競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

フィリーズレビュー 2018 出走予定馬:ラブカンプー&松山想定

time 2018/03/07

フィリーズレビュー 2018 出走予定馬:ラブカンプー&松山想定

第52回 フィリーズレビュー(GII)

日程:2018年3月11日()
コース:阪神芝内1400m

予想用・出走予定馬一覧

ラブカンプー(松山想定)

逃げて逃げて結果を掴む、前走のかささぎ賞でも逃げて粘って勝利をものにしたラブカンプーがフィリーズレビューに出走予定だ。父ショウナンカンプを髣髴させる逃げは1400の紅梅ステークスでも通用した。今回は阪神の1400mとなるが持ち味のスピードを活かして後続をまとめて完封できるか。

タイプ的にはコントロールが利くタイプなので1400自体は問題ないと思うし、紅梅Sはちょっと恵まれなかった面もあるのでもうちょっとペースを引き上げて仕掛けを待てれば面白い。単純な1200の基礎スピード面だけで測ればアンヴァルの方が上だけど、こちらの方が1400への対応力をハッキリと見せている分ここでは優位に運べるかなと。

かささぎ賞(5下)1着

小倉芝1200m良 18頭6枠11番
1:09.0 33.9-35.1 H^2
12.0-10.6-11.3-11.7-11.4-12.0

まずは前走のかささぎ賞から振り返る。時計的にはやや遅めだがこの時は雨の影響は少しあった。同日の古馬500満之太が1:08.8なので悪くはない。そのうえでラップ推移的にはL3で11.7と息を入れているので時計的には少し出にくい展開であったというのもある。L3-2で1200としては0.3の加速としっかりと一脚を使っている。

11番枠からまずまずのスタートから二の足良く楽にハナを取り切り内に切り込む。道中もそこからはペースを落とさずしっかりと作って3角。3角過ぎぐらいで息を入れて仕掛けを待つ、4角でじわっと促しながら出口で出し抜いて1馬身半差。直線でそこからスッと伸びて2馬身半まで差を広げる。L1で甘くはなったがセーフティ、3/4馬身差完勝だった。

ここではテンの速さでしっかりとハナを取り切ったし、そこから息を入れて再加速に繋げることができての勝利だった。ペースも33秒台に入れた中でこれだけのことができたので、かなりギアの上げ下げが上手い印象だった。ただL1はちょっと甘かったのでこれをどう判断するかだろう。まずまずの内容だが。

紅梅ステークス(OP)2着

京都芝外1400m良 9頭6枠6番
1:22.9(+0.2) 35.3-35.1 M
12.1-11.2-12.0-12.3-11.5-11.9-11.7

2走前の紅梅ステークスは内容的に良い2着だったと思う。良でも雨が残っていて少し力の要る馬場でペースも平均。中盤で息を入れてのL3最速11.5と仕掛け自体が結構早かったがその中で踏ん張れた2着。

6番枠からまずまずのスタート、そこから二の足でスッとハナを取り切ってレースを作っていく。道中も縦長に持ち込んでしっかりとリードを取って3角。3角で外からモズスーパーフレアが少し来たので4角で引き離して2馬身差で直線。序盤で少ししんどくなるがそれでも1馬身差はキープ。L1でも踏ん張っていたが最後はモルトアレグロに楽に交わされての2着完敗だった。

最後は甘くなったがそれでも結構踏ん張っていたと思うし3着以下はしっかりと完封できている。L3最速と結構強気の仕掛けに持ち込んだ分だけ減速が早くなってしまった。直線前半地点で既にラップ的には減速しているわけで、一脚を4角で使ったことがラストの甘さに繋がったかなと。ペース全体も結構良い具合に支配できていたんだけど、それでも早仕掛けになってしまったという辺りは不運かもしれない。

 未勝利2着

阪神芝内1400m良 13頭5枠6番
1:22.2(+0.3) 35.1-35.0 M
12.3-11.2-11.6-11.8-11.8-11.4-11.8

敢えて4走前の阪神1400を振り返る。ここは2着で完敗だが相手がダノンスマッシュで結構強敵。3着以下は離している。ペースは平均でコントロール、L2の地点が最速で11.4としっかりと一脚を使ってきている。総合力勝負といっていいだろう。

6番枠から好発を切って外から楽にハナを取り切り主導権を握る。道中もペースを上手く平均に持ち込んで3角。3~4角では少し息を入れて引き付けながら1馬身半ほどで直線。序盤でスッと出し抜いてというところに外からダノンスマッシュにだけは差を詰められる。L1で抜け出されたがそれでも3着以下は引き離して2着は楽だった。

ダノンスマッシュは結構強敵だとは思うので、これに負けたこと自体は悪くない。1400で高いレベルまで来るとペースをもうちょっと引き上げてしまった方が良いのかもしれない。1400なら基礎スピード的にかなり優位に入っていけると思うし、息を入れてもう一脚を使えるのも強みだろう。

2018フィリーズレビューへの展望

まあここで勝ち負けまでとなるともうワンパンチ欲しいかなというところだが、ゲートは安定、二の足速く前半の基礎スピードを高いレベルで持っているので上手くペースを引き上げて1秒程度のハイまで持ち込めれば面白いかも。途中で息を入れれば前走のかささぎ賞でもシッカリと一足を引き出せているので距離自体は問題ないし1400の方が良い可能性もある。その点では基礎スピード勝負で結果を出してきているアンヴァルとの比較で1400ならチャンスはあるかな。後はモルトアレグロはやはり強敵だがモルトはそんなに要所で良い反応を見せられなかったので、ペースを引き上げつつも3~4角で息を入れてL2最速でギアチェンジも要求させればもうちょっと頑張れそう。一応連下想定で進めたい。

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