競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

キーンランドカップ 2018 出走予定馬:キャンベルジュニア&M.デムーロ確定

time 2018/08/23

キーンランドカップ 2018 出走予定馬:キャンベルジュニア&M.デムーロ確定

第13回 キーンランドカップ(GIII)出走予定馬展望

日程:2018年8月26日()
コース:札幌芝1200m

予想用・出走予定馬一覧

キャンベルジュニア(M.デムーロ確定)

今年はダービー卿チャレンジトロフィー、京王杯スプリングカップと重賞2着で存在感を見せてきたキャンベルジュニアがキーンランドカップに出走予定だ。1400への短縮でも結果を出したが、今回はさらにもう一段短縮のスプリント。さらに洋芝と条件がかなり変わるが、ミルコとのコンビで重賞初制覇となるか。

まあこの馬も本質的に1200がどうなのかってのはある。ただ、京王杯スプリングCの内容だけで見るとあの流れから先に伸び始めたのはこちらだし、対ムーンクエイクだけで考えればこっちの方が単純な1200適性は合うかも。あとは洋芝なんだよなあ。この馬だけで見ると少なくともダービー卿、京王杯SCと高速馬場でよさが出ているし、その辺りを踏まえると…扱いが難しい一頭かな。フェアリーキング系×ダンジグ系リダウツなわけで血統的には洋芝が合いそうなんだけどなあ。

京王杯スプリングC(GII)2着

東京芝1400m良 18頭8枠17番
1:19.5(+0.0) 34.2-34.1 M
12.3-10.9-11.0-11.2-11.2-11.2-11.7

まずは2走前の京王杯スプリングCから。東京1400m戦で良の超高速馬場。レコードでこの馬も走破していて、ラップ推移をみてもわかるように平均ペースだが中盤も緩まず終始11秒前後を踏み続けてL1で11.7と落ちたという感じ。なので府中の1400としては比較的スプリント色が強かった一戦ではあると思っている。

17番枠から出負けして後方からの競馬となるが、外枠からでも積極的にリカバーして中団には付けていく。3~4角でも中団の外目から直線で外に出し切る。序盤で追い出されてからの反応が良く、直後にいたムーンクエイクを相手にここでじわっと引き離しL2では先頭列に近いところまで。L1で抜け出したところにムーンクエイクやサトノアレスらに外から差し込まれたがそれでも2着は死守した。

ここで個人的に注目したいのはやっぱり早いラップの地点で先に伸びてきたという点。L2の地点ではまだ減速してなくて11.2というラップを踏んでいるところ。ここでこの流れをある程度の位置で進めながらしっかりとL2地点で伸びてきたというのは評価のポイントとしては大きい。こちらの方が1200への適性の高さを感じたのはここかな。距離延長で必要なのはTS持続といった後半の素材面だけど、距離短縮で必要な要素は前半の基礎スピードが問われた中でも反応速く動けるかどうか?という点が強いと思っているので。まあラップ的には加速がほとんど問われない競馬だったので何ともだが、要所での反応の良さをこの流れで引き出せたなら1200でも…という感覚にはなる。ただし、超高速馬場だったので馬場適性は別問題となるが。直近ではこれがベストバウトだと思う。

安田記念(GI)11着

東京芝1600m良 16頭4枠8番
1:32.4(+1.1) 45.5-45.8 M
12.2-10.8-11.2-11.3-11.3-11.4-11.4-11.7

前走の安田記念は距離を再びマイルに戻しての一戦。ただし超高速馬場で平均、中間全く淀みなく進んだ。流れとしては京王杯SCに近い。距離が1ハロン伸びたこともあるし、前半のポジショニングに違いがあったのもある。

8番枠からここではまずまずのスタート、すぐに流れに乗って2列目で入っていく。道中も淡々とした流れの中で2列目の外で進めて3角。3~4角でも前のウインガニオンから少し離れた2列目の外で軽く促しながら直線。序盤で追い出されてここでの反応を期待したがいまいち、ジリジリ後退して最後まで良いところなくの11着完敗。

ここではスタートもよくしっかりと流れに乗った。ただしマイルで淡々とよどみなく、という競馬の中で脚を完全に使ってしまって直線に入って反応するだけの余力を持っていなかったかな、という感じ。単純にレベルが非常に高い路線だったというのもあるが、それでもサトノアレスが結構強い競馬をしていることを考えると、やはり前半あまり無理をしないほうがいいタイプかもしれない。

スワンステークス(GII)10着

京都芝外1400m重 18頭4枠7番
1:23.1(+0.7) 34.9-35.8 H^1
12.2-11.0-11.7-11.7-11.7-11.9-12.2

5走前のスワンSでは休み明けではあったもののいまいちな結果。重馬場で時計も掛かっていた状況、レベルもかなり高かったがそれでも10着と物足りなかった。ややハイでよどみない競馬。消耗しているわけではないが、それでも後半加速は問われなかった。

7番枠から五分には出てそこからじわっと流れに乗って好位。そこからは好位馬群の中で流れに乗ったまま3角へ。3~4角でも前にスペースを保って2列目を見ながら3列目で直線。序盤で追い出されるがそこでの反応がいまいちでジリジリ。L1でもいまいち伸びる感じはなく少し下がってしまった。

軽い馬場でのスローバランスだといいけど、重い馬場でペースが上がると流れに乗って脚を引き出せなかったという感じはある。もともと過去を見てもダービー卿2着はあるがロジチャリスの時は低調なメンバー構成だったのもある。基本的にはベストバウトの京王杯SC含め超高速馬場でパフォーマンスを上げてきたと思うし、スワンSなんかも道悪でこの馬としては前半余裕を持って入れなかったのかなという感覚。

2018キーンランドカップへの展望

1200自体はこなせるチャンスは十分あると思う。京王杯SCの内容からもあの流れから直線でもう一段の脚を使ってきているからね。要所の脚だけならムーンクエイクより上だし、1200ならこっちが逆転という可能性はある。ただし、前述している通り高いパフォーマンスをみせてきたのは高速化しているケースというのもあるからね。超高速だった4走前の阪神Cはイマイチで、それ以降…今年の充実度は軽視できないし、そういう考え方もできる。馬場・距離を問わずスローバランスの方が良い感じはするので、札幌の1200で今の馬場だとバランス的に流れる可能性が高くなる。そうなるとちょっと不安があるかな。1200でも京都1200とか中京1200とかの方がよさそうな感じはするね。今の段階では難しいところだけど押さえるかどうかのラインにしておきたいかな。

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