競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

宝塚記念 2018 出走予定馬:サトノクラウン&石橋脩確定

time 2018/06/22

宝塚記念 2018 出走予定馬:サトノクラウン&石橋脩確定

第59回 宝塚記念(GI)出走予定馬展望

日程:2018年6月24日()
コース:阪神芝内2200m

予想用・出走予定馬一覧

サトノクラウン(石橋脩確定)

昨年の宝塚記念を制すなどGI2勝の実力馬サトノクラウンが連覇を懸けて今年も宝塚記念に出走予定だ。昨年はキタサンブラックを宝塚記念で撃破、不良の天皇賞秋でも2着と力は見せたが、ジャパンカップ・有馬記念と続く2走で凡走。今年はドバイシーマクラシックでも7着と結果を出せなかった。タフな流れでばてずに伸びるのが身上、出し切って完全復活となるか。

ポテンシャル勝負ではやはり現役屈指の実力を持っている馬で、そうなれば来るしそうでなければ崩れる。ここ数走の敗戦で評価を落とす必要はない。ただし、昨年の宝塚記念は前半はゆったり入れていた。この馬はゴールドシップと違って前半からあまり流れると脚を使わされる傾向にあると思っているので、前半の入り方は重要かな。

宝塚記念(GI)1着

阪神芝内2200m稍 11頭8枠11番
2:11.4 60.6-59.1 S^1
12.5-11.1-11.6-13.1-12.3-11.7-11.6-11.8-11.7-11.8-12.2

昨年の宝塚記念勝ちから振り返りたい。相手はキタサンブラックで、キタサンが本格化後唯一崩れたレースといえる。ここではミルコが絶妙な形でキタサンにけしかけたことでうまくスローロンスパの流れに持ち込めたことが一番大きい。それと稍重だがやや高速~悪くとも標準ぐらいの感じ。その中で2:11.4という時計が示す通りそういう競馬に対応できたのは評価したい。いずれにせよポテンシャル特化戦に近い。

11番枠から出負けして後方からの競馬、長い直線を利してじわっとリカバーしつつ中団では入っていく。前半こそ早かったが1~2角で緩み、コントロールに苦しんていたキタサンブラックに並びかけてプレッシャーをかける。ここでキタサンはスイッチが入り先頭列まで一気に押し上げてロンスパの展開に、こちらはその後ろで我慢。3~4角でもキタサンの後ろで我慢しながら一つ内を通して直線で外。序盤で甘くなった各馬を横目に堂々先頭に立つ。ラストまで後続を寄せ付けることなくポテンシャルの高さをしっかりと見せつけた。

スローロンスパでポテンシャルが問われた競馬の中で強い競馬を見せてきたと。キタサンが外からの競馬になってしんどかったが、この馬の位置でもやはりロスは小さくなかったと思う。それでも最後までばてずに伸びてきたようにこういう11秒半ば~後半を連続するようなポテンシャル戦でこそ良さが出る、というのはあるだろう。加速性能が非常に低い馬なのでこうやって早い段階で流れてしまって要所で加速をする必要のないポテンシャル戦では本当に強い。サトノダイヤモンドとの直接対決が無いので何ともだが、ポテンシャル戦では互角以上にやれる可能性がある馬といっていい。ただし、ここでは前半3Fは速かったものの基本的にはスローロンスパとなっている。前半無理をせずに入れたのも大きい。

有馬記念(GI)10着

中山芝内2500m良 16頭6枠12番
2:34.6(+1.0) 61.6-59.5 S^2
6.8-11.6-11.9-12.2-12.3-13.3-13.2-12.8-12.2-12.1-11.7-11.2-12.3

有馬記念はスローの中での負けパターンとなる。ペースは2.1でかなりのスローだが宝塚記念と違うのはキタサンブラックがしっかりと支配をしていたということだろう。1~2角で緩んでから向こう正面で再加速してここが1段階目の加速。さらにそこから4角以降加速してL2で最速11.2。上がり切らずに要所でのトップスピード面も問われたし、ギアチェンジもある程度問われた感じ。もちろんロンスパの中での2段階加速戦で分散はしているが、キタサンはそこからもう一段鋭く脚を使える。この馬は器用さもないうえに融通が利かないムーアの騎乗なので難しかった。

12番枠からやや出負け、押して押しての追走で中団馬群の中で入っていく。道中も中団馬群の中目で我慢して包まれた状態で進めて1角。そのまま向こう正面でも馬群の中で特に動かず3角。3~4角でも中団馬群の真ん中で進めていくが当然加速で置かれ気味、後方に下がって直線で外。序盤が最速地点だが当然ここでキレ負けして窮屈にもなり下がる。最後まで良いところなくの完敗だった。

