競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

札幌記念 2018 出走予定馬:モズカッチャン&M.デムーロ想定

time 2018/08/13

札幌記念 2018 出走予定馬:モズカッチャン&M.デムーロ想定

第54回 札幌記念(GII)出走予定馬展望

日程:2018年8月19日()
コース:札幌芝2000m

予想用・出走予定馬一覧

モズカッチャン(M.デムーロ想定)

昨年はエリザベス女王杯で古馬を相手に見事にGI制覇、今年も強敵相手に善戦のモズカッチャンが札幌記念に出走予定だ。前走ドバイシーマクラシックでは果敢にドバイ遠征も力及ばず6着、涙を呑んだ。そこから立て直して夏の大一番札幌記念を選択。好メンバー相手に結果を出して秋に向けて弾みをつけられるか。

基本的には内から器用に立ち回ってしっかりと加速して抜け出すというのが強み。そのため結構前半のポジショニングが重要になる。基礎スピードの幅自体は持っていると思うし、しっかりと前半の内に2,3列目の内というところを取れるかどうかに注目したい。

エリザベス女王杯(GI)1着

京都芝外2200m良 18頭3枠5番
2:14.3 62.0-59.5 S^2
12.5-11.3-12.7-12.8-12.7-12.8-12.9-12.2-11.6-11.2-11.6

まずは3走前のエリザベス女王杯から振り返る。この時は良馬場だったが、雨の開催が多かった昨年秋で標準には時計が掛かっていた状況下。その中で2.5と超スローに肉薄するレベルで遅く、しかもL2最速戦。直線前半地点が最速だしL3の4角地点でも11.6なので上がり切っていない。要所でのギアチェンジ面を問われるエリ女らしい競馬になったといえる。

5番枠から好発を切ってそこから様子を見ながらうまく内目に誘導、好位の内内で進めていく。道中も前2頭がある程度単騎気味、という中で離れた好位の内で我慢しつつ前にマキシマムドパリを置くという感じ。3角ではマキシマムドパリが外から動いていく形になったので前のスペースを詰めて3列目から2列目に上げて直線に入ってくる。序盤で前のクロコスミアの後ろから進路をとるがここでは少しクロコスミアに出し抜かれる。それでもしぶとく伸びて最後はキッチリと捕らえ、大外から突っ込んできたミッキークイーンの強襲も退けての勝利。

ドンピシャの勝ち方だったかなとは思っている。ポジションも理想的で特に積極的に動いていく意識が強いマキシマムドパリの後ろを取れたのは戦略的にかなり大きかった。そのうえで3~4角で加速していく過程で前のスペースを詰めながらうまく2列目に押し上げたし、直線前半で重要な進路取りも上手くクロコスミアの後ろを取れた。ミルコらしい先を読んだ乗り方だったし、そのうえでこの馬の良さである総合力の高さをしっかりと見せてきた。ギアチェンジはそこまでグンとはできないけどクロコスミアの出し抜きに食らいついて差し切る競馬ができたし、TS持続型のミッキークイーンが出し切ることができない中でしっかりと先に先頭に立った。もう100mゴール板が手前ならクロコスミアが残りそうだし、100m後ろならミッキーが差していただろうというような感じの中で全体の良さを引き出し切っての勝利だったかなと。

ドバイシーマクラシック(GI)6着

メイダン芝2410m 10頭1番枠
2:30.35(+0.90) 66.42-58.16 S^7
27.45-26.29-25.35-12.24-11.60-11.54-11.08-11.40-12.54

前走のドバイシーマクラシックでは極端なドスローとなり、しかも3~4角からペースが上がってL3の4角地点がほとんど占めるという区間で11.08と最速ラップを踏んだ。つまりほとんどTS持続特化戦とみてしまっていいレースだといえる。

1番枠からゲートはまずまずという感じだったが控えて中団のうち目でレースを進める意識。しかしドスローすぎて1角の段階で馬も少し掛かりながらで折り合いを意識。あまりにも遅く団子状態でスペースが取れない状態、後ろの馬も徐々にポジションを上げていくので相対的にポジションを下げながら3角に入っていく。3角以降ペースが上がって4角最速地点で最内を立ち回りながらロスは最小限にして直線に入っていく。序盤で内を突いて反応するのだがL1辺りでは伸びが地味になってなだれ込むまでに終わった。

