2019/02/02
2018 共同通信杯(GIII) 東京芝1800m
レース回顧・結果
1:47.4 48.0-47.2 S^1
12.9-11.1-11.7-12.3-12.2-12.4-11.7-11.5-11.6
余談だけども、というかちょっと回顧などが遅れてしまって…父親がですね雪で転んで腰をいわして歩けないとか言いだしまして、ちょっと病院まで車で送ってきたわけです。まあ、それが今の城崎~豊岡間だと結構大変でして…。まあそんなこんなでとりあえず送ってバトンタッチして帰ってきました。城崎はね、今年は最大瞬間降雪的にはそうでもないんだけど、雪が融けないうちからまたまとまった雪が降るもんだから、本当に大変。新雪を雪かきするのは良いんだが、根雪がこの間の雨で固まってて滑りやすいんですよ。皆さん気を付けてください。うちの家も高いところにあるから雪だとド不良の坂路・ウッドチップクラスに鬼負荷だし中途半端に雪かきすると滑って大変なんですよね…。
さて、展開的には結構トリッキーな流れになったと思っている。3角手前まではまだ縦長で一段というような感じ、入りの3Fで見れば35.7なのでハロン12を切っているし遅くはない。しかしポイントは3角手前から。3番手にいたノリのブラゾンダムールがこの辺りから抑えて前2頭との差が広がる。この地点が実はレースラップ的に見ても中弛み地点となる12.3-12.2-12.4の地点。なので3番手以降はこれよりも遅いラップを踏んでいるということになる。少なくとも中間12秒半ばぐらいには落としてきているはずで、後半は再加速とともにギアチェンジとトップスピードの質が問われた。前2頭と3番手以降が違う競馬と考えると結構すっきりするレースだと思う。でないと正直この面子でエイムアンドエンドが残るというのは難しいからね。ただ勝ったオウケンムーンに関してはいい意味でサプライズ。これはクラシック戦線で期待してもいいかも。
1着オウケンムーン(北村宏)
6番枠からまずまずのスタート、行き脚がどうかと思ったが思ったよりも積極的に北村宏司も促して2列目では進めていく。道中はそこからスッと控えて前にブラゾンダムールを行かせて4列目ぐらいで割と前で進めて3角。ただこの辺りから前がペースダウンをしているのに差が広がっていく、という流れで離れた好位列の内内で我慢、前にブラゾンダムールを置いて4角でもじわっと促しながら直線でスッと外に出す。序盤で追い出されて鞭が入ってからの反応もまずまず、まずブラゾンダムールを交わしてL2の地点で一気に先頭列。そのままL1では襲い掛かるサトノソルタスの追撃を余裕をもって振り切った。
多少恵まれた面はあるとは思うが、それでも府中の1800は短いと思っていただけに驚かされた。前半のポジショニングも結構流れていた段階で上手く好位を確保、そこからはペースダウンに我慢の展開だったが折り合い面でも苦労無く、直線でしっかりと反応してL2で鋭く伸びてきた。思った以上に反応が良かったなというのは大きい。血統的にはエリシオが母父で入っているしスローの方が良いと思うが、今回みたいに前半ある程度流れて脚を使って、息を入れて再度という競馬ができているしこう考えるとかなり器用な感じはある。トップスピード戦でここまでやれたのは少し驚きがあるが、新馬戦からも出し切ってしまえばというところは見せていたし、今回は好位から動き出しも良かったので成長してきていると思う。ノーザンダンサーの18.75%インブリード持ちで、TS持続力の高さにもつながってきていると思うし、これはダービーに向けて非常に楽しみな馬が出てきた。北村宏司はキタサンブラックの借りを返す絶好のチャンスかもしれんね。オウケンブルースリもこれで種牡馬として注目されそう。
2着サトノソルタス(ムーア)
