2019/02/02
第23回 マーメイドステークス(GIII)出走予定馬展望
日程:2018年6月10日(日)
コース:阪神芝内2000m
予想用・出走予定馬一覧
キンショーユキヒメ(秋山想定)
前走の福島牝馬ステークスを制して嬉しい重賞初制覇を成し遂げたキンショーユキヒメがマーメイドステークスに出走予定だ。厳しい流れの1800m戦で良さが出てきたが、もともと2000mでも強い競馬をしていた馬。長く脚を使って重賞連勝と行きたいところだ。
中京2000のシンガポールTC賞の勝ち方が強かったし、スローでもロンスパなら楽しみかなとは思うがやはりある程度流れたほうがいいような感じはある。基本的にはポテンシャル型だし、前走で基礎スピード面でも詰めてきたと思うので。ただ、器用さがあまりない、特にL2で加速する競馬では甘くなりがちだし、信頼しにくいタイプではあるかな。
福島牝馬S(GIII)1着
福島芝1800m良 12頭6枠7番
1:46.8 47.2-47.8 M
12.4-11.2-11.5-12.1-11.8-11.7-12.2-11.7-12.2
まずは前走の福島牝馬Sを振り返っておく。ペースは平均でラップ推移的にみても大きな淀みもなく淡々と12秒前後を刻み続けるような競馬。一応L4最速タイで3角地点で速いラップを踏んでいるものの、L2の4角出口~直線入りでも再加速という流れ。それでも前半の基礎スピードと後半のポテンシャル勝負のバランスが問われたとみていいかな。
7番枠から出負けして後方からの競馬となる。ある程度促しつつも前が速い流れの中で中団馬群の後ろで進めながら3角に入っていく。3角でも後方外から徐々に押し上げて4角で鞭が入って好位列で直線。序盤からじりじりと伸びてくるがまだここでは地味、しかしL1までじりじりと伸び続けて前がしんどくなったところをしっかりと捕らえ切っての勝利。
これまで仕掛けがある程度早い流れの中で結果を出してきたという面もあるんだが、ここではさらに全体のペースも速く基礎スピードを要求された中でしっかりと後半のポテンシャルを引き出せたのが大きいなと。個人的にはタフな流れで良さが出るとは思っていたけど、前半のペースが上がった中ででもやれたというのは少し意外な面もあった。
中山牝馬S(GIII)7着
中山芝内1800m良 14頭4枠5番
1:49.5(+0.5) 49.2-47.7 S^1
12.5-12.1-12.3-12.3-12.1-12.3-12.0-11.5-11.9
2走前の中山牝馬Sでは1.5とスローからのL2最速戦という中でいまいち伸びきれなかった。12.0-11.5と中山である程度加速が問われたというのも影響したかなと。
5番枠からまずまずのスタートだが行き脚はいまいちで促されつつも中団やや後方まで下がってしまう。道中も後方に近い位置、馬群の中で進めて3角。3~4角でもまだペースが上がってこないなかで中団馬群の中目から追走、4角で外目に誘導するも中団のまま。直線序盤での決め手で見劣って外のレイホーロマンスの方が伸びがいい。最後まで良いところなくの7着完敗だった。
ここでは緩い流れでもあったし、そもそも仕掛けが少し遅い競馬だったので出し切れなかったという感はある。4角辺りで外目に誘導していたんだがこのあたりでの反応も鈍かったし、L2の地点でもレイホーロマンスの方が外から動いていたからね。こちらはL2-1で良いところなくという感じだが、エンジンのかかりが遅かった感はあるかな。
ムーンライトH(16下)1着
阪神芝内2000m良 14頭1枠1番
2:00.6 62.4-58.2 S^4
12.8-12.1-13.0-12.8-11.7-11.6-11.6-11.5-11.7-11.8
面白いのがこのムーンライトH。シンガポールTC賞も良かったけど阪神2000でとなるとこれかな。ペースは4.2で超々スローからの6Fのロンスパポテンシャル勝負なのは明白かなと。
1番枠からまずまずのスタートを切って好位の内目でまずは進めていく。道中もゆったりした流れだが途中でまくりがあってペースが上がる中で3列目の内目を立ち回る。3~4角でも内目を立ち回りながらうまく2列目に近いところまで押し上げて直線。序盤で2列目からジリジリ、L1で1馬身差をきっちりと捕らえての勝利だった。
3~4角でロスなく立ち回って結構器用に押し上げてきたなという感じ。もちろん向こう正面の段階で11秒台に入っていたし勢いがついた状態で3~4角に入っていけたのも良かったと思う。また速いラップを要求されなかったのも良かった。こうやってロンスパになってエンジンがかかってしまえば長く良い脚を連続してくることができる、というイメージかな。しかも前走でペースが速い中でもやれたというのは大きい。
2018マーメイドステークスへの展望
阪神の内回りの2000は基本的にそこまでトップスピード戦にはならないのでそこは良いと思うが、この馬の場合はもっと顕著にロンスパになってほしいというのはある。ゲートは良い時もあるが、前走みたいに出負けすることもあるし、二の足は遅いので位置取りはあまり期待できない。ロンスパで3~4角でも速いラップからL1で減速するような競馬ならいいけど、例えばL2で最速ラップをという形になると微妙かな。傾向的にはL2最速率が高いレースではあるし、この馬はその辺がかみ合わないとという不安はある。スピードに乗った状態で内を立ち回るのはムーンライトHからも上手いと思うが、緩い流れから加速するのは苦手でそれは中山牝馬Sでも見せている。かみ合えば強いけどその幅は割と狭い方なので、信頼しにくいタイプかな。前回は人気薄だったし展開がかみ合ったのもある。枠次第ではあるが押さえまでにしたいところ。
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