この馬はムーアとは合わないとは思っていたが、基本的に動いていく意識を持たないとダメな馬。こうやって緩い流れでキタサンが支配、向こう正面ではじわっと上げるけどそれで後続の仕掛けの意識を削いで、もう一段の鋭い脚を4角出口で使ってくる。当然だけどその流れに馬群の中で乗ってしまったら、それ以上のギアチェンジとトップスピードの質が問われてくる。当然それ以下のパフォーマンスしかこの馬は出せないので4角辺りで包まれて動けず、直線入りで窮屈で下がることになる。要は適性とマッチしていない競馬をしてはいけない、ということでこれに関してはムーアというより堀厩舎がしっかりと適性判断できていない、ということだと思う。はっきり言ってミルコか豊ぐらいの積極性がないとこの馬の良さは引き出せない。ムーアみたいな欧州スタイルの権化では難しい。サトノクラウンの典型的な負けパターンであると。ドバイシーマクラシックもモレイラが乗れてないなという感じで後ろから仕掛けの意識が遅くて直線で決め手負けしてしまった。L3最速11.0では…というところでこの2走は仕方がない。

宝塚記念(GI)6着

阪神芝内2200m稍 17頭8枠15番
2:13.5(+0.7) 59.1-61.3 H^2
12.6-11.0-11.1-12.3-12.1-12.4-12.3-12.2-11.9-12.2-12.7

宝塚記念でも信頼を置くのが結構難しい、というのがこの一昨年のいまいちさがどうしても拭えないから、というのはある。昨年と違うのはペースが速く2.2でかなりのハイペース。そこからのL3最速で後半はポテンシャル戦といえるが前半のパワー型基礎スピードの方が強く問われている。

15番枠から出負けして後方からの競馬。道中もかなりのハイペースなんだが割と一団の中、後方馬群の後ろで進めて中目で3角へ。3~4角では中目で立ち回りながら徐々に外に誘導して中団で直線。序盤でそこから伸びたかったが案外伸びず、ラストまでじりじりとなだれ込むだけの6着完敗だった。

あとにして考えたときに、これで何で来なかったのか?と考えるとやっぱり基礎スピード面じゃないかなと。力の要る馬場で平均までならいいと思うんだが(天皇賞秋2着からも)ここでは明確に、実質的にもハイペースとなった中で後方でもおそらく脚を使わされてしまったんだと思う。この馬は5~6Fで後半勝負の中で分散するのは良いと思うんだが、2200m全体で分散してそこで脚を使う形は良くない。平たく言えばハイペースで前半の基礎スピードは問われないほうがいいということだと思う。

2018宝塚記念への展望

昨年に強い勝ち方をしていることからもかみ合えば適性的にはトップレベル。ただし、前述している通り一昨年の宝塚記念ではハイペースの流れに後方で進めながら末脚を不発している。信頼度という点では前半のペースが上がった時に対応しづらい、という点では不安がある。前半無理なく入れれば基本的には早めの仕掛けでロンスパ、ポテンシャル面が強く問われやすいこの宝塚記念は相性的にもいいと思うし実際それは昨年で証明済みでそうであれば現役でもトップクラス。未対戦で厄介なサトノダイヤモンドは強敵だが、キタサン・ゴールドアクターの有馬との比較で考えれば十分戦えるだろうと思う。またサトノダイヤモンド自体もパフォーマンスを落としている感はあるし、こちらの場合はJC、有馬、ドバイシーマクラシックと敗因がはっきりしている。あとは勝手知ったるミルコではなく石橋脩が駆ってどうなのか?という点とペース、そして馬場だろう。先週のような馬場状態では流石に軽すぎて難しいしゲートもそこまでうまくないのでどこかで楽に取りつきたい。昨年はそれが1~2角でできたのでそこは恵まれた面が強い。タフな馬場になったとしても2秒近いハイとなると不安があるので道悪ならいい、とシンプルに言えないところもある。秋天も不良馬場だが実は64.2-64.1と平均だったし、直線で加速するラップにはなっている。その辺を色々考えて最終的に判断したいが今年はそこそこ流れそうだから個人的にはあまり信頼はしないでおきたい。押さえとしては必要だと思っているが、重い印を打つところまでは微妙なライン。

 そこでご紹介したいのが日本ダービージョッキー大西直宏「ワールド競馬WEB」。2018年春G1シリーズも、NHKマイル・ヴィクトリアM・オークス・ダービーと4連続的中で今ノリにノっています。ダービーはワグネリアンから馬連1点で795,000円のシビれるヒットでしたが、宝塚記念はそれ以上に勝負できる自信レースだとのこと。
 大西騎手はG1レースに何度も騎乗して、G1特有の騎手心理などを熟知していて、騎手ならではの観点で勝馬を見抜けるから得意なのだという。
 大西騎手曰く、、「宝塚記念はオッズ的には混戦ですが、絞って狙えそうです。買うのはこの2頭だけでよい!↓↓
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5/20 オークス
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5/13 ヴィクトリアマイル
3連複8850円的中

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5/6 NHKマイルカップ
3連複2万1840円的中

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先週!6/10 エプソムC
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何悪。分析note2023



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