競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

毎日杯 2018 出走予定馬:ブラストワンピース&池添想定

time 2018/03/22

毎日杯 2018 出走予定馬:ブラストワンピース&池添想定

毎日杯の出走予定馬展望

第65回 毎日杯(GIII)

日程2018年3月24日()

コース阪神芝外1800m

予想用・出走予定馬一覧

ブラストワンピース(池添想定)

2戦2勝はともに東京、ゆりかもめ賞では一頭だけ違う末脚を発揮し圧勝してきたブラストワンピースが毎日杯に出走予定だ。新馬戦では1800mで勝利といってもかなり緩い流れ。今回は重賞クラスのペースになるのでそこに対応できるかがポイントとなりそうだ。ダービーも視野に入れられる逸材だけに、ここで賞金を加算しクラシック戦線に何としても踏みとどまりたい。

新馬戦ではギアチェンジ、ゆりかもめ賞では力の要る馬場でも鋭く長く末脚を使ってきた。後半の総合力に関しては全てにおいて高いレベルで底を見せていない。ダービーでもチャンスがありそうだが、基礎スピード面での課題があり、克服して一流馬であることをここで証明したいところかな。

新馬戦1着

東京芝1800m良 14頭5枠7番
1:51.4 52.2-46.1 S^6
13.0-12.5-13.3-13.4-13.1-12.6-11.6-10.8-11.1

新馬戦から振り返る。ペースは見ての通りで6.1と極端に遅いドスロー。新馬戦でも遅い部類だ。ラップ推移的にはL2最速で10.8と坂の上りで相当切れる脚を要求されているし、12.6-11.6-10.8と段階的ではあるがギアチェンジもかなり問われている。L1が11.1なのでポジショニングやギアチェンジといったところの性能がないと難しい一戦だった。

7番枠からまずまずのスタート、押して追走して好位列の内目に入って進めていく。道中も極端に遅いので掛かり気味ではあるが仕方がない。2列目のポケットで3~4角でも我慢しながら直線となる。序盤で進路がないので外まで誘導して2列目のまま。L2の坂の上りでスッと伸びて一気に加速、先頭列からL1で抜け出しての勝利。

強かったなと。正直レースの流れとしては良くなかったと思う。2列目で包まれて直線で進路がない中で急激なギアチェンジを問われた。勢いがついていない状況で10.8-11.1というラップを差す必要があったわけだからね。一気に加速ができたというのは個人的にはかなり評価したい材料。ギアチェンジの性能はかなり高いと思う。上位勢はほとんど勝ち上がっている(ダート勝ちまで入れれば7着まで全て勝ちあがっている)し3着がバールドバイ。全体のレベルも高かったとみていいだろう。

ゆりかもめ賞(5下)1着

東京芝2400m稍 14頭7枠12番
2:27.6 61.6-60.8 S^1 
12.7-11.5-13.1-12.1-12.2-12.6-12.6-12.9-12.5-11.9-11.8-11.7

前走のゆりかもめ賞は2400に距離を延ばして別のパターンで圧勝をしてきた。ペースは0.8でややスローだが平均寄りと結構流れた。稍重で少し力の要る標準馬場状態だったが、ここでこれだけのパフォーマンスを見せてきたのなら末脚の絶対量も破格、ということになる。

12番枠からやや出負け、無理はせずに後方からの競馬を展開する。道中も前2頭が単騎気味に飛ばしていく中で後方馬群の中目で進めて3角。3角では単騎気味の2頭を捕まえに3番手以降がじわっと動く中で後方中目で進めて直線。序盤で内に進路を取っていって一気に伸びて2列目、L2でグンと伸びて2馬身差まで突き抜ける。そこからL1でも突き放す一方、流しての4馬身差完勝だった。

ギアチェンジの性能が高いので内からするすると抜けてくるし、それでいてラストまで伸びてくる末脚の絶対量の違い。ゲートは新馬戦ではまずまずだったがここではあまりいいポジションを取れなかった。それでも性能の違いで楽勝だったかな、という感じ。この上がりは結構強烈で、ペースもそこそこには流れた中でこれだけのパフォーマンス、次点が34.9ということからもわかるように素質が違うなと。

2018毎日杯への展望

もちろん素材的にはトップクラスにあると思う。が、少なくとも皐月賞でダノンプレミアムと勝負するなら時計的に積めてほしいしここで強い勝ち方ができれば皐月賞まで見えてくる。ただここ2走だけで判断するなら明らかにダービー向きだ。緩い流れから瞬時に反応するギアチェンジを持ちながらもトップスピードの質・持続力両面で高く全く底を見せていない。ややスローでもしっかりと弾けたわけでかなり楽しみな存在だ。後は阪神の1800でどうなのか。2点不安があって一つはペース、そしてもう一つは4角の下りからの勝負でギアチェンジが相殺されがち、というところ。もちろんこの馬の場合ギアチェンジだけが武器ではないのだが、ここ2走でも動き出しからの反応が抜群に良いし、直線以降は上り坂で反応が問われる府中の方が合っていると思う。インディチャンプも強敵だが、トップスピードの質的にはこちらかなとも思う。まあ、阪神の1800の場合完全に流れるケースはレアだし、割と素材型が力の違いで勝ち切ることも多いからね。ここ2走だけのパフォーマンスを評価して純粋に本命にしたい一頭かな。本質的には短いと思うけど、皐月賞まで含めて期待するならここで結果を出す必要があるし、頑張ってほしい。

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