競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

新潟2歳ステークス 2018 レース回顧・結果:ケイデンスコール、直線大外からズバッと差し切り!

time 2018/08/26

2018新潟2歳ステークスのレース回顧・結果

新潟芝外1600m稍

1:35.5 49.0-46.5 S^2
12.9-11.4-12.0-12.7-12.5-11.4-10.6-12.0

蛯名だとあり得るなあと思っていたので想定の範囲ではあるんだけど、それでもやっぱりコントロールしすぎてドスローに近い形に。雨が降った割に馬場が悪化していない、騎手の意識が雨のせいで下がると起こりやすい現象で、4角地点でも12.5だから直線に向けての加速性能が問われたし、L1はかなり落ちているのでTS持続も含めて後半の総合力勝負となっている。有り体に言えば直線だけの競馬で、だから直線での馬場差が響きやすくなったと思う。

1着06ケイデンスコール(石橋脩)

五分のスタート、そこからある程度促していたがポジショニングは微妙で結局中団から後ろに下がって後方。ただしペースも遅い中で団子状態、2番手との差でみればそこまでない状況で3角で外目を意識。3~4角で前がペースを上げていないのに単騎、という流れの中で後方外から少しずつ促しつつ直線へ。序盤で大外一番馬場の良いところを確保しきってから追われるとすっと伸びてくる。L2の段階ではほぼ先頭列に並びかけてきて、L1では内で粘る7枠2頭を競り落とした。

石橋脩の新潟は本当に上手いというか、3角手前からちゃんと意識して乗っているからね。正直イージーすぎた展開ではあり、前が3~4角でも引き上げないから外を回すロスがほとんどなかったし、そのうえで直線勝負に特化しているからそこで馬場の良いところを取れたのがかなり大きかったとは思う。とはいえ2,3着馬も同じようなものだし、その中でしっかりとL1まで伸びきって勝利をものにしたのは高く評価しないといけないと。ただし、1000万下の五頭連峰特別との比較では後半の決め手でラップ的にみても2段、時計的にみても1段見劣る。現状古馬500万クラスと同等としても、まあクラシックでどうこうというにはもうちょっとパフォーマンスを上げてこないと、というところかな。

2着09アンブロークン(石川裕)

出負けして最後方から促しつつ徐々に押し上げを狙う。ただ焦ったこととペースが遅いこともあってかなりかかってしまって馬群の中でコントロールに苦労しながら3角に入っていく。3~4角でも包まれた状態で動けないまま中団で直線。序盤で馬群の中目から捌いてすっと伸びてくる。L2で鞭が入って追い出されるがここで外からケイデンスコール、スティルネスに並ばれる。最後はケイデンスコールに差されたがスティルネスは退けて2着確保。

ん~まあ下手に乗ったなという感じ。出負け自体は仕方ないにせよ、そこから促して取りに行けば馬の方の気持ちにスイッチが入っちゃうことはよくあること。ただし、ここに関しては掛かったということよりも、掛かってしまったことで鞍上の折り合いへの意識の比重が強くなりすぎて適正ペースを全く判断できていなかったという点だろうと思う。ミルコなら仮に出負けして掛かったとしてもペース判断ができていると思うし、緩いと判断すれば掛かりながらも番手まで上げていく意識をもって入っていくと思う。もちろん上手い下手ではなく石川レベルだと陣営の指示が細かい可能性が高いし難しかったかもだけど、あの段階で掛かりながらポジションを取れずに馬群で待たされる形になると簡単ではなかったかな。この辺の判断力がトップレベルとの決定的な違いになると思う。馬自体はこれで決め手勝負でもある程度のめどは立てたけど、悪化しきらなかったしここまでトップスピードの質が問われてしまうと難しいのかな。ペースが上がってどの程度やれるかによる。ダービーは難しいけどペースが上がってやれれば皐月賞、という目も出てくるからね。血統的にもそういうところで良さが出てくる可能性はあるし、一度1周コースでどこまでやれるか見たいね。トップスピード戦では世代トップレベルにないのは確かだと思う。

3着08スティルネス(三浦)

五分のスタートからまずは折り合いを意識してコントロールしながら入っていく。顕著にスローなので流石に掛かり気味ではあるがそれでもクビを上げるような感じはなく好位外で3角。3~4角でも好位外で仕掛けを待ちながら直線。序盤でも仕掛けを待ちながら先に内から伸びてきたアンブロークンを目標にL2で追い出されて先頭列で食らいつく。L1はケイデンスコールに抜け出され、アンブロークンを捕え切れずの3着。

内容的にはやはり折り合い面で十分こなせたのは大きいと思う。流石に49はこの馬場でもかなり遅かったと思うし、そこで我慢できていた。3~4角でもペースが上がってこない中で仕掛けを待っていたので結局直線で団子、直線までのポジションの優位性がほとんど意味をなさない展開、騎乗になったし末脚勝負だけでこれだけやれたのは収穫だと思う。この馬の基礎スピード面は結構期待してもいいかもしれない。一度良馬場のマイルで47ぐらいで進めてしっかりと加速する脚を引き出せれば化ける可能性はあるね。いずれにせよ今回は直線勝負に特化した中でそこそこやれたのは収穫、クラシックは難しいにせよマイル路線を進むならペースを引き上げてどこまでやれるかに期待したいね。感覚的には1400~マイルで結構面白い馬だと思う。

