2018中京記念の予想

中京11R 中京記念(GIII) 芝1600ｍ
馬場想定：良、標準馬場想定

展開予想

展開予想をyoutubeにアップロードしております。こちらの方をご覧いただけたらと、よろしくお願いいたします。

<PR>佐々木主浩氏のコラム・予想はこちら↓

展開予想はそこまで変わらないけど、馬場に関してはこのメンツで1:33.0を想定していたけど、土曜の馬場を見て少し上方修正。流れれば1:32.7ぐらいには上がってくるかもしれない。恐らくウインガニオンが行くと思うが二の足がちょっと遅めなので外枠から押して押して。ロジクライはそれを行かせて番手でコントロールすると思うし、あとはコウエイタケルとかアメリカズカップ、マイネルアウラート辺りの先行策。ペースが落ち着く可能性の方が高いが、一応47-46ぐらいのイメージで変わらず入っていく。ややハイぐらいまでは想定しておきたい。

予想

◎09ダイメイフジ
○13ウインガニオン
▲12ロジクライ
△04リライアブルエース
△16グレーターロンドン
×03ブラックムーン11ワントゥワン
３連複◎〇軸▲△×流し
３連単Ｆ◎〇▲-◎〇▲△-◎〇▲△×

◎ダイメイフジ

ここはずっと面白いなと思っていたので不安もなくはないけど思い切って。確かにずっと夏場を回避されている感じなので夏に不安はある。ただしそれを除けば買い材料しかない。やはり前半は急かしたくないタイプ、このメンバー構成ならそこまでペースも実質的には上がってこないと思うし、仮に変な馬が逃げたとしてもウインガニオン、ロジクライがついていかないので実質的には落ち着くとみる。そのうえでやはりベストバウトは安土城Ｓ。叩き台のモズアスコット、ロスが多かったとはいえこれを撃破した。35.6-33.7とかなりのスローから11.6 – 11.4 – 11.1 – 11.0 – 11.6と割とトップスピードの持続力が問われた。ここで後方馬群のうち目から４角で中目に誘導、直線で外から伸びてモズアスコットに並ばれてからが強くしっかりとクビ差抜け出した。後半勝負に特化してこれだけのＴＳ持続を見せてきたなら距離に関しては問題ないと思っているし、５走前の斑鳩Ｓでもスローの1400で番手でコントロールが利いていた。あそこまで前はリスクがあるとしても、好位～中団外目ぐらいで追走できそうなのは良い。あとは３～４角でウインガニオンがある程度動いてくれると思うのでその流れでしっかりとスピードに乗った状態でＬ２の坂の上りを迎えてくれれば。

○ウインガニオン

本命にしても良いかな、というぐらいには悩んだけど…。ただ強いのは間違いない。個人的に逃げ馬では超高速馬場であっても32秒の壁を破るというのは非常に難しいと思っていて、ロゴタイプぐらいの前半の基礎スピードと後半のトップスピード面を持っていないと難しい。前走の安田では45.5-45.8と平均でもどちらも45秒台という非常に厳しい流れに。昨年の中京記念が46.3-46.9と平均でもトウショウピストの単騎逃げを少し離れた番手、実質47秒ぐらいのペースで入って後半３角下りから11.6 – 12.1 – 11.3 – 11.3 – 12.2のラップ推移で一気に内を通して押し上げて粘り込んできたと。この馬は恐らくＬ４の地点でかなり詰めてきているので、11秒台を連続するような感じでコーナーで脚を使って粘りとおした形だとみている。なのでイメージとしてはスローから仕掛けを早めてコーナーで勝負をしたい。この枠なら出足の鈍さがネックでもおそらく行き切れるチャンスが大きいし、いけないにしても控えて番手で良いタイプ。レースを支配しやすいので。

