競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

北九州記念 2018 出走予定馬:ダイメイプリンセス&秋山想定

time 2018/08/16

北九州記念 2018 出走予定馬:ダイメイプリンセス&秋山想定

第53回 北九州記念(GIII)出走予定馬展望

日程:2018年8月19日()
コース:小倉芝1200m

予想用・出走予定馬一覧

ダイメイプリンセス(秋山想定)

新潟直線1000mの申し子、アイビスサマーダッシュの覇者ダイメイプリンセスが北九州記念に出走予定だ。コーナーがある舞台ではなかなか結果が出ていないが、サマースプリントシリーズを制すには克服は必須。アレスバローズとの直接対決を制して夏のスプリント女王に近づけるか。

秋山も言っていたけど、確かにみているこちらとしてもコーナーがある舞台と新潟の直線1000では反応速度に差があると思う。この辺を考えるとやっぱり強くは狙いづらい面があるかな。ただCBC賞に関してはゲートも悪かったからね。今の出来の良さは侮れないし、アイビスメイチとしてもそこからの惰性でここまでは警戒したい。

アイビスサマーダッシュ(GIII)1着

新潟芝直1000m良 17頭8枠15番
0:53.8 21.8-21.7 M
11.8-10.0-10.3-10.1-11.6

前走のアイビスサマーダッシュから振り返る。正直課題としては超高速馬場でL3-2での加速に対応してくることができるかどうか?という点だったが全く問題なかった。まあ秋山が上手くそこを意識して外ラチにこだわらず進路をとることを優先してくれたのもあるとは思うが。

15番枠からやや出負け、そこから押して押して追走して結構早い段階で中団ぐらいまで押し上げる。そこからは徐々に押し上げ、L3辺りで外ラチも意識していたが先頭列が壁になっていたので中目に誘導してL2で突き抜けるとそのまま完勝だった。

ここではかなり速いラップを要求されているが、絶対的なトップスピードの質の高さをはっきりと見せてきたと思う。L2の地点で加速しているがここで抜け出しているし、時計的にみても超高速馬場とはいえ0:53.8は結構優秀。トップスピードに乗ってからの質・持続力が高かった。ただし直線1000なのでゲートが悪くても枠が良ければ押し上げることはさほど難しくない(内の馬が外に誘導するまでにリカバー出来ればいい)ので、それが15番枠で容易だったというのはあったと思う。

CBC賞(GIII)9着

中京芝1200m良 18頭4枠7番
1:07.5(+0.5) 32.7-34.3 H^2
11.9-10.3-10.5-10.9-11.5-11.9

2走前のCBC賞では超高速馬場という点では同じだが、3~4角というコーナー地点がある中京の1200m戦。ペースは1.6とかなりのハイでラップ推移的にみても3~4角で10秒台を踏んでいる。高い基礎スピードを要求された。

7番枠からやや出負け、そこから促して追走していくが窮屈になったので後方に下がりながら。3~4角でも後方馬群の中目で前にスペースがある状態だがなかなか押し上げられないまま直線で外まで誘導。L1でそれなりには伸びてきたがアサクサゲンキには脚色で明らかに見劣ってのなだれ込み9着。

3角では少し置かれ気味になっていたし、コーナーでの立ち回りがあまり得意ではないのかな?という感じは確かにあったかな。コーナーで速いラップを踏んでいたし、そこまで外を回していないので直線での減速地点ではそれなりに伸びてきたけど、そういう競馬ではアサクサゲンキに圧倒された。こう考えるとコーナーがある1200では微妙?というのも出てくる。

船橋ステークス(16下)6着

中山芝外1200m良 14頭6枠10番
1:08.6(+0.3) 34.1-34.2 M
12.2-10.6-11.3-11.3-11.2-11.7

5走前の船橋Sも振り返っておきたい。ペースは平均でコントロールされていてそこからのL2最速11.2と誤差程度だが4角出口から直線前半で再加速。前後半のバランスが問われた一戦ではあるかな。

10番枠から五分のスタート、そこからある程度促して早い段階で好位の外につけていく。3~4角でも11秒台前半を連続する流れだがここで追い出されて追走、3列目で直線。序盤でジリジリとしか伸びず、L1まで良いところはなくばてず伸びずの6着完敗。

夏馬ではあると思うので、この時期の結果をあてにしすぎるのは危険だが、いずれにせよコーナーで速いラップを踏むところでは反応で苦労していたのは事実。もちろん小倉1200でハイペースならコーナーで減速してというケースもあるのでそうなれば違うかもしれないが、それでも直線での伸びの微妙さという点はCBC賞でも見せている。やっぱりコーナーがある1200では評価を下げるべきか。

2018北九州記念への展望

やっぱり小倉の1200、コーナーのある舞台ということで基本は評価を下げるべきだと思う。5走前の船橋S、2走前のCBC賞とコーナーで速いラップを問われてからの直線での減速地点でバテ差し、というところまで来ていないからね。せめてL1で伸びてきていたら北九州記念の傾向的にも怖いし夏馬なので、という点で怖さはあるんだが…。コーナー地点ではどうしても反応が悪いし、そこからの伸びも微妙だからね…。この2走が評価出来ない要素としては強い。新潟1000では逆に反応しているし、やっぱり適性としては直線巧者ということになるんだと思う。ハンデも55kgでダイアナヘイローよりは軽いが重い方だしなかなか難しいかな。

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