競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

共同通信杯2018 出走予定馬:カフジバンガード、こうやまき賞で見せた坂の上りの加速は府中でも…ゲート不安定、内田でシッカリ先行できれば

time 2018/02/07

共同通信杯2018 出走予定馬:カフジバンガード、こうやまき賞で見せた坂の上りの加速は府中でも…ゲート不安定、内田でシッカリ先行できれば

日程:2月11日()
第52回 共同通信杯(GIII)
東京芝1800m
予想用・出走予定馬一覧

既に6戦のキャリアを積み、こうやまき賞では器用に抜け出す強い競馬で2勝目を挙げたカフジバンガードが共同通信杯に出走予定だ。前走のシンザン記念では後方から伸びあぐねての5着だったがマイルでタフな馬場と持ち味の反応が削がれた感はある。府中の舞台でしっかりと脚を引き出しクラシック戦線に浮上と行きたい。

前走はこの馬としてはちょっと辛い馬場になったかなという感じはあるし、何より後ろ過ぎた。個人的には使える脚が長いタイプというよりも要所の反応、鋭さで勝負するタイプだと思っているので、2走前のこうやまき賞のような競馬なら器用さで優位に立てても驚けない。坂の上りで加速するL2最速戦ならば。

こうやまき賞(5下) 1着 7頭6枠6番
中京芝1600m良 1:37.8 51.7-46.1 S^6
13.5-12.4-13.1-12.7-12.4-11.7-10.8-11.2

まずは2走前のこうやまき賞。これはスローの上がり勝負なら府中でも噛み合ってきそうな内容だった。ペースは極端に遅くS^6レベルでのドスロー、ラップ推移的にも3F戦だがここまで来るとほとんど2F戦といっていいだろう。前半はポジショニング、後半はギアチェンジの性能が問われている。

6番枠から五分のスタート、そこから様子を窺いながら中団で進めていたが、最終的にはペースがドスローになった流れで2列目の外で3角。3~4角では先頭列に並びかけていくような感じで直線に入ってくる。序盤の最速地点でスパッと切れてここで一気に先頭に立つ。L1でそこから伸びてきたグローリーヴェイズに肉薄されるが何とかしのぎ切った。

3~4角で前を向いて入ったのはあるにせよ直線でL2最速10.8と坂の上りでの切れ味を見せたというのは府中でも活きてくると思う。L1が甘くなったといっても11.2ではまとめているわけだし当時の馬場がそこまで極端に高速状態というほどでもなかったことを考えれば悪くない。ギアチェンジとトップスピードの質はかなり高いレベルにあると思う。あまりハービンジャーっぽい感じはしないかなと。

シンザン記念(GIII) 5着 11頭7枠9番
京都芝外1600m稍 1:37.9(+0.8) 49.0-48.1 S^1
12.2-11.1-12.4-13.3-12.8-12.1-11.7-11.5

前走のシンザン記念では結果的には力負けとなった。かなり力の要る馬場で稍重といっても当日は全体的に速いラップを踏めるような状況ではなかったし、このシンザン記念も正直勝ち馬が図抜けていた感はある。ややスローだが中盤は13秒台が入っているように中弛みが顕著で、そこからの末脚勝負。力の要る馬場で速い脚を使えたかどうかというのも問われたし正直ペースに関してはS^1という字面以上に遅かったと思う。

9番枠から出負けして後方からの競馬になってしまう。道中も後方で進めて中団馬群の後ろで壁を作りながら3角に入っていく。3~4角でも後方で動く意識を持たないまま、4角でもまだ進路を確定できないままとりあえず促しつつ直線。序盤で中目に誘導しながら反応してそれなりに伸びてくるがアーモンドアイとは決定的な差、L1までジリジリと伸び切れずに5着になだれ込むまでに終わった。

