2019/02/02
日経賞の出走予定馬展望
第66回 日経賞(GII)
日程:2018年3月24日(土)
コース:中山芝内2500m
予想用・出走予定馬一覧
ソールインパクト(福永想定)
1600万下でも勝ち切れないが重賞でも善戦するお手本のような善戦マン…ソールインパクトが日経賞に出走予定だ。前走のダイヤモンドステークスでは3400mの舞台でも3着と健闘。今回は中山の2500m戦になるが、この条件でもしっかりと積極的な競馬ができるかが焦点。善戦マンからの脱却を果たせるか。
基本的に後半特化でトップスピード勝負では苦しいタイプ。日経新春杯に関しては位置取りも悪かったしスローで決め手勝負になってはどうしようもないなという感じ。それでも負け過ぎではあるが。前走のダイヤモンドSではポテンシャル戦でやれているのでこれぐらいの距離ならしっかりと前目で進めてロンスパにするか全体のペースを引き上げたい。
アルゼンチン共和国杯(GII)2着
東京芝2500m良 16頭4枠7番
2:30.4(+0.4) 60.4-59.2 S^1
7.4-11.3-11.2-12.2-12.1-12.3-12.2-12.1-11.8-11.8-11.9-11.6-12.1
まずは3走前のアル共から。ペースは1.2でややスローだが2500としてはそこそこ流れた方で、実際ラップ推移的にも終始12秒台前半で推移している。そこからの5F戦でポテンシャル勝負からL2最速11.6。これはスワーヴが出し抜いてのものだが、ポテンシャル面を高く問われた一戦。
7番枠からまずまずのスタート、様子を見ながら外目に誘導しつつ、外の各馬を行かせながら好位の中目で進めていく。道中も少し離れた好位の中目で進めて我慢しながら3角。3角の段階ではじわっと前との差を積めて好位の中目でジッと我慢、4角でも楽な手ごたえで直線。序盤で好位列の外からスッと反応して一気に2列目まで上げてくるがスワーヴがL2で突き抜ける。それでもこの馬も2番手にしっかり上がって最後まで余力を持って2着は楽に確保した。
この馬は善戦マンといっていいと思うが、括りとしては末脚を使える条件が広いから安定する、という感じ。このアル共の場合は全体のペースもそこそこ速かったし、そこからのロンスパになってもいい脚を使えている。上がり3Fが速いわけではないがこれだけの流れの中でしっかりと脚を引き出せるのが魅力で高いレベルでも安定する理由はこれだろう。
日経新春杯(GII)11着
京都芝外2400m良 12頭8枠10番
2:28.2(+1.9) 62.0-59.4 S^3
12.9-11.4-11.7-13.0-13.0-12.6-12.3-12.5-12.3-11.6-11.4-11.6
2走前の日経新春杯は結局ドスローで3F勝負になっているのに後ろからになった時点で厳しい、という感じの負け方。ペースは2.6で超スローで、そこからのL2最速戦。前残りではあったがこの馬自身の脚もイマイチだった。
11番枠から五分のスタート、特に促さずに中団の外から最終的には内目を狙って中団で進めていく。道中も中団馬群の外目で進めて折合を重視。3~4角でも中団の外からじわっと仕掛けながらだが加速していく流れで置かれて後方外目に下がって直線。序盤で置かれて苦しく、L1では内目に誘導したが特に伸びず、惨敗だった。
加速していく過程で置かれてからは何一ついいところを見せられなかった。このレースは端的に言えばドスローからの後半3F勝負。つまり全馬余力があった状態で末脚の質が問われている。トップスピードの質はそこまででもないが、TS持続力、そこまでの加速のギアチェンジはある程度問われたが、その中で全然良さが出なかったことからも後半特化では難しい。これは条件戦の頃から見せていた側面で、割とロンスパになったり厳しい流れで速い脚を要求されない方が良い傾向ではあった。消極的な競馬が響いたと思うし、まあここまで崩れたのはそれだけではないと思うが…。
ダイヤモンドS(GIII)3着
東京芝3400m良 14頭4枠6番
3:32.1(+0.5) 62.4-88.4(FA12.63)-60.8 S^2
13.0-11.7-12.2-12.7-12.8-12.5-12.4-12.8-12.6-12.4-12.6-13.1-12.5-12.5-11.7-11.7-12.4
このダイヤモンドS3着がこの馬の適性を示していると思う。要はシンプルなスタミナ面…前半の基礎スピードと後半のポテンシャルは高いレベルにあるのでそういった形だと3400でもある程度やれると。ここでは全体のペースもスローだが遅すぎないし、中盤の1400mもハロン平均で12.63だとかなり流れた方になる。だから後半も3F勝負気味でも最速11.7となったという感じ。直線までに各馬の体力が削がれてもこの馬は自分の脚を使えている。
6番枠からまずまずのスタート、そこから無理せずじわっと追走して好位の中目で進めていく。道中も離れた好位で進めながら向こう正面。ただ前もそこまで大きく緩めないので向こう正面で自分の脚で2列目以降は差を詰めて3角となる。3~4角でも好位の外目からじわっと押し上げながら2列目で直線。序盤でほぼ先頭列に近いところで抜け出しにかかる。L2でもしぶとく伸びてここでいたがここでフェイムゲームに前に出られる。L1で我慢していたリッジマンにも差されたが3着か確保。
ここまで外から勝ちに行ってもしぶとく粘れていたように、直線までで各馬結構消耗していて無酸素運動にならなかった、というのが良かったと思う。有酸素運動でのスタミナは高いレベルにあるし、そこから3~4角でも早めに動いて最速11.7で済んだのでこの馬の脚でもしっかりと戦えた。もちろんポテンシャルで高いレベルにあるフェイムゲームは強敵だったし、リッジマンも内を立ち回ってのもの。結構頑張った3着かなと。ここからも距離自体は長くても良い、要は本当に良い脚が短いからそういう競馬にならない様に上手く全体を引き上げるか早めの競馬に持ち込みたいと。
2018日経賞への展望
福永で結果が出てきているけど、2走前のような消極的な競馬をしてしまうとここでは苦しいと思う。今回馬場が恐らく標準ぐらいの馬場になると思うし、速いラップをそこまで要求されなさそうなのは良いが、2段階加速の競馬になるとどうしてもL2で脚を使ってL1で甘くなる可能性が高くなる。基礎スピードは3走前のアル共からも結構持っているはずなので、前半のポジションはもう少し攻めていいと思う。そしてポジションを取ってもしっかりと向こう正面からじわっと前に対してプレッシャーをかけていきたいかな。かみ合わせれば力は確かで基礎スピード・ポテンシャルはこの面子でも通用するが、そうでなければ脆い。噛み合ったとしてもポテンシャル面での強敵が結構多いので、ここは正念場かな。人気しそうだが人馬ともにそれなりに不安があるので、場合によっては消すという選択肢も持っておきたい。後ろからだと簡単ではないと思うし、枠の並びも結構重用かな。
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