競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

天皇賞春 2018 出走予定馬:トーセンバジル&M.デムーロ想定

time 2018/04/23

天皇賞春 2018 出走予定馬:トーセンバジル&M.デムーロ想定

2018天皇賞春の出走予定馬展望

第157回 天皇賞(春)(GI) 京都芝外3200m

日程:2018年4月29日()

予想用・出走予定馬一覧

トーセンバジル(M.デムーロ想定)

昨年秋に台頭、京都大賞典では先行策から2着に粘り込むと、果敢に挑んだ香港ヴァーズではこれも上手く立ち回って3着と健闘したトーセンバジルが天皇賞春に出走予定だ。前走の日経賞では中団から伸びあぐねての5着と課題を残したが、高速馬場が得意なだけに今の京都の馬場はおあつらえ向きで侮れない。昨年8着から充実期に入った今年、ミルコを乗せて乾坤一擲の一戦としたい。

京都大賞典はかなりきれいに立ち回っての2着。スマートレイアーの評価が難しいので何ともだが、苦しい競馬になったシュヴァルグラン相手に結構詰められているので現状よほどうまくかみ合わないと勝つところまでは難しいだろうと思う。とはいえ近走はポジションを取れるようになってきたし高速馬場の淀の3200なら立ち回りでどうにかなる面もある。ミルコも淀の戦い方がわかってきた感はあるし、馬券的には注意したい一頭。

京都大賞典(GII)2着

京都芝外2400m良 15頭5枠8番
2:23.1(+0.1) 59.9-58.6 S^1
12.9-11.0-11.7-12.2-12.1-12.1-12.4-12.5-11.7-11.5-11.4-11.5

3走前の京都大賞典から振り返る。この時はまだ開幕週で悪天候開催の前だったこともあり超高速馬場状態。ペースも1.3とスローだが60秒を切っていてもバランス的にスロー、というぐらいに顕著に軽い馬場。そこからの4F戦で出し切りやすい展開ではあった。3~4角で上がっているのでそこでの立ち回りも結構重要な一戦だったといえる。

8番枠から五分のスタート、そこから促してしっかりと先行、ハナを切るか?というところまで持って行ってからラストインパクトを行かせてしっかりと2列目ポケットを確保する。道中少し掛かり気味な面も見せるがそれでも徐々にポジションを落として3列目でコントロールを利かせながら。3角手前では徐々に前のスペースを潰しながら差を詰め、3~4角でも前にスペースがある状況でしっかりとスピードに乗せて直線で進路をとる。序盤でしっかりと反応して前のラストインパクトを捕えにかかり、2列目以下との差も広げている感じ。しかしL1ではちょっと甘くなったところに鋭く伸びてきたスマートレイアーに差し切られての2着惜敗。

ゲートは五分、そこからの二の足が結構早かったなという印象で、下げる形でやや折り合い面が気にはなったものの2角過ぎには問題なかった感じ。高速馬場で最序盤のスピードの乗りが良かったのかもしれない。3~4角ではロスなく立ち回った中で直線入りでの一足は素晴らしかったが、ロスなく立ち回りながらもL1は甘くなってしまったので末脚の絶対量そのものはあまり高くないかな、という感じ。あの位置を取れたのは大きかったと思う。

香港ヴァーズ(GI)3着

シャティン芝2000m良 12頭7番枠
2:26.6(+0.4) 62.88-58.45 S^3
25.66-24.32-25.80-23.74-23.56-23.15

2走前の香港ヴァーズは海外の強敵相手に善戦の3着も上位2頭には完敗といえば完敗。前半は顕著にスローでそこから後半6Fの区間から見て11秒台に入っているかな?という感じ。5~6F戦でL2-1区間が最も速いので2段階加速でL2最速ぐらいかなと。

7番枠から五分のスタート、そこからすっと二の足を利かせて先行集団の中に入っていくが、最終的には好位列の中目で包まれて進めていく。向こう正面でも少し離れて中団の中目まで下げる形、そこから3~4角で前がロンスパ気味に進めていく中で一頭分外から立ち回りつつ徐々に差を詰め、4角でも内目で我慢しながら直線でうまく外に出す。序盤ですぐに差を詰めて2列目から一瞬切れて先頭列に近いところまでくるのだが、L1でハイランドリールが二枚腰を使ってきてここで離されての3着完敗。