4着11ジョディー(池添)

五分のスタートからコントロール、折り合いを意識した乗り方で前に壁を置いて3角へ。3~4角でも中団の外目で進めて直線。序盤で追い出されるが反応がいまいちでL2で鞭も先頭列からは1列後ろに下がる。L1で中目に進路を切ったがそれでも伸びはイマイチで4着まで。

まあ多分陣営的には逃げずに流れの中でどこまでやれるかというのを見たかったのかな。ちょっと遅すぎたからこの流れで決め手の鋭さを要求されると難しかったかなという感じはする。折り合い面で課題を残したのはタイプ的には厄介で、新馬の内容からもスローからスパッと切れずに長く脚を使う形で良さが出ていて、ダイワメジャーの仔だけどMonsun寄りで多分馬の適性的には長距離向きな感じ。だとしたらやっぱり折り合い面に不安があるのは好ましくないからね。ここまでスローだと多少噛むのは仕方ないと思うし、2000ぐらいで極端すぎない流れでどういう競馬ができるか見てみたい馬やね。

5着04エイシンゾーン(幸)

五分のスタート、そこから無理せず控えて2列目の内でコントロール、前のエルモンストロとの間にスペースを保った状態で3角に入る。ただ3角でエルモンストロが加速しているわけでもないのに離される形、4角でも前にスペースがある状況だが動く気配もなく外をふさがれたまま馬場の悪い内を選ぶしかない。直線でエルモンストロの内から追い出されて伸びてくる。L2で一旦先頭に立っていたがL1で甘くなっての5着完敗。

瞬間的な脚は見劣ってないんだけど、結局馬場が悪い内を通す形になったから後半特化の中で顕著に響いちゃってる可能性が高い。前走の内容から控えてペースを遅くすること自体は良かったけど、あれだけ3~4角で前との差が開いていてコーナー地点でもう少し追いかければ直線までに単独の2番手になれたと思うし、そうなれば直線で馬場の良い外を選択できるぐらいには前とのスペースがあったんだけどね。結局エルモンストロとの差を詰め切るまでに外への進路を取れなかったから内を通すしかない状況に。上位勢のほとんどが外からの差し込み組。当日の外回りの馬場の傾向を見ても外を取れていたらどうだったかなあ、という競馬だった。まあ10Rの朱鷺Sがワンスインナムーンが内で逃げ粘りだったこともあって内を狙ったのかもしれんけど、全体のペースが上がって最後の直線の比重が高くないケースと一緒にしちゃいかんと思う。団子で直線600mだけの競馬になってるんだから、あの位置を取れていたならそこでの馬場差を考えるべきだったかな。あれで外を取り切れていたらなかなか良かったと思うんだけど。まあ馬はもう一戦様子を見たいかな。この馬も今回みたいにドスローから一気に加速して瞬間的な切れ味を引き出すよりはじわっと中間的な脚を連続するほうがよさそうな気がするんだけどね。新馬は良かったと思うしもうちょっとやれていいと思うんだよなあ。

6着02エルモンストロ(蛯名)

好発を切ってそこからコントロールに躍起になる。後ろも突いてこないのでペースダウンして進めて3角。3~4角でもラップ的には上げていないのに差を広げて直線。序盤で追い出しを待つような感じで馬場の良い中目に誘導。L2で追い出されてからの反応もいまいちでエイシンゾーンに交わされ外差しに屈する。L1ではエイシンには食らいつくも掲示板は確保できなかった。

このレースで一番鞍上が酷かった。まあ正直蛯名は逃げてペースを作れるタイプではないから想像通りだったんだけど、それにしたってエルモンストロでこれやるか…という感じやね。ミルコのままだったらここまで抑え込まない、流石にもう少し飛ばしてたと思う。まあたらればではあるんだけど、それぐらい蛯名って逃げが下手やねん…(エルコン凱旋門賞はたまたまやで…)。絶対的に自分でペースがわかるというよりは、馬群の流れなんかで相対的にみているタイプなんだと思う。今の馬場ならあと2秒は速くないとという感じだったからね。49は流石に遅すぎる。この馬なら後ろを突き放して3角迎えるぐらいでも良かったと思うし、3~4角で離したけどこれも別に自力で突き放したわけじゃなく2列目以降が抑えていたからね。ラップ的には息を入れているぐらい。本当にこの競馬ではこの馬の良さが出ないよ…。もちろん新たな一面を引き出す必要もあったかもだけど、それでももうちょっと現実的なラインで引き上げないと…。まあいずれにせよ馬は基礎スピードが勝っているのは間違いないし、マイルを進めるうえでももっと飛ばした方がいいね。

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何悪。分析note2022



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