1番枠からまずまずのスタートを切ってそこから積極的に押してポジション取り、最終的にはオウケンムーンの後ろで控えて我慢する選択、中団となる。道中も無理なく進めていたが3角手前から前2頭が単騎気味に引き離す中で我慢を強いられる。3~4角でもオウケンの後ろでジッとして直線で追い出す。序盤でオウケンムーンが抜け出す直後、反応で見劣ったので逆にスペースが広がって追いやすい状況からL2でジリジリ、L1までジリジリとは差を詰めたが2着まで。
ムーアらしい競馬というか、中団内でジッとして直線で追いだす。特に大きなアイデアは無いけど、4角以降で前が単騎を捕えに行くという流れの中で結果的に上手くオウケンムーンの後ろを取っていて追い出すだけという競馬に持ち込めた。結果的にか狙ってかはわからないが、オウケンの直後を取れていた段階で有利だったし、恐らく4角で前がある程度動いているから内を立ち回れたのもプラスに働いたと思う。L1での伸びという点でオウケンに対して全然決定的ではなかったのでまだ現時点ではちょっと足りないとみているが、軽い馬場でトップスピードに乗せて良さが出てきたという点では収穫といえるかな。
3着エイムアンドエンド(ミナリク)
4番枠からまずまずのスタート、そこから押して先行策、ハナを主張するか?というところもあったが最終的には外のコスモイグナーツを行かせて離れた番手。道中もある程度厳しい流れではあるが積極的に進めて3角。3角ではペースダウンしているがそれでも3番手以降がそれ以上に下がってくれたので息を入れつつリードを保つ。4角でもまだ持ったままでコスモを遊ばせながら2番手でリードを取って直線。序盤でもまだコスモの後ろで風よけにしながらL2で外に持ち出ししかけると一脚を使って前との差は詰めるがオウケンに一気に交わされる。それでもL1までしぶとく踏ん張って何とか3着は死守した。
言い方は悪いけど、エイムアンドエンドが圏内まで粘れるからにはそれなりの道理が無いと、というのは個人的にはあったしレース分析していくうえでのカギになっていると。結局3~4角ではこの馬でも息が入っているわけで、そこで後続がそれ以上に息を入れていたのでリードを保って直線まで持ってこれていると。だからこの馬自身は使える脚が質、持続力ともに足りなくても粘れた要因となるし、意外と基礎スピードもそこまでは問われていない(1000通過だと60.2)のでこの馬としては末脚の不足を前半・中盤で理想的に補えた、走破時計が遅いから3着に残れたというイメージかな。3番手以降が3角でもついてきていたら恐らく難しかったと思う。
4着ゴーフォザサミット(田辺)
10番枠から出負けして最後方と最悪に近い出だしとなる。そこから一旦下げ切ってから様子を見つつ内目からじわっとリカバー、それでもこの時点ではまだほとんどポジションを上げられないまま後方2番手で。3角に入っていく。3~4角で最内を通しつつ、息を入れている各馬と対照的にここで押し上げながら後方で直線。序盤でそこから最内をつきながら徐々に差を詰め、L2の地点で中目に誘導して好位列、そのままL1ではなだれ込んで最後はエイムアンドエンド相手に決定的に迫ったが4着。
出遅れがなあ…。それさえなければ今回の展開ならというのはある。ただ、出遅れても差し込めているのは力が凄かったというよりはこれも展開の綾が大きいと思う。前半はそれなりに速かったが中盤が遅い、前半で勢いをつけた状況でも前にスペースがあったので中弛みの地点で最短距離で差を詰めることができたのは大きかったと思う。また結果的にではあるが内内を立ち回った馬が上位を独占しているわけで、そういう意味でも出遅れを多少リカバーできたという面はあると思う。出遅れから追い込んでスゲーとまでは思わないかな。ただもちろん前々で進められた方が良かったと思うし、エイムアンドエンドとの比較で見ればやっぱり位置取りがね…。
5着カフジバンガード(内田博)