ハイランドリールも結構長く頑張る馬だが、個人的にはこれに完敗となるとトップレベルにはないかな、という感じ。ハイランドリールはどちらかというと基礎スピード戦の方が強い馬で、もう少し平均まで上がった中でやれたらさすがだと思うが、今回は中団からの競馬になったとは言え3~4角は割とロスなく立ち回ってきた方。L2での一瞬の脚は通用したと思うがL1で明確に甘くなったのは確かなので。

日経賞(GII)5着

中山芝内2500m良 15頭4枠7番
2:34.3(+0.4) 62.8-60.4 S^2
7.1-12.1-11.8-12.4-12.7-13.3-12.2-11.9-12.0-12.4-11.9-11.6-12.5

前走の日経賞が完敗の内容だった。馬場がそこそこタフな状態だったのでそれが難しかったかもしれないが、ペースは2.4でかなりのスロー、そこからのL6でキセキが動いたことでペースアップ、3角辺りで少し息が入っての疑似的な2段階加速戦でL2最速。ポテンシャル面を高いレベルで問われたのは間違いないだろうと。

7番枠から五分のスタート、そこからポジション争いで控える形で中団で進めていく。スタンド前でも離れた中団で前にスペースが十分にある状態で少し手綱を引っ張る部分も若干あるかな、というぐらいで折り合って進めて1~2角。2角過ぎでキセキが動いてからはロンスパの流れの中で中団の中目。3~4角でも中目を通して鞭が入るがあまりいい反応とは言えないまま直線。じょばんでそこから3列目にはつけていくが内を突こうとして少し進路を変えて外。そこからの伸びはいまいちで外差しの勢いに屈して5着。

坂の手前で進路を変えざるを得なかったのが少し響いたかもだが、それでもスローロンスパの流れで中団の中目から正攻法での競馬だとどうしても決め手に欠けるなというのは感じた。力の要る馬場で速いラップを要求されることもなかったし、その中でポテンシャルに秀でたチェスナットコートやサクラアンプルールに内容的に完敗。サクラアンプルールは有馬で不利があったので何とも言えないが、これに完敗だと流石に天皇賞春で後半勝負を中団からでというのは難しいと思うし、実際昨年がそうだった。

2018天皇賞春への展望

評価をするとしてもやはり京都大賞典で、うまく二の足を利かせてあのポジションを取れたことが大きい。3~4角で前々内内で我慢することで使える後半のTS持続、ポテンシャル面をフォローする形で進め、前にいることで仕掛けを待つことができたというのもよかった。これができないと春の天皇賞ではなかなか難しいと思う。そのうえで、京都大賞典でもあの状況から差されてしまったことを考えると勝ち切るのはよほどはまらないと…というのは率直な感想。前走の日経賞が物足りないのは確かだが、馬場適性の問題もあるし香港遠征明け初戦というのもあったので直前ではもうちょっと上げてくる可能性はあると思う。それを考慮に入れても内枠を引いて前に目標を作れそうな枠の並びで連下までの評価としたいかなあ。個人的にはガンコの近くで競馬してほしい。そういう枠の並びなら完全に嵌ってワンチャンスあるかなというぐらい。3~4角はとにかく前で内で外の押し上げを我慢して直線での一足…カレンミロティック的出し抜きが決まればかな。

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第157回 天皇賞・春 (GⅠ)
4歳以上オープン (芝3,200m)
いよいよ開幕。
今年も熱いメンバーが集結しました!
やはり注目が集まるのは・・・
シュヴァルグラン、クリンチャー、レインボーライン、ガンコの4頭でしょうかね~。

シュヴァルグラン
前走の大阪杯は13着という結果で終わってしまいましたね…。
叩き2戦目なので問題なく好走してくれるはず!
G1馬は1頭だけなので頑張ってほしいですね。

クリンチャー
今年の京都記念でダービー馬レイデオロを倒した強者。
満点の追い切りができたと調教師さんが太鼓判を押しているので期待できるんでは?
当日の馬場状態が鍵。

レインボーライン
前走の阪神大賞典のように4コーナーからスッと飛び出してくれれば可能性大。
ステイゴールド産駒は雨に強いので稍重以上であれば狙い目。
チャンスレースです。

ガンコ
明らかに馬格が変わり楽しみになってきました。
このメンバー構成なら十分いける。
春天勝って良い結果を残してほしいです。

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