどう考えるかだろう。変わってくる可能性は無きにしも非ず。
ホープフルS(GI)1着
中山芝内2000m良 17頭7枠13番
2:01.6 59.8-61.8 H^2
12.5-10.8-12.5-11.8-12.0-12.3-12.6-12.8-11.9-12.2
昨年のホープフルSから振り返る。年末の中山で時計もかかっていた状況、ややタフ~タフ。ペースはかなりのハイで、ラップ推移的にみるとL4-3の3~4角辺りでかなり緩んでいる。前の馬にはしんどく、後ろの馬には3~4角で取り付くタイミングがあったし、ここまで緩んでいて遅いラップだと外から押し上げる形は嵌ったレベルだと思う。
7番枠から五分には出たが二の足も遅く窮屈でもあったので無理せず後方に下げていく形となる。向こう正面でもペースが速い中で無理せず後方で脚を残しながら内外どちらでもというところから3角でステイフーリッシュの動きに合わせて外からじわっと。4角で大外を押し上げていくジャンダルムの後ろにとって3列目で直線で外。序盤でしぶとく伸びてここで先頭列。L1でジャンダルムをしっかりと競り落としてのGI制覇。
ここではまず前半のハイペースが一つあったし、そのうえで3~4角付近で急激に緩んだので勝手に取りつくことができたのもある。ジャンダルムを目標にできたしこのラップ推移なら3~4角のロスより加速しやすい状況で最速地点に入っていけたメリットの方が大きいだろう。正直に言えば全てがかみ合った勝利だな、という感覚。その中でポテンシャル面を引き出してきたのは確か。それもペースが上がった中でのもので、スローや平均、ある程度各馬が脚を残している状況でどこまでやれるか?というような絶対的なものではなかった。
皐月賞(GI)10着
中山芝内2000m良 16頭1枠1番
2:01.9(+1.1) 59.2-61.6 H^2
12.6-11.0-11.9-11.5-12.2-11.9-12.4-12.4-12.7-12.2
それが問われたのはこの皐月賞。ペースバランスではかなりのハイだがこれは前3頭が離してのもの。実質的にエポカドーロの位置でみれば61秒ぐらいの通過でややスロー。そこからのロンスパとなっているので後半のポテンシャルを高く問われているはず。ホープフルSと比較すればより後半型の競馬だった。
1番枠から好発を切って少し促したがそこから控えて中団の内、という選択をとる。道中も前3頭が飛ばす流れの中で離れた集団の内内という形。3~4角でエポカドーロ以下が捕まえに行くタイミングで上手くエポカドーロの後ろをとりながら直線に入ってくるが4角出口で置かれる。序盤でそのままじりじりと伸びあぐね、L1まで良いところなくの完敗。
ホープフルSと違って4番手以降は余力があった状況。その中で後半のポテンシャル面を要求されているのだが、ここでは上位も強敵だったとはいえ伸びるところを全く見せられなかった。ホープフルSは前には苦しい競馬と後ろから押し上げて良い展開がかみ合ったことが大きいと思うし、若葉S・皐月賞でこの時点でポテンシャルはまだ足りない、ということは見せたのかなと。
日本ダービー(GI)11着
東京芝2400m良 18頭1枠2番
2:24.4(+0.8) 60.8-58.3 S^2
12.7-11.0-12.3-12.4-12.4-12.3-12.2-12.0-11.7-11.2-11.2-12.2
前走の日本ダービーも内容的にはあまりいいものではなかったかな。ペースは2.5で超スローに肉薄レベルで遅く、ラップ推移的には4F戦で分散。トップスピードの質はそこまで問われず、TS持続が最優先。そのうえで4角地点では11.7とそれなりだし仕掛けが早いので出し切りやすい展開。内目で立ち回ってこれたのも展開的にはかみ合っていたと思う。
2番枠から五分のスタート、そこから無理せず控えて中団の内とちょうどいい位置を確保する。向こう正面では少し掛かり気味だがこれは他の馬にも言えるし大体がドスローなのでこんなもん。3~4角で中団内内から促しながら直線で外に持って行く。序盤で少し進路確保までにはもたついたがL2では確保しきって追い出されるもジリジリ後退。L1でロスがなかった分だけ伸びてほしかったがそれもなくの完敗だった。
直線に入っての進路確保で若干もたついたのを除けばほぼ完璧だったと思う。その中でL1の減速地点でも伸びてこなかったのだから、正直完敗というしかない。皐月賞・ダービーで少なくとも後半型の競馬ではポテンシャル・トップスピードの持続力、もちろんだが質的にみても足りなかったのは間違いない。
神戸新聞杯2018への展望
あとは他の馬以上の成長を夏に遂げてきているかどうかだけ。正直阪神2400だとなかなか前半から流れるというケースは考えにくいし、それもホープフルSは流れたうえで本来仕掛ける意識があるべき3~4角で前が緩むというような極端な展開になったのもある。阪神2400だとそういうところまではちょっと考えにくい。後半型の競馬で春の力関係から考えると、苦戦するかなと思っている。ただし、追い切りはかなり目立つ時計を出してきていて、これはこの馬のこれまでの傾向から考えてもかなりハードに動けているのは確か。これによる激変があるかないか、というレベルだろう。それでもそこそこ人気するのは間違いない、という中で手を広げるぐらいなら拾いたい馬が少なくないので…。恐らく手を出さないつもり。
重賞予想解説者:北条直人
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単勝:87% 複勝:100% 馬連:66.7%
ワイド:91.3% 3連複:54.2% 3連単54.2%
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単勝:79.2% 複勝:95.8% 馬連:45.8%
ワイド:75% 3連複:41.7% 3連単41.7%
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単勝:87.5% 複勝:100% 馬連:62.5%
ワイド:83.3% 3連複:25.0% 3連単25.0%
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平均の約3~4倍、、
さらに、的中を重視したいときには「的中率90%の反則技指数」、高配当を狙っていきたいときは「魅せる穴馬HitMake」と使い分けることができる。このあたりは、その時々のお財布事情次第で使い分けるとよいとは思います。