正直アーモンドアイがかなりのレベルにあると思っているので、そこと比較するのは可哀想かもしれない。この馬の場合はこうやまき賞でもそうだが軽い馬場で緩い流れから一気に加速できるところにあると思うし、後述するが東スポ杯でもある程度軽い馬場でそれなりの競馬をしている。未勝利は不良で勝ち上がった馬とはいえ、パフォーマンスを現時点で比較した時にある程度軽い馬場のこうやまき賞の方が良かったからね。それにそれも結局は抜け出す一瞬の脚で勝負している。となるとこういった力の要る馬場で後方から末脚の絶対量を求められても厳しかったかもしれない。位置取りが悪すぎたのでむしろゲートが課題だろう。ポジションを良くしないとこの馬の良さを発揮しきれないと思う。

東京スポーツ杯2歳S(GIII) 4着 7頭1枠1番
東京芝1800m良 1:47.2(+0.6) 46.5-48.1 H^2
12.4-10.9-11.4-11.8-12.0-12.3-12.0-11.8-12.0

3走前の東スポ杯は4着完敗ではあったが2着争いとの比較ならそう悪くは無かった。ただ結果的にレースレベルという点では意外と微妙なので、あくまで一定レベルの評価としたいが。ペースは1.6でかなりのハイ、ラップ推移的にもL4で減速からのL2最速にはなっているがこれは前がある程度話していたこともあるので実質的に多分そこまで淀んでない。離れた4番手以降は3~4角で差を詰めてきているので後ろの仕掛けは早く出し切りやすい展開だったと思う。それもこの馬にとっては良くなかったかもしれない。

4番枠から五分には出たかという感じ、そこから二の足でスッと先行するが前3頭が速いので控えてかなり離れた4番手で後方集団の先頭で進めていく。3角では流石に離れすぎているし前もあまり緩めないのでここから徐々に仕掛けていく。4角ではスーッと差を詰めて2頭分ぐらい外から動いていって直線。序盤では3番手には取り付いてきて反応自体は良いがL2の坂の上りでは一気にワグネリアンに並ばれてしまって苦戦、それでも最後までしぶとく踏ん張って2、3着争いには絡んでの4着だった。

結局こうやまき賞がベストバウト、としたときにこのレースで問題だったのは前との差があり過ぎたことだと思う。単騎で前がリードを作って3~4角に入った時に、当然後続の思惑としてはいつもよりワンテンポ早い仕掛けをとなる。となると後方集団の先頭にいたこの馬がその仕掛けに巻き込まれるわけなので3~4角から動いていく必要があった。この馬にとっては瞬時の反応を直線半ばで使いたかったのに、それが3~4角で動くところで使う必要があったのだから決して良い展開ではなかったと思う。それでもそこそこやれているし、恐らくこれぐらいの馬場の方が本来は良いのかなと。まあこの時は雨が少し残っていたし決して極端な高速馬場というほどではないし、こうやまき賞も馬場自体はそこまで高速でもなかったので今の府中ぐらいなら問題ないかな。

●2018共同通信杯に向けての展望

まずはゲート。この馬だけでなく、基本的に要所の反応が良いタイプの馬というのはポジショニングが大事になる。まあ、というよりは使える脚がそこまで長くないんだから後ろから追い上げて勝つってのは直線が長い、コーナーワークでの差が生まれにくい府中では難しい。反応が良いわけで後ろの仕掛けを待ちながらワンテンポ遅れてL2の坂の上りでスッと加速、というような競馬に持ち込めればチャンスはあるだろう。出負けしてリカバーできずに逆に後ろからとなると、一瞬は良い脚を使えても結局L1の地点で甘くなってしまうと思う。その辺りを踏まえながらかな。ギアチェンジを持っている馬なので出来れば内枠が欲しいが、ゲートが安定しないのでその辺りのバランス。内に逃げ先行勢が揃った中で内枠が理想かな。ただ内田博幸に乗り替わるのでポジションの意識は強くもってくれそうだし、仮に外枠で出負けしてもポジションを取ってくれそうかも。そういう点では鞍上との相性はいいかもしれない。素材的にはトップレベルとまでは思わないけどギアチェンジの性能が高いので前受出来ればこの時点なら勝ち切るチャンスはある一頭だと思う。

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《先週》きさらぎ賞は◎-穴で予告通り的中!※1番人気で馬群に沈んだダノンも的確にジャッジ※

――――――――――――――――――――――――『今週も自信ありますよ!』
byダービージョッキー大西直宏

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第52回 共同通信杯(G3)
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