2019/02/02
日程:2018年1月28日(日)
第32回根岸ステークス(GIII) 東京ダ1400m
予想用・出走予定馬一覧
昨年の根岸ステークスで強烈な末脚を引き出し台頭、フェブラリーステークスでも3着の実績を持つカフジテイクが今年は連覇を懸けて根岸ステークスに出走予定だ。昨年上半期は飛ぶ鳥を落とす勢いで強烈な末脚を見せ続けたが、ドバイ遠征の影響もあったか下半期は消化不良の内容が続いている。それだけにここで何としても勝ち切って堂々と本番に向かいたい。
この馬はエンジンの掛かりが遅いので、しっかりと仕掛けていく意識が欲しい。福永の場合ポジションを取ったら満足してしまって仕掛けの意識が遅れるパターンに繋がりがちなので、むしろポジションは後方でも良いから3~4角でしっかりとスペースを詰めながら直線までにアクセルをじわっと踏みながら入ってほしい。
●根岸S(GIII) 1着 16頭2枠3番
東京ダ1400m良 1:23.0 35.0-36.1 H^2
12.2-11.0-11.8-11.9-11.9-12.0-12.2
昨年の根岸Sは強かったがポイントとしては単調な流れだったというところは挙げておく必要がある。ペース自体は1.1でかなりのハイには入っているが1400ならこれぐらいは普通。そこから淀みなく12秒前後を刻み切る流れ。レース全体の流れが終始淀みなく淡々としていたのでこの馬も終始スピードに乗った状態で直線に入れている。この辺りが噛み合った要素かな。
3番枠から出負けして後方からの競馬はある程度仕方がない、そのまま外目に誘導していこうとしたが最終的には後方馬群の中。ただそこから外に出すことを優先しながら3角手前で出し切る。3角ではそこから外目を追走しつつもできるだけロスなくという意識、4角でも大外ではなく出口大外に持ち出し直線。序盤でしぶとく伸びてきてL2の坂の上りでグンと伸びて中団列、L1で更にそのまま伸び続けてベストウォーリアを呑み込んだ。
この根岸Sは相当強かったはずで、3着エイシンバッケン、4着キングズガード、5着ニシケンモノノを相手に突き放しての内容。前半の基礎スピードが問われたといってもダートスタートなので前半で34秒台前半とかそこまではいかない。淀みなく進んだので当然ここで脚を使わされれば末脚不発となるがそこは問題なかったし、直線で最初から最後までしぶとく伸びたが目立ったのはL2-1の地点。レースラップ自体は確かにそこそこ落ちたがそれでもL1で12.2。ここで差し込んでいるし質、持続力ともに高いレベルにあると。ただし、やはり3~4角で緩まなかったので加速する必要が無かった、というのはある。ギアチェンジは問われていない。
●武蔵野S(GIII) 5着 16頭8枠16番
東京ダ1600m良 1:36.1(+0.6) 47.3-48.2 H^1
12.3-11.2-11.6-12.2-12.7-12.0-11.6-11.9
2走前の武蔵野Sは個人的には騎乗に不満があった。ペース自体は1秒程度でややハイなんだが中盤の淀みが起こりやすい東京マイルでそこに対応できなかった。緩んでから加速となるとどうしてもエンジンの掛かりが遅いこの馬では難しいし、その緩みを利用して動くような競馬ができなかったのでペースダウンの流れにもろに合わせて12.7から11.6まで加速する流れでそれ以上の脚を求められたと。結果動くのに遅れてしまった感。
16番枠からまずまずのスタートを切っていたが前半無理はせずに控えて後方でという競馬になる。前半はそこそこ流れていたのでそこで脚を使わずに我慢、3角手前ぐらいまでは団子状態に近い競馬で後方馬群の中に入る。しかし3角手前で馬群の中でスペースが無い状況に巻き込まれて更にペースダウンの4角地点で前を向けずにペースダウンに合わせてそこから外に出して最後方列で直線。序盤で追い出されるがどうしても反応が鈍くジリジリ、L2の坂の上りでも最速ラップを前に踏まれて伸び始めが遅くようやく中団。L1でもジリジリとは延びてきたが、という内容で完敗だった。
