競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

アーリントンカップ 2022 出走予定馬:デュガ&武豊騎手想定

time 2022/04/13

アーリントンカップ 2022 出走予定馬:デュガ&武豊騎手想定

第31回 アーリントンカップ(GIII)出走予定馬展望

日程:2022年4月16日(土)
コース:阪神芝外1600m

デュガ(武豊騎手想定)

 1200~1400m戦で快速を活かして2勝を挙げたデュガが武豊とのコンビでアーリントンカップに出走予定だ。前走のファルコンステークスでは外枠から激流に巻き込まれる形で失速した。今回はマイルへの延長でもちろん最大の焦点はこの距離をこなせるかどうか、武豊×森師×藤田晋氏のトリオで再びマイル重賞制覇となるか。

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 ジャングロと同様マイル路線でどう戦うか、というのはある。個人的な感覚としてはペースを上手く作って行ければ対応可能な範囲かなと。ただ、ジャングロと違って今回は阪神のマイルなので、基礎スピード型の馬で乗るなら意識的に緩めないぐらいの入りをしないと、どうしても3~4角で息が入って決め手勝負になりがち。豊としては中山マイルの方が展開しやすかったと思うので、この馬で阪神マイルでどうタイトに作っていくかやね。

2歳未勝利戦1着

阪神芝内1200m良 12頭7枠9番
風向き:南1.7m/s(豊中市10:40)
1:09.3 34.5-34.8 M
12.3 – 11.0 – 11.2 – 11.1 – 11.2 – 12.5

 まずは3走前の未勝利戦勝ち上がりから振り返りたい。未勝利ながらオープンや重賞ばかり走っていたのだが、勝ち上がったのは順当に未勝利戦。阪神1200mでペースは平均。終始淀みなく進めてL3最速で11.1。L1で12.5と結構落ち込んだがコーナーで結構速いラップを連続してきたなという印象。風は南からなので3~4角中間地点が完全向かい風。

 9番枠から好発を決めて、そこから押してハナを主張し取りきる。そこからもリードを少し広げながら3角。3~4角でも速いラップを踏み続けて2列目の脚を使いながら余裕たっぷり、4角で肩鞭から3馬身半差ほどで直線。序盤で左手前に換えて5馬身差、L1の坂の登りではセーフティで軽く気合をつけた程度で4馬身差の圧勝。

 強かったと思うし、この時の阪神は内回りは時計が結構掛かっていたからね。上位勢は4着馬が勝ち上がったぐらいでここのレベルは平凡だったが、それでもこの時の馬場で1:09.3は優秀と言っていい。まあこれで戦ってきたレベルが違うから、未勝利でメンツに恵まれればこれぐらいの圧勝は驚かないが、1200mで前後半をしっかりとまとめてきたというのは良いし、4角まで速いラップを踏み続けて直線前半で勝負を決めてきたからね。そこまで前半型に振り切ってないというのも距離延長を考えればいい材料と言えるかな。

2歳1勝クラス戦1着

東京芝1400m良 9頭8枠9番
風向き:東北東2.0m/s(府中市12:40)
1:21.6 34.7-35.1 M
12.0 – 11.1 – 11.6 – 11.8 – 11.0 – 11.6 – 12.5

 2走前の1勝クラス戦では距離を延ばして対応したがクビ差まで詰められた。ペース自体は平均でコントロールしていて遅くはないが、L4で11.8と少し緩んだのでそこで取り付かれたことで仕掛けが強くなった面はある。まあギアの上げ下げに対応できているし最速11.0は優秀で、上手く運べばマイルでも対応できるかな…という感覚かな。風は東北東からなので3角地点が完全向かい風。

 9番枠からまずまずのスタート、そこから促しながら花を取りきる。そこからはペースをコントロールしながらそれでも単騎の状態。3角では徐々に緩めて後続を引き付ける。4角で各馬がじわっと仕掛けてくる中で軽く仕掛けながら2馬身半差で直線。序盤で右手前でしぶとく踏ん張り2馬身半をキープ。L2で減速し始めたが後続も詰められず2馬身差ほどで踏ん張る。L1で左手前に戻したがここで顕著に減速、最後は内から伸びてきたモンタナアゲートにクビ差まで迫られての辛勝。

