2019/02/02
第54回 金鯱賞(GII)
日程:2018年3月11日(日)
コース:中京芝2000m
予想用・出走予定馬一覧
デニムアンドルビー&バルジュー想定
GIで何度も強烈な末脚を披露、GI級といわれながらも届かなかったデニムアンドルビーが金鯱賞に出走予定だ。この金鯱賞がラストランとなるが、もちろんここを勝って繁殖牝馬としての箔をつけて北海道に戻りたい。8歳になるまで現役を続けてターフを沸かせた名脇役が最後の最後で主役の座を奪えるか。
う~ん…こういうタイプでバルジューとなってしまうと…。ルメールのサトノが動いてくれて、その後ろからというパターンぐらいしかないかなあ。正直出し切って良さが出るタイプでバルジューだと良いイメージがわかない。基本はTS持続型でチャレンジカップは理想だったと思うが捕えきれなかったし流石に全盛期には無いかな。
チャレンジカップ(GIII)2着
阪神芝内2000m良 12頭6枠8番
1:58.6(+0.0) 59.9-58.7 S^1
12.7-11.4-12.4-12.0-11.4-11.9-11.6-11.4-11.7-12.1
まずは2走前のチャレンジカップから振り返る。高速馬場でペースは1.2とややスロー、そこからの6Fのロンスパとなるので出し切りやすい競馬。ポテンシャル、TS持続の両面持ちであるこの馬としては結構理想的な競馬だったと思う。
8番枠から五分には出たが二の足が遅く後方に下がる。道中も最後方近くから進めて様子を見ながら向こう正面。向こう正面の段階で外からスーッと上がっていって先に仕掛けて3角に。3~4角でも中団の外から行為の外まで押し上げて直線に入ってくる。序盤でしぶとく伸びて2列目から先頭列まで押し上げる。L1でそこから突き抜けたかったが流石に甘くなってサトノクロニクルに抵抗されての2着惜敗だった。
ロスなく立ち回ったサトノに対してL1で甘くなったのはある程度仕方ない。3~4角で終始ロスがあったしポテンシャルに関してはまだまだ高いレベルにあるんだな、というのは感じた一戦。とはいえ、レースレベル的には比較的楽だったと思うし、モンドインテロ辺りでも結構やれていることを考えると、全盛期に見せてきたレベルには至っていないと思う。ベストな展開の中でロスを作って強い競馬はしたが、現状では宝塚2着、ゴールドシップ相手に阪神大賞典で2着したようなときのレベルには無いと思う。
中山金杯(GIII)7着
中山芝内2000m良 17頭3枠5番
2:00.1(+0.3) 61.5-58.3 S^3
12.3-11.0-13.2-12.3-12.7-11.3-11.7-11.5-11.6-12.2
中山金杯も展開的には良かったと思うが思ったより伸びなかったなというのが率直な感想。ペースは3.2で超スローからのL5最速のロンスパ。ポテンシャル特化といっていいレベルだろう。
5番枠から五分のスタートを切っているんだが二の足が遅くて最後方まで下がる形。道中も最後方近くから向こう正面でじわっと内から押し上げるがそれでも後方で3角には入っていく。3~4角でもレアリスタの後ろから進めつつ前が開いたので内を突いて中団で直線。序盤でそこから追いだされるが前にスペースがあるのに伸びない。L1でジリッとは来ていたが完敗の7着だった。
展開としてはスローロンスパで内のスペースも空いていてとほぼ完璧な流れだったのに伸び切れなかった。この辺りからも良い頃のこの馬ではないとは思う。もちろん内内を器用に立ち回ってってのが合わなかったかもだが、これだけロンスパで勢いに乗れていたのなら最後まで踏ん張ってほしかった。この一戦はものたりない。
金鯱賞(GII)8着
中京芝2000m良 13頭4枠4番
2:00.2(+0.5) 61.5-58.2 S^3
12.6-11.0-12.7-12.7-12.5-12.6-11.6-11.3-11.2-11.5
一昨年の金鯱賞では中京2000でイマイチな結果に。ペースも3.3超スロー、そこからの4F戦でトップスピードも問われた一戦。
4番枠からまずまずのスタート、坂スタートで勢いがつかないので後方に下がってしまう。道中は後方で進めて我慢しつつ3角。3~4角でも内内でロスなく勢いをつけて直線。序盤でそこから狭いところを突いていこうとするがキレ負け。L1で伸び始めたいところで狭くなったのもあっての完敗だった。
ちょっと狭くなったのが痛かったとは思っているが、伸び始めが遅かったようにトップスピードの質はイマイチ。L2地点最速で詰めきれず、前が落ちてきたL1でのバテ差しでどこまでというところだが伸び切れず。L4は3角地点でここからペースが上がっていたので勢いに乗せやすかったし、最内で最短距離を下り坂で勢いに乗せてと理想的に入っていたがシンプルにキレ負けしていた印象かな。L1で捌ければもうちょっとバテ差せたと思うが、切れ味は足りない。
2018金鯱賞への展望
引退レースなのでここに向けて仕上げてきたとは思うが、少なくとも展開が噛み合わないと難しいと思う。理想は言うまでもなくTS持続かポテンシャル戦。これは宝塚2着の時もだし、JC2着の時もTS持続戦。タフな流れというよりは前半が緩い、後半の仕掛けが早いというのが重要。その点ではサトノダイヤモンドの動きが極めて重要で、サトノが動いていく中でしっかりと勢いに乗せられれば差し込みは警戒。それでも近走の内容が良くないのでここで強くは狙えず、嵌っても3着までで押さえるところまで。そのうえで緩い流れでL2最速トップスピード戦とかになるとギアチェンジが足りない馬だし質的にも足りない。要所でスッととかそういうタイプでは断じてないので前に支配されてスワーヴやブレスが鋭く、という形では対応できないだろう。嵌っても押さえまでというのはその辺りから。
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