もう最悪に近い競馬。3~4角で12.2-12.7と減速している前の流れに最後方の位置で巻き込まれてブレーキしてこちらも勢いを落としながら直線に入っていく形、前が加速して動けているのにこちらが伸びないのは当然それ以上の加速…ギアチェンジを高いレベルで問われてしまっているから。12.7-12.0-11.6とこれだけの加速を前がして、それ以上に動けというのは難しい。勢いに乗せきってどこまでも伸びていく脚を活かしたいんだが、それができなかったのは不満。もちろんL1でもうちょっと伸びてほしかったのはあるし、この馬自身のパフォーマンスとしてみても少し物足りない面はあるが、流れも良くなかったし騎乗もそれにもろに巻き込まれたので。
●チャンピオンズC(GI) 7着 15頭7枠12番
中京ダ1800m良 1:50.6 48.9-48.5 M
12.8-10.9-12.5-12.7-12.7-12.3-12.0-11.8-12.4
前走のチャンピオンズCはちょっと物足りない面もあったかなと。ペースは平均、そこから前がコントロールしながらこのラップを刻んだのでL2の坂の上りで動けないと難しかった。ただ武蔵野Sと違うのは12.7から12.3-12.0-11.8と段階で気に加速していて一気のギアチェンジというわけではないし、3~4角は終始下りでそこで外から前を向けていた。もうちょっと動けないと…というのは感じたかな。
12番枠から出負けして後方からのスタートだがそこからある程度促していって外から中団ぐらいまでリカバーしていく。道中も中団馬群の外目で進めて掛かり気味になるのをブレーキしつつアウォーディーを意識して進めて3角。3~4角でも中団外でアウォーディーが上がっていく中でその後ろを追走するがコーナーで置かれてしまって後方で直線。序盤で反応が鈍く最後方に近い列で入ってくる。しかしL1まで手応え以上には延びてなだれ込んでの7着だった。
この程度の加速でもコーナーで置かれてしまうのかなという感じは受けた。一昨年のチャンピオンズCの場合は5Fのロンスパだが12.5 – 11.8 – 11.8 – 12.4 – 12.3 – 13.0とL5最速戦でそこからは多少の再加速はあったがほぼ減速基調でL1は13.0。仕掛けが早いか或いは淀みなく全体で流れた中で消耗せずにバテ差すイメージの方が良いのかもしれないと。
●2018根岸ステークスに向けての展望
東京1400は多分相性はかなりいいと思う。理由としては東京マイルと違ってダートスタートで最序盤からそこまで劇的にハイペースにならないから3~4角で前が息を入れる意識がそこまでない、という感じ。過去10年のラップデータを見ても傾向的に3~4角でゆるまず入ることが多い。どう見ても加速が苦手なので、その点でも全体である程度淡々と流れてエンジンがかかった状態で直線に入れる可能性が高い、という点ではプラスに転じると思う。後は単純に近走のパフォーマンスをどう判断するか…。正直に言えば昨年の根岸Sのパフォーマンスだけ見せてくれればここも勝ち切ってくれると思っているんだが…。ただ反応が鈍いというのはあるにせよ昨年秋以降の内容はあまり好ましくないのも事実。今回も人気を背負う立場なので絶対的な信頼を置くのは避けたいかな。特に福永なので完全に流れてくれれば福永競馬でも構わないけど、変にポジションを取った時に前がコントロールして加速が問われて仕掛けが遅れてとなると要所で動けないというのはリスクとしては出てくる。東京1400ならそこまで心配していないけど、昨年は噛み合っていたのも事実だし今年はメンバー構成を見てもそこまでぶっ飛ばすような逃げ馬は不在(ノボバカラがどう出るか次第だが基本消極競馬の北村宏司だしなあ)。なので適性面で根岸Sの傾向的には合うけど、今年は昨年ほどには噛み合い切らない可能性の方が高いと思うし近走が物足りない面も踏まえて総合的に考えたい。本命にする可能性もあるけどベースは対抗~連下辺りかな。出来れば中目~外枠が欲しい。
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“大魔神”の愛称でお馴染み!
シュヴァルグランがジャパンCを
制してGI5勝目を上げた
≪JRA馬主・佐々木主浩≫
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