 まあ1400m戦でも対応はできたなというのと、ペースを落としての加速というところで11.8-11.0レベルでしっかりと動けているのでこのラップを考えれば距離を延ばしてペースを少し落としても再加速は可能だと思う。その点ではマイルでも上手く運べば要所では動けるだろうし、対応は可能。ただ、やはりL3最速の仕掛けになっているので、これで直線前半で速いラップを踏んでも府中の場合はそこから2Fを踏ん張らないといけないからね。L2はまだよかったがL1は顕著に失速したので、本当に良い脚は一瞬タイプだと思う。その点ではNZTを制したジャングロとメカニズムは近いんじゃないかな。ギアの上げ下げは出来るので距離の融通はある方だが、本当に良い脚が一瞬である以上前半である程度リードを作ってその一瞬で勝負できる競馬が必要。ペースを緩めたり中弛み顕著で後続が後半の素材を引き出し切れる形だと甘くなる可能性が高い。マイルは対応可能、というのはその点やね。ペースバランスをうまく作らないといけない。ただ、パフォーマンス自体は良く、ここは3着馬が勝ち上がっていて、2,4着馬も現級2着がある。時計もある程度は掛かっていた馬場だし、日曜の2勝クラス戦でも35.3-34.7で1:21.8だからね。それより上では無いが近いレベルではやれている。

ファルコンS(GIII)17着

中京芝1400m稍 18頭8枠17番
風向き:西北西6.5m/s(大府市15:40)
1:23.6(+2.7) 33.1-36.5 H^4
12.1 – 10.5 – 10.5 – 11.3 – 11.6 – 12.4 – 12.5

 前走のファルコンSでは17着と惨敗。ただここは正直色々難しかったと思う。まず馬場は稍重で、豊橋Sなんかを見ても影響は小さくなかった。恐らくタフな馬場で、ペースは極端なハイ。33.1とスプリンターズSでも下手したらこれより遅いケースはあるな(実際昨年スプリンターズSは33.3-33.8)というぐらいなので、馬場とのバランスを考えればはっきり言って馬鹿みたいに速い。前目の馬はしんどかったうえに、こちらは大外枠で3角までに内に入れなかった中で速いラップで突っ込んでいるのでしんどいのは当たり前、という内容だった。風は西北西からなので4角地点が完全向かい風でしかも強め。

 17番枠から好発を決めていたが、内からかなり各馬が競ってきて、そこから二の足で抵抗する形になるが、かなり飛ばしても内の先行勢が多くて好位の外。3角で速度をもって外々を回す羽目になったし、4角ではかなりロスがある状況で3列目。序盤で右手前に換えるがもう余力がない。最後まで下がって17着惨敗。

 これに関しては正直ここまでぶっ飛ばす形になったら難しいわ…という感じやね。ハナを切るところまではともかく、外目から前目を取るしかない馬だからね。出して行ったら思ったより行けなかっただろうけど、それは33.1と前半がこの馬場としては極端に質的に求められたことが大きい。また当然その速度感で3角の下りに外から突っ込んでしまえば距離ロスも痛いし遠心力も働くからね。あの時点でもうノーチャンスだったと思う。この馬は質的にはそこまで圧倒できているわけではないし、2,3走前の勝利もこの馬自身は平均でのバランスで結果を出しているわけでね。そう考えるとこのペースで崩れたのはある意味仕方がないし、大外枠だったからね。この反動が無ければ良いが、というのはあるが。

アーリントンカップ2022への展望

 タイプとしては少なくとも基礎スピード特化型ではないので、この感じだと安定するのは1400だと思う。阪神1400ぐらいだと基礎スピード的に優位性を取れるし右回りで右手前でのコーナリングでロングスプリントできる印象なので、多分阪神1400がこの馬は一番走りやすいかな。マイルへの延長は個人的には許容範囲、という評価。これはジャングロもそうだが前半の基礎スピードと後半の末脚のバランスで結果を出しているのと、ギアの上げ下げ自体は対応できていると。ジャングロも府中で緩めてのL3最速で加速での脚は良かったが甘くなるのが早かったしこの馬も同様でL3の最速では良いがL1は甘かった。なので本仕掛けをできるだけゴール板に近い位置でやれるかどうかで、その点ではジャングロのNZTみたいな競馬ができるかどうかだと思う。

 ただ、今回は阪神1600なんだよね…。中山マイルはコーナー地点が多く緩やかなので良いポジションを取ってしまえばコーナー地点でロスなく運べる分、前半中盤で優位に運びやすい。ただ阪神マイルはワンターンなので前半は速くなりやすいし、そこで速く進めすぎると3~4角での帳尻合わせのペースダウンの意識が働きやすくなる。また4角地点から下っているしコーナーが緩やかなのでトップスピードに乗せやすい舞台。中山マイルほど機動力の良さを活かしづらい舞台なので、自分としてはジャングロのNZTの時よりは少し評価を下げたいかな、という感覚やね。上手くレースメイクして46.5-47.0ぐらいで少し縦長、L2最速ぐらいの運びができれば面白いけど、豊と言えどもこの条件でこの手の馬で逃げ切るのはそう簡単ではないかな。内有利ではあると思うし前走の惨敗で人気が落ちれば穴目で強めにというのはあり得るけど、後半のロングスプリントは量的に足りないので阪神外だと×~△で強めにというところまでかなあ。

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==================================

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==================================
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==================================

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==================================
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何悪。分析note2023



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