第23回 マーメイドステークス(GIII)出走予定馬展望

日程：2018年6月10日(日)
コース：阪神芝内2000ｍ

予想用・出走予定馬一覧

レイホーロマンス（岩崎翼想定）

今年は牝馬重賞戦線で好走を継続、愛知杯２着のレイホーロマンスがマーメイドステークスに出走予定だ。すでに牝馬路線では十分通用のめどを立てながらもハンデは52kgと非常に有利な立場で参戦できる。善戦どまりに終止符を打ち、重賞タイトルを手に入れたい。

タイプ的には一番狙いやすいんだけど、前走が積極策で伸びあぐねたことでポジションの意識が下がらなければいいなという感じ。総合的にみれば一番狙いたい馬なんだが、気になるとすれば馬場かな…。

尾張特別(10下)１着

中京芝2200ｍ良 13頭８枠13番
2:13.1 60.1-61.3 H^1
12.7-11.7-11.7-12.5-11.5-11.7-11.9-12.2-12.7-12.1-12.4

４走前の尾張特別から振り返る。ペースは1.2でハイペースだがこれは単騎逃げ。とはいえ離れた３番手でも61秒前半なのでおそらく実質的にみても平均～ややスロー程度だろうと思う。そこからのポテンシャル戦というところ。

13番枠から五分には出たかなというぐらいで、そこからじわっとポジションをとって好位で入っていく。道中も前２頭、単独３番手から少し離れた３列目で進めて３角。３～４角で中目からじわっと動いて前との差を詰めながら直線。序盤で追い出されての反応は地味だが２列目付近には付けてくる。Ｌ１ではチェスナットコートとの競り合いを競り落としての勝利。

相手がチェスナットコートなわけでこれはやはり高く評価しないといけないだろうと。実質的にはややスローぐらい、位置取りもよかったとは思うが長く脚を使ってきたしポテンシャル面である程度高いレベルにあることを証明できたのは大きい。

福島牝馬Ｓ(GIII)５着

福島芝1800ｍ良 12頭３枠３番
1:47.4(+0.6) 47.2-47.8 M
12.4-11.2-11.5-12.1-11.8-11.7-12.2-11.7-12.2

前走の福島牝馬Ｓは悪くない競馬だったとは思う。４角で窮屈になったのもあるが、多分一番は1800のこのペースである程度前に行ってしまったことかなと。ペースは平均だがややハイに近いレベル。道中も大きく緩まず12秒前後を連続させる中でちょっとしんどかった感じ。

３番枠から五分には出たが二の足が遅く最初は中団ぐらいで進めていく。ただ前のスペースが空いていたのでそこを詰めながら好位に近いところまで押し上げて３列目で向こう正面を通過。３～４角で３列目から２列目のスペースを突いて内目から上がっていくが、ノットフォーマルが下がってきたところとかみ合ってしまって窮屈、何とか捌いて直線もジリジリと下がっての完敗だった。

不利も多少はあったかなと思うが、やはり少し全体のペースが速かったかなというのはある。2000なら問題ないと思うが福島の1800だと47.2と絶対的にみても速いからね。その流れに入っていってこの馬の持ち味である後半部分を引き出せなかったかなというのは感じた。中山牝馬Ｓでは対応できたがスローだったのはあるし、本質的には1800は短いと思っている。

愛知杯(GIII)２着

中京芝2000ｍ良 18頭４枠８番
2:00.2(+0.1) 60.3-59.8 M
12.2-11.3-12.1-12.3-12.4-12.6-12.1-11.8-11.3-12.0

実際愛知杯では2000での平均ペースの流れで良さが出てきたと。もちろんハンデで51kgと軽量だったのもあるし、少し息が入ったのはあるが、Ｌ２最速11.3とある程度トップスピード面も問われた中で良い脚を使ってきた。

８番枠からまずまずのスタート、二の足がいまいちで下がりながら窮屈になって後方にとなる。道中も後方馬群の外目で進めながら３～４角でも後方馬群の中目を通しつつハッピーユニバンスの後ろから直線。序盤で外に出してしっかりと反応して中団列、Ｌ１でグンと伸びて抜け出したエテルナミノルを詰めるも届かず２着。

正直ポテンシャル戦の方が、と思っていたのでＬ２最速11.3とそこそこ速いラップを問われた中で差を詰めてきたのはこの時点では意外だったかなと。ただ全体で流れたこともあるし、ある程度力の要る馬場だったこともよかったかなと。２走前の中山牝馬Ｓでも稍重でＬ２最速という流れでも要所でそれなりに伸びてきたからね。

2018マーメイドステークスへの展望

ハンデの仕様なので仕方ないけど、正直この馬が52kgは反則レベルだろうと…。もちろんこれは大きなプラス材料。斤量以外の面でみても基礎スピード的に1800は短い、後半のポテンシャル面も高いレベルでトップスピード戦にもある程度対応してくる。どちらでもＬ１は伸びてくるので2000に延びるのは個人的にはプラスしかないかなと。あとはポジション取りをもう少し攻めていけるかどうか。前走の福島牝馬Ｓの場合は小回り福島、１角の下りでペースが上がりやすいところでスペースもあったので詰めていって脚を使いすぎた感がある。阪神2000ならそこまで前半から上がるということはないと思うので、入り方としては前走ぐらいでやれればちょうどいいと思う。下手に下げて後ろからと思ってしまうとなかなか今の馬場で差し込み切るのは難しい。今の段階では日曜日の天気が微妙なので何ともだが、この馬の場合はできれば明確に雨が降ってくれた方がいいかな。高速馬場での時計勝負に今の段階では対応できていないし、先週のような超高速馬場だと不安が大きくなる。また中途半端に雨が降るとヴィクトリアマイルのケースみたいに馬場が良すぎて騎手の意識だけ下がって出し切れない、というリスクも出てくるし難しいところかな。斤量からも人気しちゃいそうなので、案外買い方が難しい馬かもしれない。噛み合えば勝ち切れる力は持っているけど、本質的には2000も若干短いかもで高速馬場だとその辺りが顕在化してくる可能性はある。

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