本命06ダノンベルーガ＠札幌記念2023予想

time 2023/08/20

folder 2023重賞まとめ予想

札幌記念2023の予想

札幌11R 芝2000ｍ
馬場想定：良～稍、標準馬場想定
風向想定：北2m/s想定（不安定）

馬場・風向き

　まず馬場だが、土曜は開催中に小雨がぱらついたのと、ちょっとその影響を受けたかな？という時計内容。ただ10Rの富良野特別は中盤顕著に緩んでいて最速11.5なので、時計を出すつもりならもっと出たとは思う。まあ難しいけど、標準馬場～ややタフぐらいの感じで見ておく方が良いかな。日曜の天気も微妙で雨がぱらつくかもしれんし。風も北から2m/sとなっているが前後で方向がブレているので不安定だしそこまで決めつけないで置く。2m/s程度だしね。

展開予想

　まあ難しいところだが、ハナを主張したいユニコーンライオンが大外枠、アフリカンゴールドもハナを主張しているが中目の枠となる。ジャックドール武豊とすればとりあえず出していくし、１～２角は緩いので仮に外から来られたとして、内から速度に乗ってコーナーに入ってもそんなには気にならないから、多分豊もある程度は主張すると思う。結果的にジャックドールが逃げるのか、他２頭が行くのかは分かれると思うが前半はそこそこ流れる可能性の方が高いだろうなと。これらを見ながらウインマリリンが先行して２，３列目の内を狙い、ウインマイティーはその後ろぐらい。マテンロウレオはジャックドールを意識しながらの競馬になると思うし、この辺が好位勢を狙って、というところ。

　ペースは日曜の雨の程度にもよるが、土曜の時点で高速ではなくなったのは確かだし、標準～ややタフとしても59前後で流れれば1:59.2ぐらいは出ると思うんだけどね。昨年よりは２段ほど軽い馬場だとは思う。59.0-60.2ぐらいでややハイぐらいを想定。

予想

◎06ダノンベルーガ
○？(noteのみ)
▲？(noteのみ)
△01ソーヴァリアント
△04シャフリヤール
×03ウインマイティー14ヒシイグアス
３連複：◎軸○▲△×BOX
３連複：◎▲軸○△×流し
３連単Ｆ：◎○▲→◎○▲△→◎○▲△×

◎ダノンベルーガ

　本命はダノンベルーガにした。正直モレイラが心配なのはずっと言ってるけど、土曜メインで内を空けてルメールに取られたりしていたし悩むところではあった。ただダノンベルーガの適性面で見たときに、一つはある程度パワー型基礎スピードが求められても大丈夫なのと、そもそも少し時計が掛かるぐらいの方が良いんじゃないかってのはある。

　まず共同通信杯勝ちは、基本的にはギアチェンジ戦で完勝。ただもう一つは雨で稍重表記だけど結構時計が掛かっていたというのはある。東京1800で12.5 – 12.5 – 11.3 – 11.2 – 11.8とL2最速で11.2という程度だし、中盤かなり緩んだ。これで中団の外からギアチェンジでスッと動いてL2で２番手まで上がってきたし、L1でも脚色衰えずに突き抜けての１馬身半差完勝。継続的に雨が降っていて、9Rの初音Sの時点でもスタッツ的に見て標準より重いかな、ぐらいだったのでこの状況で鋭く動けているのはタフ馬場が合っている可能性は高いなと。

　皐月賞でも60.2-59.5と平均で流れて12.8 – 12.3 – 12.3 – 12.0 – 11.4 – 11.5とL2最速の競馬。これで好位の内で流れに乗って３～４角でも狭い最内で馬場の悪いところを通しながらも直線最後まで食らいつけていた。直線で加速する流れを考えても、ここで馬場の良いところを押し上げながらという方が個人的には展開的にフィットしていたと思う。その中で馬場の悪いところを通して十分見せ場があったしアスクビクターモアは捕えているからね。この感じからもある程度パワー型基礎スピードを求められても対応できる可能性は高い、という判断やね。

　トップスピード戦でも切れるんだけど、高速馬場でのロングスプリント性能がそんなにないので、突き詰めると素材負けしてしまう。顕著だったのがジャパンカップで、不利があったにせよL1甘かった。61.1-58.0と超スローで12.1 – 11.7 – 11.4 – 11.3 – 11.5と割と11秒台半ばを維持する形でロングスプリントの競馬を求められたが、その中で中団から直線外から伸びてL2で好位列から一気に先頭に立つ鋭さを見せている。ただここからL1で維持できずに、最後は内外から来られて不利を受けたが、あんなリアクションする必要ないぐらいには脚色で見劣っていた。あそこまでは下がらなかったとしても５着は変わらなかったと思うし、この辺からも本当に良い脚は無酸素運動的には一瞬でギアチェンジに寄った馬だと思う。

　なので本当言えばスローなら前受けすべき馬なんだけど、ゲートが安定しなかったりその辺は痛い。それでもドバイターフなんかはメイダンである程度時計が掛かる中で自身のラップではあるが50.68-45.44と日本式で49.7-45.44と超々スローバランスで入って11.39-12.00-11.46-10.88-11.10とこれも自身のラップだがL2で10秒台に入れてラストも突っ込んできている。個人的には超高速馬場だと日本的なロングスプリント性能が高い馬が有利に働く感じだし、ここで鋭さを引き出せているのでやはり馬場自体ある程度重くていいと思うんだけどね。

