競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

東海ステークス2018 レース回顧・結果:テイエムジンソク、圧倒的人気に応える完勝で本番に向けて視界良し!

time 2018/01/21

毎週日曜の22:00からツイキャスで東海ステークスなどの重賞回顧ライブを行います。ラップや騎手など様々な観点から次のレース予想に繋がる回顧をお届けしますので、ぜひお聴きください。ライブ前にコメントで質問、レースの流れで気になったこと等を書き込んでもらえたらありがたいです!
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2018 東海ステークス(GII) レース回顧・結果

中京ダ1800m良 1:51.8 49.5-50.3 H^1
12.7 – 11.1 – 12.9 – 12.8 – 12.0 – 12.2 – 12.7 – 12.4 – 13.0

力の要る馬場ではあったと思うが、時計的には平凡といえば平凡。ただし、特殊な流れになっていて、敢えて言えばサウンドトゥルーが勝った時のチャンピオンズカップに近いか。前半は割とゆったり目になっているんだが向こう正面の段階で一気にペースが上がってL5最速、そこからのポテンシャル戦に近い競馬でL3-2での加速は問われているが基本的には後半のポテンシャルが問われたと思う。意外とそこまで基礎スピードは問われていないかな。

1着テイエムジンソク(古川吉)

8番枠から坂スタートでもまずまずのスタート、二の足もよく楽に楽に先行策、楽に番手で逃げなくてもいい立場だったが1角手前でしっかりと行き切ってハナを取る選択。そのままペースをコントロールして前半は抑えながら。向こう正面でアスカノロマンが動いたのでここでペースが上がっていく中でシッカリと楽な手ごたえで先頭をキープ。3~4角では少しずつ減速する流れでここで若干息を入れながら直線に入ってくる。序盤で再加速、しぶとく坂の上りで出し抜きを狙うがこれにコスモカナディアンが後ろから食らいつく。L1でも寄せ付けはせず、3着以下は千切っての完勝だった。

能力には不安は無かったが状態面がどうかなと思っていただけに、その辺りを全く問題としない完勝だったのは良かったなあと。それと、基礎スピード面ではそこまで引き上げていない中での後半のロンスパ、ということを考えるとこれまでのこの馬の競馬とまた違う形で結果を出してきたと思う。チャンピオンズC2着の場合は平均でコントロールからのL2最速で出し抜かれずにというところ。今回はL5最速でポテンシャルを一番問われたと思うし、5Fのロンスパで少し息を入れながらもL2でもう一段の脚を引き出してきた今なら距離に関しての不安もないかな。もうちょっと長くても行けると思う。ただダートスタートでテンの速さを活かしてのものというのもあるし、究極的に切れる感じではないのでフェブラリーSへの適性という点では正直疑問はあるかな。ただ今はどんな展開、条件でもクリアしてきているし、これだけ使い詰めても問題ないぐらいだから今は心身ともに充実期に入っているのかもしれない。安易には消せないかな。

2着コスモカナディアン

6番枠からまずまずのスタートを切っているが二の足で見劣って最序盤は好位の内内で進めていく。1角で少し前の馬がごちゃついていたのでそこから無理せずに中団に近い位置まで下げて中目で向う正面。向こう正面ではシャイニービームの後ろから、アスカの仕掛けに合わせて外に持って行って押し上げに掛かる。3~4角では2列目まで押し上げて中目を追走、ディアデルレイの後ろから上手く最内に潜り込む。序盤で2番手から唯一テイエムジンソクに食らいつくが、L1まで差は詰まらず、それでも3着以下は突き放した。

ん~まあ能力はね、別に驚きはしないんだよ。もともと長距離適性が高いと思っていたので、今回みたいに前半はそこまで速くなくて5Fのロンスパで長距離型の競馬ってなるとこの馬の持ち味が引き出しやすいからね。仁川S2着時はもう少し速い脚を問われたとは思うけど、結局前半そこまで無理をしない方が良いタイプだと思う。今回はその辺りが噛み合っての2着だと思うが、今のダート中距離戦線の勢力図を考えたらこの馬も展開、立ち回り次第で十分チャンスはあった、というところでこれ自体はね。ただやっぱり前走の負け方が良くなかったからどうしても強くは狙えなかったかなあ。ある程度流れてもやれる馬だったし…。今週は両重賞共に難しい競馬になったけど、どちらかというと東海Sの方が取れるチャンスはあったと思うからここが悔しいところかな。

3着モルトベーネ

3番枠からまずまずのスタートを切ってはいたが窮屈になったので最序盤外目を意識して進めていき、最終的にはテイエムジンソクの後ろからついていって2列目の中。ただここもかなり窮屈になって2列目3頭雁行状態の中で掛かり気味に入っていく。最終的に番手の位置で落ち着いたかというところに外からアスカノロマンが上がってきたのでここで追走しながら内のスペースを拾って2列目のポケットで3角。3~4角でも2列目のポケットで進めながらだが4角で置かれてしまって3列目で直線。序盤でそこから外に持ち出すが5番手、そこから徐々に伸びて3着を何とか確保した。

まあ、今のこの馬ならこんなもんか、という感じでこの辺りも割と妥当なところに収まったかなと思う。最序盤がちょっと苦しい形になっていて、内の各馬の先行争いが激しかったし、その中で揉まれて落ち着いたかなというところに今度はアスカがきた。ただアスカが来たことでテイエムがペースアップしてくれたしそこで内のスペースを拾えたのは良かったかな。置かれたけど結果的に3~4角で我慢ができてそこで直線でバテ差してきたという感じ。前半はポジション争いで苦労したとは思うけど、意外と基礎スピードが質的にそこまで問われなかった(前4F49.5)というのも後半である程度戦えた要因。ただやっぱりトップクラスの1800ではちょっと足りないから、距離を延ばした方が良いと思うね。この感じなら1900の平安S辺りが良さそうな感じはする。フェブラリーSなら中弛みを期待して前半無理をせずに進めた方が良いかな。トップスピード面でどこまであるかは微妙だが。

