競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

阪急杯2018 出走予定馬:ヒルノデイバロー&四位想定

time 2018/02/21

阪急杯2018 出走予定馬:ヒルノデイバロー&四位想定

阪急杯(GIII)出走予定馬展望

日程:2018年2月25日()

予想用・出走予定馬一覧

昨年の阪急杯、スワンステークスでも2着に入るなど、昨年はオープン特別・重賞で好走を続けてきた実力馬ヒルノデイバローが今年も阪急杯に出走予定だ。強敵相手でも善戦を続けてきているが、芝に転向して以降はまだ勝利からは見放されている立場でもある。7歳と既に晩年の域に達しているが、悲願の重賞初制覇に向けてあと一押しを利かせたい。

前走の京阪杯の負け方がちょっと引っかかるかな。時折崩れることがあるから判断がしにくい馬だが、昨年はずっと使ってきていた馬だけにそこから立て直して休み明けというのがどう出るかかな。

スワンステークス(GII)2着

京都芝外1400m重 18頭2枠4番
1:22.4(+0.0) 34.9-35.8 H^1
12.2-11.0-11.7-11.7-11.7-11.9-12.2

2走前のスワンSから振り返る。重馬場で力の要る馬場状態、ペースも1秒近いハイペースでパワー型の基礎スピードが問われた一戦。

4番枠から出負けしてそこからリカバーしていって一気に好位まで押し上げて行く。徐々に押し上げながら2列目の内々まで持って行って直線。序盤でそこから鞭が入ってしぶとく伸びて先頭列、L1で先頭に立ちかけたが内からサングレーザーに差されての2着惜敗だった。

これまでのレースの中でも勝ちに近い内容だが、相手がサングレーザーやレッツゴードンキだったことを考えても結構強い競馬ができている。特にこの馬の場合出負けして前半ハイペースの中でリカバーしているわけで、意外と前半要素は高いパフォーマンスを見せていると見るべきかなと。阪神カップ2着時も同じ様な条件で結果を出したように、恐らくだが突き詰めればハイペース向きだと思う。

京阪杯(GIII)10着

京都芝内1200m良 16頭3枠5番
1:09.3(+0.5) 34.3-34.5 M
12.3-10.7-11.3-11.0-11.2-12.3

前走の京阪杯は10着と完敗を喫した。最終週、馬場も悪化した中でペースは平均で収まり、L3最速11.0と4角地点が明確に速い。L1は12.3と失速してはいるが4角地点での立ち回りはかなり問われたかなと。

5番枠から五分には出てそこから押して押して追走、好位の内ぐらいには入っていく。道中もある程度押し上げたが3角ぐらいではスペースが無くなって中団の内目で追走、4角でも促されながら内目を通して直線。序盤でも中団の中目でスペースはあったが伸びが無く、最後までジリジリとなだれ込む程度の完敗。

1200でもやれている馬で、UHB賞も強かったし、オパールSもスローでの決め手勝負でやれている。 ここで見劣ったのはちょっと意外な感じだったが、使い続けてきた反動が出たのかな、という感じはするし実際その後に休養に入っていることを考えると状態面での問題もあったかもしれない。タフな馬場なら二の足である程度リカバーできたが、スタート後に内外からプレッシャーがかかる形にもなっていた。それに良馬場で1200でとなるとポジション取りも簡単ではなかったかもしれないし、1200でもやれるけど個人的には1400ぐらいの方が良い馬だとは思っている。

阪急杯(GIII)2着

阪神芝内1400m良 12頭4枠4番
1:21.4(+0.0) 33.8-35.9 H^3
12.1-10.7-11.0-11.7-11.7-12.0-12.2

昨年の阪急杯も強かった。シュウジがオーバーペースでここも勝ちに近い2着だったかなと思っている。ペースが2.1で超ハイ、良馬場だが雨の影響もあってこの時期の阪神ということもあり時計がかかっていた。ラップ推移的にも消耗しているのは一目瞭然だろう。

4番枠からやや出負けという程度、そこから促していたがこの時点ではまだ前には行けずに後方に近い位置で入っていく。道中もある地土リカバーしながら中団馬群の内目に潜り込んで3角に入っていく。3~4角では外に各馬が広がる中で3列目の内目で我慢して直線で外。序盤でしぶとく伸びて2列目に並びかけるが内からトーキングドラムに出し抜きを食らう。L1でそれでも差を詰めて最後は際どいところまで食らいついたが頭差及ばなかった。

負けはしたが完璧な競馬になったトーキングドラムに対してこちらはリカバーしながら3~4角で少し待つ形にはなっているし、ロスも若干ではあるがトーキングと比べると少しあった。直線の進路どりで神風的に最内が空いたトーキングと比べるとどうしても捌くのに少しだけロスがあった。運がないなというところはあって、スワンSかこの阪急杯のどちらかは勝てていても良かったかなあ…というぐらいのパフォーマンスではある。

2018阪急杯への展望

個人的には1400が良い、それも力の要る馬場でペースが上がった方が良いタイプだと思う。スワンSなんかは重馬場でペースが速い中で出負けしながら前半でリカバーしても最後まで脚を使っていることから、割と前半に無茶が利くタイプだと。オパールSでは京都1200の超高速馬場でスローからトップスピードの持続力を見せてきたが、前半の緩い地点でリカバーしていたのもある。本質的には1200だと基礎スピード面で若干足りないかなと。1400との比較なら前半要素が強気に出せるのは1400になるとみている。なので昨年の阪神C(この馬は出ていないが)みたいに超高速馬場で1200ばりのペースになってしまうと前半の追走面で苦労すると思う。力の要る馬場で後半消耗する中で消耗を最小限にとどめてくるパワー型基礎スピードタイプの評価かな。その競馬ならばシュウジより上なのは阪急杯で見せているし、スワンSでも相手がサングレーザーなわけでここに入ってもトップクラスの実力といえる。相手関係比較でも力の要る馬場になればレッドファルクスを超える可能性は高いし、平均ならシュウジは手強いがハイペースまで上がり切れば頭まで十分あると思う。今回は馬場次第で評価が変わってくる馬が多いし、年末の馬場があそこまで軽かったとなると正直土曜になってみないと分からない。なので展望の段階ではまだ全体的に評価が決められない面はあるが、力の要る馬場、ハイペース想定なら適性面・実力のバランスで見て本命にしても良いレベル。後はしっかりと立て直して状態面さえ戻してくれば。その辺りを含めて、重い印~連下想定で見ておく。

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