第38回 新潟２歳ステークス(GIII)出走予定馬展望

日程：2018年8月26日(日)
コース：新潟芝外1600ｍ

予想用・出走予定馬一覧

エルモンストロ（蛯名想定）

中京のマイル戦で鮮やかに逃げ切り新馬勝ちを収めたエルモンストロが新潟２歳ステークスに出走予定だ。今回も同じ左回りのマイル戦となるが、やはり課題はさらに長くなる直線で鋭さを引き出せるかどうか。持ち前の基礎スピードを活かしつつも鋭さを引き出せるか。

タイプ的にはあまり狙いたくないタイプになる。ルーラーの仔なのでそんなに瞬間的な切れ味を期待するのは難しい気がするし、前走はかなり基礎スピード色が強いからね。時計自体はまずまずなので素材的な怖さはあるが適性面が。

新馬戦１着

中京芝1600ｍ良 11頭１枠１番
1:34.9 47.6-47.3 M
12.6-11.3-11.8-11.9-12.1-11.8-11.6-11.8

前走の新馬戦を振り返る…しかない。まずは全体の時計だがこれはそこそこ優秀。実際その１周後ではあるが中京２歳Ｓと比べても0.2しか変わらないので新馬戦でこれだけやれれば上等。高速状態ではあったが極端ではないしラップ推移的にもＬ２最速11.6は速くはないがＬ１を11.8でまとめたのはある程度高く評価したい。

１番枠から好発を決めて押して押してハナを主張、そのまま楽に主導権を取り切る。道中も淡々とした流れで新馬戦としては結構速い流れ。３～４角でも少し息を入れてコントロールしつつ徐々に加速しながら馬なりで直線。序盤で仕掛けを待ちながらでＬ２で並ばれる。しかしＬ１で追い出されるとしぶとく踏ん張って再度突き放しての１馬身差完勝。

ここでは仕掛けを待ちつつも直線最後にしっかりと差をつけたという形。ただし映像を無視してラップ推移的にみるとＬ２最速地点で取り付かれてＬ１で踏ん張った形になる。少なくともトップスピード面を問われない競馬になったので、そこは能力的には測れなかったかな。基礎スピードの高さは良いものを見せたといえる。47.6-47.3とハロン平均12を切ってくる競馬でしっかりとラストまで11秒台でまとめてきている。また少しではあるが息を入れることもできたし、その点は良い材料かな。

2018新潟２歳ステークスへの展望

まずは適性的にみてトップスピードの質があるかどうか。これは正直新馬戦からは何とも言えない。いえるのは基礎スピード面で良いものを見せた、Ｌ１で落とさず踏ん張ったという点。ただし、新潟マイルの場合はこの時計程度ではそこまで評価できない。今年は台風が来そうなので何ともだが先週までは顕著な高速馬場になるし、今年のメンツだと正直微妙だがそれでも良なら34秒半ばはスローでも出る…48.5-46ぐらいで普通に出ちゃうので、そうなるとこの時計を詰める必要があるし、仮に平均ペースまで持ち込んだとしても過去の傾向からＬ２では10秒台の脚を要求される。ここをクリアできるかは血統面から判断するしかないかな。

母系はタキオン、デピュティと重ねていく感じだが、母の産駒を見ていっても割とダート色が強かったり勝っても重馬場の中京マイルとかなので、正直母系からはトップスピード戦への期待はしづらいかな。一応ルーラー×タキオンという配合ではサンリヴァルがいて、一応これが基礎スピードとそこからの一足を持っているが、それでも皐月賞とダービーの内容からも弥生賞からも使える脚の絶対量そのものはそこまででもない。あくまで基礎スピードが高いというのがメインにあったと思う。この馬もサンリヴァル的なパターンになる可能性はあるが、現時点ではそれを見せることはできていないのでどこまで上げてこられるかかな。現時点では他に有力馬を探りながらということになると思う。押さえる可能性はあるけど重い印を打つかどうか？は微妙なラインかな。今の段階だと雨が降った方がいいと思うし、馬場が悪化すれば個人的には一段評価を上げたい。

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