　ゲートをまず五分に出て中団ぐらいでは最低でも運んでほしい。ある程度流れてくれれば個人的にはここでどこまでやれるか楽しみの方が大きい一頭かなと思っている。ダービーでも超高速で58.9-59.0でばてなかったけどロングスプリント性能の差が出た感じだし、本質的には中距離型の馬だと思っているので。秋天を目指すならゲートとポジション取りはシビアにしないといけない馬。ここは有酸素運動色が強くなりそうなのでそこまで気にしないけど、良い位置を取ってほしいね。

○？

▲？

△ソーヴァリアント

　まあちょっと悩んだが枠が良いのと、今年のルメールはバランスが良い感じなのでここで無理せず中団～後方で温存してくれればってところかな。基本的には後半型の方が良い馬だとは思う。一応３走前のチャレンジCも完勝してはいるが、離れた好位から競馬したからね。ペース自体は57.7-59.8とかなりのハイではあるがこの馬の位置では59半ば～後半ぐらい。11.3 – 11.9 – 11.9 – 11.6 – 12.2 – 12.2とコーナーでも11秒台を前が維持する中で中団から動いて差を詰めながらなので後半のロングスプリント色が強いし、ラストは消耗気味だけどコーナーで速いラップを踏んでいる。基本的にコーナリングで勝負したい馬なんだけど、中山記念を見る限り内回りのAコースで比較的急コーナーが連続するコースだと良さが出てなかったかなと。加えて言えば前走の鳴尾記念みたいに59.6-59.5と平均でもこの流れに普通に乗ってしまうと甘さが出た。基礎スピードであまり分散しない方が良い。チャンスはあると思うが、ここは後方からでも良いと思っていて、３～４角で前を追いかける形で札幌の緩く長いコーナーでロングスプリント的な脚をロスなく引き出せるようなら…というところかな。これが単勝15倍ぐらいつくなら単穴も考えたんだけど、やっぱり穴人気するのでなあ。追い切りと枠が両方良かったので▲枠でちょっと悩んだのは確か。

△シャフリヤール

　まあ連下が妥当かな、という判断。そもそもベストバウトはいまだにダービーだと思うし、底と比べたときに古馬となってそこまでのインパクトを残せているケースの方が少ないかな。２走前のジャパンカップも悪くはないけど、突き抜けてほしかった。61.1-58.0と超スローで12.1 – 11.7 – 11.4 – 11.3 – 11.5とコーナーで加速していく形でロングスプリント的な競馬と良い条件だったがラストで捌いてきたヴェラアズールに完敗。もともと素材面に魅力があった馬だったから、ここは力でねじ伏せてほしいし、ヴェラアズールがどこまで？ってのはあるがヴェルトライゼンデにこの差は期待としては不満だったという感じ。ダノンベルーガと違ってこちらはロングスプリント的な能力が魅力なわけで。ダービーなんかは超超高速馬場で60.3-57.0、12.8 – 11.7 – 11.4 – 11.5 – 10.8 – 11.6とL2最速で10.8とここではエフフォーリアに抜け出されたが、L1でぐんと伸びてエフフォーリアを唯一追撃して捕え切ったわけでね。ここの伸びが本来魅力。毎日杯でも45.9-46.4の流れでしっかりと伸びての勝利とペースバランスの幅も広いんだけど、突き詰めるとコンクリレベルで軽い馬場でのインパクトになる。その点を踏まえると、やはり札幌の馬場で現状のパフォーマンスの伸び悩みを考えると、評価しても連下までだと思う。

×ウインマイティー

　最後に悩んでウインマイティーを選択。これは正直かなり最後の最後まで悩んでのチョイスになったけど、今回ある程度バランス的に流れるかも？という中で、2000のハイペースに対応できているのはこっちかなと。前走のマーメイドSもトップハンデで57.3-61.2と超々ハイで11.8 – 12.3 – 12.4 – 12.1 – 12.1 – 12.3と消耗戦を中団から進めて３～４角で外から押し上げながら直線２列目からしぶとく伸びてきた。最後はビッグリボンに出られたけど、ゴールドエクリプスに対しては0.5差と余裕があったし、これが小倉記念でも３～４角完璧だったエヒト相手に0.6差の３着。この感じなら通用してもというのはある。もともと昨年のマーメイドSでも59.4-58.9と流れた中で先行してしぶとく抜け出しマリアエレーナに２馬身弱の差とかなり強い競馬ができていた。化けるとしたら2000でタフな競馬かなと。

×ヒシイグアス

　後は思ったよりペースが上がったときの不気味さを勝ってヒシイグアスを拾っておく。３走前の宝塚記念が57.6-60.0とかなりのハイで12.1 – 11.9 – 11.8 – 11.9 – 12.0 – 12.4とL4最速11.8という程度。高速馬場での起訴スピード特化戦ではあったが、これで好位で進めて、流れにある程度乗って唯一タイトルホルダーとの差を直線で詰めてきた一頭かなと。その点でも基礎スピード色が結構強くて良さが出たなと。逆に前走の大阪杯では58.9-58.5と58-58レベルで好位からそこまで伸び切れなかった。前半のペース自体は流れてもいいけど、上手く前に支配されて消耗しないとしんどいかも。実際58.8-59.6でちょっと消耗した昨年の大阪杯では４着もジャックドールには先着出来ているからね。その点を踏まえると、ここで２秒ぐらいハイペースまで来たときにこの馬としてはフィットする可能性はある。強く狙えなかったのは追い切り面でそこまで？という感じだったので。