2019/02/02
第55回 弥生賞(GII)
日程:2018年3月4日(日)
コース:中山芝内2000m
弥生賞の出走予定・登録馬一覧
ジャンダルム(武豊想定)
新馬戦、デイリー杯2歳ステークスを強い競馬で連勝、ホープフルステークスでも2着と結果を残したジャンダルムが武豊とのコンビで弥生賞に出走予定だ。2000mへの延長でも強敵相手にしっかりと目途を立ててきたが、今回は更に手ごわい相手がずらりと居並ぶ。名手武豊がクラシック制覇を目指す相棒となることができるか、この一戦が試金石だ。
前走のホープフルSの評価がカギかなと思う。個人的にはあまり高く評価するのは危険かも、という感覚ではあるかな。意外と要所の反応が良い馬なので、弥生賞でもそれが活かせればというところ。
新馬戦1着
阪神芝外1600m良 11頭6枠6番
1:37.3 50.9-46.4 S^4
13.0-12.0-13.0-12.9-12.6-11.3-10.9-11.6
まずは新馬戦から。阪神のマイル戦でペースは4.5と超々スロー、かなり遅い。ラップ推移的にはL2最速10.9で速いラップを踏んでいるがL1はそれなりに落とす。新馬戦らしい競馬だったかなと。正直この一戦自体はそんなにハイレベルとは思っていない。
6番枠からまずまずのスタート、そこから様子を見ながらじわっと促しつつ2列目の外。3~4角でも2列目の外から様子を見ながら、4角で少し馬鹿ついて2列目の外で直線。序盤でスッと伸びて先頭に立つ。そのままラストまでしぶとく踏ん張って後続を寄せ付けず、1馬身ちょっとの完勝だった。
内容的に4角で少し馬鹿つくようなところがあったのでそこが影響したかもだが、時計・ラップで見ればそこまで高いパフォーマンスとは思わない。上がり3Fも33.7が示す通りで特別抜きん出たものではないし馬場も軽かった中でドスローで割と平凡。ただ前半のポジショニングや折り合い面での苦労の無さ、という点では良い材料だったし距離が延びてもそう心配はないかなと。
デイリー杯2歳ステークス(GII)1着
京都芝外1600m良 9頭3枠3番
1:36.3 48.7-47.6 S^1
12.6-11.0-12.1-13.0-12.3-12.4-11.6-11.3
デイリー杯は正直驚きの多い勝利だったかなと。あまり新馬戦を評価していなかったというのもあるが。ペースは1.1でややスロー、ラップ推移的には仕掛けが遅くL1最速で直線勝負といっていい。
3番枠から出負けして後方からの競馬となってしまい、そこからある程度促しつつ中団で進めていく。道中メガリージョンの故障の関係で少し接触するが折り合わせながら中団の内で進めていく。3~4角でも内内で我慢しながら直線。序盤で内から鋭く反応して一気に先頭に立つと、L1でも差を広げて1馬身ちょっとの完勝だった。
3角手前辺りで少し接触があったので流石にそこから若干前向きになっていたが、それでもコントロールを利かせてしっかりと直線で加速、という展開に持って行けた。その中でしっかりと加速して12.4-11.6と加速ラップでギアチェンジを炸裂させたのは意外だったかなと。仕掛けが遅れたことがパフォーマンスを上げてきた要因かもしれない。ここではケイアイノーテックを相手に強い競馬ができているわけで新馬から考えると明らかに上げてきている。ある程度ゆったり入る形は同じだが、要所での反応が問われた方が良いタイプなのかなと。
ホープフルステークス(GI)2着
中山芝内2000m良 17頭8枠15番
2:01.6(+0.2) 59.6-61.8 H^2
12.5-10.8-12.5-11.8-12.0-12.3-12.6-12.8-11.9-12.2
前走のホープフルSはなかなか参考にはしづらいが、全体のレースレベルはあまり高くなかったのかなと。ペースが2.2でかなりのハイということもあって逆になりやすい弥生賞に関してはあまり参考にはならないかもしれない。ただ後半3~4角で前がペースダウンしてL3-2で12.8-11.9とギアチェンジ自体は結構問われている。ペースが速かった分、仕掛け自体は遅かった感じ。
15番枠からまずまずのスタートを切ってそこから軽く抑えながら中団の外ぐらいにつけて行く。道中もハイペースの流れの中で中団の外でルーカスの後ろを進めながら仕掛けを待ちつつ3角。3~4角で前がペースダウンする中、ルーカスの外からじわっと取り付きながら先頭列で直線。序盤でそこからスッと抜け出しにかかるがその外から一気にタイムフライヤーに来られてしまう。L1では食らいつくも最後は甘くなっての2着だった。
厳しい流れになったしそこで脚を使わされながらもラストはしっかりと動けた。3~4角での淀みで馬なりで取り付いていって、そこから直線入りで加速できているようにやはり要所の反応は良いと思う。ここではタイムフライヤーに差し切られた形だが、タイムも外からジャンダルムを目標に動いていたのでその辺りもあったかな。時計的には何とも言い難いが、古馬500万下とほぼ同じ、ラップ推移的にはこちらの方が優位だがという程度で正直レベル的にはまだ疑問符が残る一戦で、少なくともハイペースで基礎スピードが問われた中では凡戦だった可能性が高い。
2018弥生賞に向けての展望
現時点では評価は控えめにしたい。ここ3走で評価できるのは要所の動きの良さではあると思う。新馬でも4角で少し馬鹿ついていた割にL2の最速地点でスッと動いてきた。デイリー杯もホープフルSも要所での反応の良さを見せた。デイリー杯の場合L1最速のラップの中で内内で上手く脚を残しながら直線400mに上手く爆発させた感じだし、個人的には本当にいい脚は一瞬なタイプかも、とは思う。高速馬場ではない方が良いので、先週の中山の感じだと若干微妙だが顕著に高速ではないので悪くはない。スローからのL2最速の展開なら反応面で優位に立てると思うが、L1までしっかりと踏ん張れるかどうかが今回は問われそう。評価としては連下で押さえるかどうか、というラインで一応考えている。勝負までとなると内枠は欲しい。
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