4着サンマルデューク

5番枠から坂スタートで躓いて中団から、追走に苦労して後方に下げてという形だがこれはいつも通り。道中も後方馬群の内目で進めてドラゴンバローズの後ろぐらいから3角で内を狙う。3~4角でも後方内目で立ち回って我慢しながら後方馬群の中目で直線。序盤で中目を我慢しながらジリジリと伸びてくる、L1で内内から差を詰めつつ3着争い際どいところまで持ち込むが惜しくも4着だった。

基本的にサンマルデュークが食い込んでくるような展開だった、というのはあると思うんだよね。前半はそこまで速くないが力の要る馬場で5Fのロンスパだからポテンシャル型が優位だったと。そのうえでやっぱり枠を見てもそうだが上位は内枠の馬で占められているからね。この馬もそうだが3~4角での立ち回りで我慢できたのは大きかったと思う。コメントを見た時に内内で我慢、といっていて確かにその通りだったけど結構綺麗に嵌った中でこの競馬ではあると思うしやっぱり重賞ではちょっと物足りないかな。

5着クインズサターン

15番枠から挟まれたのもあって出負けしての後方外から。前半の緩い段階で結局ポジションを下げる形で最後方に近い位置で向う正面。向こう正面で前がペースを引き上げていく中で後方で進めて3角。3~4角でも後方馬群の中目からの競馬になりロスもある程度ある中で直線で大外。そのまま序盤でジリジリと伸びて中団に近い位置。L1まで伸び続けてはいたが3着争い僅かに及ばずの5着完敗だった。

まあ、ちょっと運が無いというかやっぱり中京1800で内の先行勢がここまで揃って主導権を取られてしまうと難しいし、なおかつゲートからカットも受けて出負けしてしまったからね。ただこれだけ苦しい競馬になって3~4角でもそれなりにロスもあった。最後まで伸びてきたのはやはり評価しないといかんだろうなと。もちろん勝ったテイエムジンソク辺りと比較するのはまだ難しいけど、距離に関してはこれで随分目途が立ったんじゃないかな。4走前の安達太良Sなんかでも良い感じの競馬はできていたし、コスモカナディアンは内枠である程度上手く乗っての競馬で結果を出したからね。この馬もこれである程度通用する目途は立ててきたと思う。今回に限れば枠がね…。よく頑張っていると思う。

7着オールマンリバー

10番枠からやや出負けして後方での競馬となる。1角までに最後方近くまで下げ切って内内で進めて向こう正面。向こう正面でも後方内内で我慢しながら3角で一つ外から進出。3~4角で中目を追走しながら4角出口でクインズサターンの外に持ち出して直線。序盤でそこからクインズサターンとともに伸びてきて一旦は前に出た?というところもあったがL1で甘くなってクインズに離され掲示板争いからは体一つほど見劣った。

ちょっとポジションが後ろ過ぎたかな。ただまあスタートも良くなかったし内の各馬が結構凝縮して下がってきたりというのもあったからあの位置になるのはある程度仕方ないかも。スタートが良くなかったのが結局痛かった。瞬間的に見れば直線入りではクインズサターンより良かったかなとも思うが、ポテンシャルで見た時にはL1の伸びで見劣っているからロンスパ適性でクインズサターンの方が上位だったのかな。まあ1800路線ではワンパンチ足りなかった馬だからこんな感じになってしまうかな。もう少し早いラップを問われた方が良いかもしれんね。力の要る馬場でロンスパよりは、軽い馬場である程度トップスピード面を問われた方がという感はある。

9着ディアデルレイ

9番枠から坂スタートで五分のスタート、そこからテイエムジンソクに対して競るわけではなく2列目外で進めていく選択。最終的にテイエムが行き切ったのでその外から上げていこうとするが結局雁行状態の2列目の外で進めていく。中途半端になって2角過ぎで下げようとしたところにアスカノロマンに絡まれて番手に押し上げて3角に入る。3~4角でも番手外で進めてテイエムを見ながら、4角で促しながらだが逆に少し離されて2列目で直線。序盤で少し伸びを欠き3番手争いの一角に下がる。L1でそのまま後退しての9着完敗だった。

ん~…中途半端な競馬になったかな。行ってハイペースに持ち込んで基礎スピ度で勝負する方が良かったかもしれない。今回に関してはペースは意外とそこまで速くなくてその分後続の動きが早くなってアスカノロマンの早仕掛けを誘発させているからね。割と後半のポテンシャルが問われる競馬になっているから、そこでこの馬としては足りなかったかなあ。前走もそうだけどコントロールはしているが本仕掛けは遅いわけで、L5最速でとなっちゃうと難しかったかも。

13着ドラゴンバローズ

12番枠から坂スタートでやや出負け、そこからじわっと促しながらだが中団の内目で進めていく。1~2角で内を取り切り道中も内内で追走しながら3角。3~4角でも中団馬群の中で内の馬を交わしながら4角では再び内目で進めて直線。序盤で進路を内に絞って前のスペースががっぽり空いている理想的な状況からジリジリ。L1で甘くなって失速した。

騎乗的には現状これでよかったと思うし、前半もそこまでしんどいぺーすではなかったはず。あの位置ならポテンシャルは引き出せたはずでそれでいて甘かったわけなので昨年秋の出来に無い、と考えるのが自然じゃないかな。3~4角での立ち回りも良かったと思うし、上がり38.7が示す通り脚が残っていないわけだからね…。

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何悪。分析note2023



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