▲ロジクライ

馬場が事前の想定より少し軽いかなという感じだが、それでも32秒代後半ぐらいなら何とかなる。前走のマイラーズＣの場合は超高速馬場で45.8-45.5と質的に高いレベルを求められてしまった。この馬はマイルだと高速馬場では前半の基礎スピード面、スローなら後半のトップスピード面、どちらも質的に苦労しがちで、少し時計がかかるマイルで前半無理なく入って良さが出ている。前走の敗因はオーバーペースだと思うし、陣営もそれは意識していると思うが意識しすぎないようにしてほしいかな。ハイペース自体は問題ない馬で力の要る馬場だったシンザン記念では46.3-47.8と消耗している流れの中、11.5 – 11.8 – 12.3 – 11.7 – 12.0のラップ推移で好位内からしぶとく抜け出してきているように、消耗して後続も脚をそがれればしぶとさを活かせる。今の馬場で今回のメンツなら前半はそこまで無理なく良い位置を取れると思うし、後半もウインガニオンが速めに仕掛けるイメージなので速いラップを要求されにくいとみて。

△リライアブルエース

マイル自体はもともと問題なく走れていた馬なのでそこはそんなに気にしていない。前走の京王杯ＳＣでは東京1400で34.2-34.1と平均ペースでも超高速馬場で質的に高いレベルの基礎スピードを問われた。ここで後方で追走しながら内から外目に誘導しつつも要所でちょっと反応が鈍い感じ。Ｌ１で窮屈になりつつも捌いてじりじりとは来ていた。マイルならもうちょっと楽に追走できそうな感じだったし、11.0 – 11.2 – 11.2 – 11.2 – 11.7のラップ推移で後半は結構長く脚を使ってきた。この枠である程度楽に流れに乗って、ウインガニオンが早めに動くところで内を通しつつ前の壁を捌ければ。馬場が内外結構割れると思うので、内目からうまく中目の良いところを通せればチャンスだけど戸崎はそういうのがあまりうまくないので…。

△グレーターロンドン

軸としては良さげなんだけど、やっぱり夏場をあまり使っていない馬なのと、大外枠で今の馬場だと３～４角で必要以上に外々を回されるリスクが生じるのがいや。全体のペースが上がった方がいいので、そこがハイペース寄りになった時には突っ込んできても良いと思うが、基本的には高速馬場向きでＴＳ持続力が最大の武器ではあるし、ここで重く狙うには意外と適性的な面でワンパンチ足りなかったかなと。スローＴＳ持続でも基礎スピード戦でも突っ込んできそうだけど、やっぱり今の馬場で４角以降外に膨れそうな中で大外枠の追い込み馬は基本狙いづらい。力は一枚上だと思っているけどそういった面での不安は小さくないかな。追い切りが良かったし今の出来でどこまで復活できるか楽しみもあるが、押さえまでとしておきたい。

×ブラックムーン

フロンティアとちょっと悩んだんだけど、フロンティアはやっぱり３歳マイル路線のレベルが高いとしてもトップレベル相手に武器になるものを見せていないからね。現状ならブラックムーンを拾っておきたい。この馬はやはり前半無理なく入りたい、というのは確か。京都金杯の場合は46.8-47.5と平均で流れていたとはいえ11.4 – 12.6 – 12.4 – 12.1 – 11.4 – 11.6と中弛みが過ぎる展開でうまく武豊が察知して外から押し上げることができたのが最大の勝因。前がスローで支配すれば脚は使えるけど昨年３着並みのパフォーマンス、と考えれば今年も脚は引き出せても位置取りの差で苦労するかなと押さえまで。

×ワントゥワン

本当は狙うつもりはあまり無かったんだけど、土曜の馬場を見てミルコが怖いなという感じ。土曜を見る限り３～４角で内外広がりやすくなっていてここで馬群が横に凝縮する感じ。そのスペースを拾いながら直線で馬場の良いところを狙うのはミルコの十八番なのでそれが怖い。馬自身はマイルだと多分ある程度流れてくれた方がいいので、スローでの完全な決め手勝負になると少し不安はあるが、中京マイルなら前半はそれなりには流れると思う。あとはミルコが上手く拾ってくれることを期待かな。正直馬自体は過剰人気だと思っているので馬券的に組み立てが難しい一頭。