競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

平安ステークス 2018 出走予定馬:クイーンマンボ&ルメール想定

time 2018/05/16

平安ステークス 2018 出走予定馬:クイーンマンボ&ルメール想定

第25回 平安ステークス(GIII)出走予定馬展望

日程:2018年5月19日(土)
コース:京都ダ1900m

予想用・出走予定馬一覧

クイーンマンボ(ルメール想定)

昨年の関東オークス、そしてレディスプレリュードでは2着以下を突き放しての交流重賞制覇、クイーンマンボが平安ステークスに出走予定だ。前走のマリーンカップでは2着に甘んじたが悪くない競馬、そこを叩いて強豪牡馬集まるここに殴り込み。牝馬路線の実力を証明すべく、敢然と立ち向かえ。

かみ合った時の強烈なパフォーマンスは確かなんだが、京都だと仕掛けが早くなることが多いのでそこがどうかかな。今のところ関東オークスにしてもそうだが加速性能が問われたほうがいい感じがする。その辺が3角の下りからの競馬になりがちな京都1900でどう出るかかな。

関東オークス(JpnII)1着

川崎ダ2100m重 13頭7枠10番
2:19.0 66.4-65.6 S^1
7.1-10.5-13.6-14.4-13.8-14.0-14.7-12.4-12.8-13.1-12.6

まずは関東オークスから。重馬場だったが時計も掛かっていてペースも平均に肉薄するややスローというぐらい。L5では14.7と非常に遅いラップを踏んでから向こう正面で12.4と一気に加速、また3~4角の急コーナーで減速して最後の直線でまた加速、というような川崎2100らしいギアの上げ下げの競馬になった。

10番枠から好発、そこから無理せず序盤は好位の外ぐらいで入っていく。スタンド前で2列目の外に並びかけて1~2角へ。向こう正面に入ってここで促しながら前に対してプレッシャーをかけて3角で一気に先頭に躍り出る。そのまま押して押して1馬身差で直線。序盤でさらに加速という中でグンと伸びて突き放し、独壇場だった。

2着のアンジュデジールが交流重賞路線で健闘していることからもレベルは高かったし、ポテンシャルも持っているとは思う。L4で一気に12.4と速いラップを踏んで後続は加速どころかラストは減速しているはず。その中で13.1-12.6と再加速するだけの余力を持っていたというのは確かだろう。ポテンシャルをもって早めに仕掛けつつも減速、加速ができるという器用さは確かかな。その点からも個人的にはステイヤー色が強い馬だとは思っている。

レディスプレリュード(JpnII)1着

大井ダ1800m良 16頭8枠15番
1:53.1 50.0-51.0 H^1
12.6-11.9-13.3-12.2-12.1-12.4-13.1-12.4-13.1

2走前のレディスプレリュードは強い競馬だった。これも前半3Fが遅めで37.8、そこから向こう正面でロンスパ、L5最速の6F戦という流れで3~4角でペースダウンは大井らしく、そこから再加速という競馬。一応稍ハイペースだが、イメージ的には後半のロンスパでのポテンシャル面が問われているかなと。

15番枠から好発を切っていたが外枠でもあり無理はせずに控えて好位の外。道中も前3頭kじゃら少し離れた好位4番手で進めながら3角。3~4角でも仕掛けを待ちつつ、4角で中目から外に持ち出して一気に先頭に並びかける。序盤で突き放すとあとは独壇場、後続を離す一方の圧勝だった。

この辺でも結局前半はそこまで速くなくて中盤からのロンスパのタイミングが早かった、ポテンシャル面が高いレベルで問われたし、そのうえでコーナーで減速からの再加速が問われていると。そういった後半の素材面と器用さが問われたときによさが出ているのかなという感じ。ロンスパの中で仕掛けてから緩急があっても対応できるし、さらに加速する余力も持っている。後半型のスタミナタイプなんだろうと。

マリーンカップ(JpnIII)2着

船橋ダ1600m良 12頭2枠2番
1:41.3(+0.1) 51.5-49.7 S^2
13.0-12.6-12.9-13.0-12.3-12.2-12.4-12.8

前走のマリーンカップは2着に敗れたが、ちょっと窮屈な形の中で出し切れなかったかなというのはある。船橋なのでスパイラルカーブ、3角が緩やかなのでペースダウンが起こりにくく、3角のL3最速となった。ただこの馬としてはこれでも仕掛けのタイミングが遅かったのかもしれない。最内枠も難しい条件だったかなと。

2番枠からまずまずのスタート、そこから軽く促しつつだが外から来られたので2列目のポケットでという競馬になる。道中もマイルにしてはかなり緩い流れで我慢の展開。3角で一気にペースが上がったところで内からついていって対応しつつ直線。序盤で内から伸びかけるがジリジリ。ラストまでアンジュデジールに対して苦しい形で2着確保がやっとだった。

ここでは内枠で待たされる形になったし、ペースも遅い中で前が仕掛けてからの仕掛けになった。3角で置かれ気味になったのもあるし、まあちょっと窮屈な感じだったかなと。それにこの馬としてはスローで3F勝負という競馬になったのもよくなかったと思うし、休み明けもあった。このあたりからもある程度仕方がない一戦かなと。内で包まれてもある程度速れるが、基本的には外から勝ちに行ってねじ伏せていく方がいいのかなと思う。

2018平安ステークスへの展望

今の牝馬の重賞路線はちょっとレベル的に疑問があるので、その辺をどう考えるかだがかみ合った時には牝馬の域にはないというのも確か。多少不安定ではあり、ブリーダーズGCではハイペースの流れの中でマイティティーに強い競馬も完敗、兵庫チャンピオンシップでもおそらくややハイかなというぐらいの流れの中で先行して甘くなっている。この辺からもあまり基礎スピードが問われないほうがいい感じはあると。1900mという舞台は中央としては長い部類に入るし、どこかで緩む可能性は高いのでそこは良い材料。あとは早めの仕掛けの競馬でポテンシャルを活かせればというところ。ロンスパ自体は得意だと思うんだが本仕掛けが早くなるのが良くないかもしれないし、園田の兵庫GTもタガノディグオクラスに甘かったのがなあ。強い時は強いから扱いが難しいが、この馬の場合やはり地方の牝馬重賞レベルの先行争いの中でのものだし、今回は前半からそこそこ前も飛ばしてきそう。現時点ではかなりハイレベルな一戦とみているので、下手に手を出して点数が増えるぐらいなら切ってしまっても良いかなと。京都1900なら不気味さはあるが、それでも基礎スピードは強気になれないのでもう少しまぎれてほしい。川崎や大井の感じだとコーナーごとに減速というような器用さが問われる競馬の方が合っている可能性も結構あるので。

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