2番枠から出負けして後方からだがそこからリカバーしようとする、最終的には中団の内で進めることができた。道中もサトノソルタスの後ろで進めながら3角の緩みで一つ外から追走しながら直線。序盤で追い出されての反応はむしろサトノソルタスより良いぐらいだがL2辺りからサトノに見劣り3列目。最後まで食らいついてはいたが5着まで。
要所の反応が良い馬なのでそれをできれば前で使いたい…のだが結局ゲートが甘くリカバーも出来ず後方からの競馬になってしまうと取り付くところでいい脚を使う形になるから最後は甘くなる。仕掛けをできるだけ待ちたいのに今回も自分で先に動かないと差せない状況になってしまったと。ゲートをはじめとしてポジショニングが今後の大きな課題だと思う。一足は確かなんだけどなあ。
7着グレイル(武豊)
9着アメリカンワールド(浜中俊)
3番枠からやや出負け、カフジよりはいいスタートだがそこからポジションを取っていくという過程で前を取れずに中団でとなってしまう。道中もある程度促してはいたが結局最終的には中団でトッカータの後ろで3角。3角でゆるんだ中で併せる形になってポジションは変わらず中団でペースダウン。4角では外から各馬が上がってくる中で中団の外から自分で動く形、鞍上が促していくがイマイチ反応できないまま直線。序盤で追いだされるが前走見せた反応もイマイチ、L2でもイマイチで最後まで良いところなくの完敗だった。
ん~まあここまで伸びないのは正直に言えば意外だったかな。騎乗自体は40点ぐらいだと思っているというか、まあ難しい面もあるがやっぱり直線であの位置では如何ともしがたい。本来なら先行馬の4頭の後ろぐらいにはつけてほしかったがゲートがここにきてあまり良くなかったので仕方ない面もあるかな。流れが結局中弛みになった中でトップスピードの質、持続力を問われる形になったと思うし、外からそれで出し切ってというタイプの馬ではないからね。前目から仕掛けをできるだけ待ってスッと一脚をというイメージとは全く真逆の競馬になったので良い騎乗でないことは確か。ただ、それはそれとして馬自体も想像以上に伸びなかった。直線入りで手前を換えたんだがイマイチ伸びずにまた左手前に戻す感じでそれでも伸び切れなかった。まあこの馬もグレイル同様極端なトップスピード戦で良さが出なかった可能性はあるが左回りというのももしかしたら影響があったのかもしれない。もうちょっと様子を見たいかな。
10着ステイフーリッシュ
9番枠から出負けしてじわっと進めていたが途中で外から内に切り込んでくるグレイルを行かせるために少し下げながらになって後方からの競馬となる。道中もグレイルを目標にするような感じで進めてスペースを取りながら3角に入ってくる。3角では緩んでいた流れですペースを詰めてグレイルに外から並びかけていく形だが当然グレイルも抵抗するので外に張られて結局4角でまた下げてグレイルの直後を通して直線。序盤でグレイルの外から追いだされて外に刺さり気味になってイマイチ伸び切れない。そのまま下がってしまって良いところなくの惨敗だった。
騎乗的には色々後手を踏んでいる。まあ3角地点でグレイルの外という選択自体はギャンブル的にはありといえばアリだと思っているが、中途半端に行ってグレイルの仕掛けを焚きつけるような感じになったので意味が無かった。行くなら行くであそこで一気に動ききらないと、と。それと最序盤のゲート自体もあまり良くなかったが結局グレイルを目標にというのが先に立ちすぎた感はある。ここまで軽い馬場だともうちょっと柔軟性が必要だったかもしれない。まあ難しいところだけどね。冷静に分析してもグレイルとの比較でも見劣っていることを考えるとトップスピード戦では足りない。ホープフルSのレベルも正直微妙だとは思っているので、今の段階で少なくとも世代トップクラスにはまず無いと見るべきかな。2番手グループにいるかどうかも怪しくなってきた。
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