まあ個人的には言うほど悪くはないと思っている。L2の地点では一瞬レイデオロ辺りとの比較なら交わせるか?というところまできたし、L1は甘くなるというのはTS持続戦ではわかっていたことなので不得意な展開の中でそれなりに走ったとみている。ドスローのうちに良い位置を取れればよかったけどそれができなかったのが最大の敗因で、最序盤ですっと引く意識が強すぎたかな。もうちょっと前を意識してから外の馬を活かせる形で2,3列目ならもうちょっと違う競馬になったと思う。まあいずれにせよ後半のTS持続特化戦では末脚の絶対量で見劣る、というのはある。これはオークスでソウルスターリングにロスなく立ち回った中でL1で離されているところからも明らかかなと。

京都記念(GII)4着

京都芝内2000m重 10頭5枠5番
2:16.5(+0.2) 63.0-60.7 S^2
12.5-11.5-13.3-13.0-12.7-12.6-12.2-12.2-12.2-11.8-12.3

2走前の京都記念ではクリンチャーやレイデオロ、アルアインといった同世代のトップクラスの牡馬を相手に健闘した4着。力の要る重馬場で最速ラップが11.8が示す通りタフな馬場。一応イメージ的にはスローからの2段階加速的な感じで5F戦からのL2最速一足、という感じ。割とステイヤー色が問われたと思う。

5番枠から五分には出たが二の足がそこまでよくなくて中団の後ろぐらいからのスタートとなってしまう。道中は前がある程度団子状態となる中で中団の外目で3角に入る。3角では外から中目に進路を変えて4角ではさらに内に忍び込んで直線。序盤で好位列からスッと反応して一気に先頭に立つ。しかしL1では外差しの3頭が強く2着争い僅差の中での4着となった。

ここでは力の要る馬場だったということもあるし、エリ女のクロコスミアみたいにギアチェンジの性能が高い馬がいなかったのもあったか直線入りでグンと反応してきた。このギアチェンジはこの馬の武器の一つでもあるし、最強レベルにはないけど要所で内からスッと反応してくるからこそ、ロスなく立ち回れる立場をとっていける。内で我慢しても反応が悪いと要所で置かれるリスクが大きくなるからね。この馬はその心配がないというのは強みで、スピードに乗せやすい。また超高速馬場だったオークスでもしっかりと反応できていて馬場を問わないのも良いところかな。

2018札幌記念への展望

総合力はGIレベルでも通用するが、はっきりといってしまえば抜きんでた武器は持っていない。すべてをうまくかみ合わせてバランスをとって乗ってやる必要があると思う。2000mだと基礎スピード面では微妙なラインで、仮にハイペースになると前半無理をするのは危険かな。秋華賞も悪くはないけどローズSなんかでは平均ペースで脚を使い切れなかった。距離は1800よりは2000の方がいいと思うのでこの条件なら多少流れでも?とは思うが。要所の反応がいいというのはL2最速率が高い札幌記念では良い材料だし、それでも3~4角でじわっと加速しながらの競馬にはなりやすいのではっきり言えば内枠が欲しい。札幌も2000だと1角までの距離がそれなりにあるが、それでも内枠から早い段階で主張して2,3列目を確保したいところ。そのうえでペースに合わせられれば理想かな。TS持続はトップレベル相手にはやはり明確に見劣るし、トップスピードの質という観点でも決定的とは言えない。ギアチェンジもクロコスミアレベルにはない。基礎スピードも上がり切ると不安だがそれでも多少は大丈夫。馬場は問わないしすべての要素を高いレベルで持っている馬だと思うので、あとはそれをうまくミルコが引き出せる競馬ができるか、内枠を引けるか、ポンと出られるか。このあたりがかみ合えば勝ち負けできる馬。枠次第で評価が変わる馬で、内枠なら重い印候補に一気に上がってくる。外枠だと押さえより上の評価は難しい。

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“大魔神”の愛称でお馴染み!

≪GI馬主・佐々木主浩≫
【札幌記念の最終結論】

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何悪。分析note2022



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