京都新聞杯 2018 出走予定馬：タニノフランケル＆幸確定

第66回 京都新聞杯(GII) 京都芝外2200ｍ

日程：2018年5月5日(土)

予想用・出走予定馬一覧

タニノフランケル（幸確定）

稀代の女傑ウオッカに世界的名馬フランケルを両親に持つ良血馬タニノフランケルが京都新聞杯に出走予定だ。その良血に応えるだけの活躍をまだ見せることはできていないが、それでも前走500万下では逃げて圧勝とようやく素質の片鱗を見せてきた。ダービーへ向けて、凝縮された血を爆発させたい。

力の要る馬場だったとはいえ前走は圧勝。厳しい流れでの良さが出た感はある。少なくとも今の段階では決め手勝負では分が悪いのは間違いないし、若葉Ｓと前走の感じなら距離延長自体はプラスに働く可能性は高いかなと感じる。あとは2200で積極的に作ってどこまで粘れるか。

500万下１着

阪神芝内2000ｍ重 10頭６枠６番
2:02.0 61.9-60.1 S^2
12.6-11.2-13.2-12.6-12.3-12.4-12.2-11.9-11.5-12.1

前走の500万下勝ちから振り返る。重馬場で時計も掛かっており、同日の準OP難波Ｓが稍重に回復したが1800で1:47.5で46.8-48.3と流れてこれなので、1.8のかなりのスローで11.5が最速ならラップ的にはそこそこ速い。

６番枠からまずまずのスタートを切ってそこから促してハナを主張、様子を見ていたが最終的にハナを切って進める。道中も無理せずにだがそこまで遅くない流れで３角に入っていく。３～４角でも仕掛けを待ちながら余裕をもって馬なりで直線。序盤でそのまま突き放して４馬身差ほど。そのままラストは余裕をもって流しての圧勝だった。

強かったなの一言で、こういう競馬ができたのが重馬場で前半無理なくあの位置を取れたというのが大きいのかなと。そう考えればやはり距離はもう少しあった方がいいのかなとも思う。ただここではこのペースを楽に進めて直線で強烈に突き放しているようにそこからの一足が違ったという感じ。

若葉ステークス(OP)４着

阪神芝内2000ｍ良 12頭８枠11番
2:00.3(+0.3) 60.4-59.6 S^1
12.6-11.3-12.1-12.4-12.0-12.3-12.0-11.6-11.7-12.0

２走前の若葉Ｓでは完敗を喫した。2000ｍで0.8とややスローだがそこそこには流れているし、そこからのＬ３最速でポテンシャル戦となった。

11番枠から五分のスタート、そこから押しての先行策で番手を確保していく。道中も番手でキープしながら３角へ。３～４角でアイトーンを目標にしながら促して仕掛けて直線。序盤で半馬身差から一旦は並びかけるのだがそこから少し甘くなって最後はアイトーンと比較しても２馬身弱は離されての４着完敗だった。

ここではペースもこの馬としては微妙に速かったのか、それともＬ３最速の中で仕掛けていって甘くなったのか。Ｌ２の地点では良い脚を使えていたのでそこは評価できるんだがＬ１は甘くなった。ペースはこれでもややスローだが2000としてはそれなりに流れていた。その流れで甘くなったのか、それとも単にＬ３最速が良くなかったのか？というところをどう考えるかかな。

水仙賞(５下)３着

中山芝外2200ｍ良 ９頭５枠５番
2:15.7(+0.3) 63.3-59.0 S^4
12.6-10.8-13.3-13.4-13.2-13.1-12.1-12.1-11.7-11.5-11.6

３走前の水仙賞では外から伸びきれずの３着だった。ペースは4.3で超超スロー、そこからＬ５で１段階目の加速、そこからの２段階加速戦だがＬ１でも11.6なのでほとんど落ちていない。

５番枠からまずまずのスタートを切って外のラスエモーショナスを行かせて控えて好位外。道中も折り合い面で少し苦労しつつもコントロール、中団の外で進めて途中でタイプムーンが動いたのでレースが流れる。３～４角ではその流れの中で外々から追走したがここで甘くなって直線。序盤でそこからしぶとく脚を使って一瞬は良い脚を使うのだがＬ１は甘くなって詰め切れず。

この辺からもおそらく後半のポテンシャル戦が得意ではないのかなという感じ。もちろん３～４角からペースが上がっているのでそこでのロスが響いたのは確かだろうが、ポテンシャルタイプならここからねじ伏せてくるのも確かだし、前走にしても若葉Ｓにしてもそうだがどちらかというと伸び始める過程の方が良さが出ている感じはある。

2018京都新聞杯への展望

相手関係はともかくとして、現状距離を延ばして前半引き上げていく形は良いと思う。少なくとも決め手では足りない馬という認識で、過去でもアイビーＳなんかは低調なメンバーの中で前を交わすことはできなかったし、水仙賞なんかでも速い脚をそれなりに使っていると思うんだがその分Ｌ１では甘くなるという感じが続いている。前走の500万下で強かったのは相手もあるとは思うが、重馬場でペースをコントロールしてＬ２最速まで持ち込めた、しかも逃げて前で仕掛けを最大限に待てたことが大きいかなと思う。後は基礎スピード面でどうかだが若葉Ｓのパフォーマンスを考えるとダブルシャープやロードアクシスを上位に取るべきかなとも感じるし、現時点では評価は押さえまで。枠次第では難しい面もあるかな。力をつけてきたといっても前走は力の要る馬場でのものだしね。速い馬は結構多いのでその辺りとの比較でみても。

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