競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

NHKマイルカップ 2021 予想:本命03ルークズネスト

time 2021/05/08

NHKマイルカップ 2021 予想:本命03ルークズネスト

NHKマイルカップ2021の予想

東京11R 芝1600m
馬場想定:良、かなりの高速馬場想定
風向想定:西南西2m/s想定

展開予想

 まず馬場はやはり軽いね。超高速までは微妙だがそれでもそれに近いレベルで軽い。顕著に高速馬場だと思っている。風向きが西南西なので、府中だと3角完全追い風でHSが向かい風に近い。BSも追い風に近いので前半からある程度スピードに載せてという意識が働く可能性はあるかな。まあ2m/s程度なのでそこまでの影響はないと思うが片隅には置いておきたい。

 展開予想だがyoutubeにアップロードしましたのでそちらもよろしくお願いします。そのうえで、逃げそうなのが内のバスラットレオンでこれが内からハナを主張。ホウオウアマゾンが番手外を狙い筒という中で大外のピクシーナイトがどの程度競っていくのか?というのがポイントになると思う。グレナディアガーズは一息入れて一瞬の脚をという感じのコメントを陣営が出しているし、恐らく2列目内に入れてくるんじゃないかなと。このあたりは展開予想動画とほぼ同じような感じで見ている。ルークズネストはゲートが甘いのでどうしても内に切られるとポジションを押し上げられないだろうから好位ぐらいになると思うし、あとは全体のペース次第というところかな。今の馬場なら32秒前後は出ると思うし、場合によっては31秒台の可能性もある。一応1:32.0を想定として、46.0-46.0ぐらいの感じで平均を前後させる感じで想定したい。3~4角はちょっと息が入るかもというところも意識して。

予想

◎03ルークズネスト
○?(noteのみ)
▲?(noteのみ)
△04バスラットレオン
△08グレナディアガーズ
×02アナザーリリック10ソングライン
3連複:◎軸○▲△×BOX
3連複:◎○軸▲△×流し
3連単F:◎○▲→◎○▲△→◎○▲△×

◎ルークズネスト

 まあいろいろなことを考えての予想だけど、結論から言うと1秒以上のスローはないだろうという見立てからルークズネストにした。もちろん競馬だからどうなるかはわからないが、落ち着いても前半は速くての中弛みの形だと思うし、要は直線でそこまで速いラップを連続する形にならなければ…というところ。

 まず最大限の評価はファルコンS勝ちだが、これはかなり短距離色が強い。33.7-35.0とかなりのハイで進めて10.9 – 11.4 – 11.1 – 11.5 – 12.4のラップ推移。ただ完全に淀みがないわけではなくL4-3で11.4-11.1と加速していて後半最速はL3の4角地点になる。ここで仕掛けてグレナ以外との差を広げつつラストまでしぶとく踏ん張ってマッチレースを辛うじて頭差で粘り切った形。ただ、この一戦だけならもちろんグレナはたたき台だし斤量の問題もあるのでグレナ相手に優位にというところまでは何とも。もちろんそのレベルで十分高いレベルだが。

 そのうえで気に入っているのが、2,3走前。2走前のシンザン記念ではやや出負けから中団で無理せずという競馬。46.3-47.0と平均でもややハイに肉薄するレベルではあり、11.6 – 11.8 – 11.6 – 11.6 – 12.0と後半もよどみがない。これで出負けから我慢していたので前半の基礎スピードをコントロールしつつ、そのうえで後半のポテンシャルを引き出してきたと。ピクシーナイトにとっては恐らくこういう淀みない競馬がベストだと思うし実際にバスラットレオンやククナを撃破しているわけで、高いレベルだったと思う。この形でもやれているのは収穫で別に逃げに拘る馬ではない。ゲートが甘いだけにそこは重要だが、マイルが長いとかそういう感覚はない。

 3走前の未勝利勝ちは結果的にリッケンバッカーがニュージーランドTでも2着と健闘していることからも面白い。阪神マイルで47.3-46.3と1秒程度のややスローを外枠から先行しながら12.1 – 12.3 – 11.0 – 10.9 – 12.1とL2最速の地点でしっかりと伸びて先頭に立ってきた。が、一方でL1はラップ的にも結構落としている。モーリスの仔はこういうタイプの馬が多く無酸素運動的な本当に良い脚は一瞬しかない印象で、それを引き出せる許容範囲が広い。

 このルークズネストはその典型的なタイプかなと。しかもルークズネストの良いところはモーリス産駒にしては割と無酸素運動的な競馬でも対応できているところ。この一戦でも最速地点で鋭く10秒台のラップを踏んできていると。この一足の鋭さは面白いし、これを前半から厳しい流れになっても引き出せる感覚かな。スローで直線ヨーイドンだと一瞬は対応できてもL1で甘くなるリスクはある。ただ前半で平均ぐらいまで上がってくれれば再加速となっても10秒台のラップを踏むようなところまではないと思うし、うまく46-46のバランスの流れにある程度の位置で入ってくれればだし、ハイペースまで上がってくれればある程度後ろでも対応できるという点で本命はルークズネストにした。枠が内だとゲートや中弛み顕著の場合の不安はあるのはあるけど、ここ数年の府中マイルの傾向は緩みにくくなってきている印象だからね。

○?

▲?

△バスラットレオン

 地味に対抗にしようか迷ったんだけどね。ただ前走のニュージーランドTはまさに圧巻。46.7-46.4と平均ペースに持ち込んで11.7 – 11.8 – 11.7 – 11.2 – 11.7のラップ推移が示すようにL2の4角出口から直線前半でスッと加速して千切り始めてL1でそのまま…という感じ。5馬身差はマイルでは圧倒的といっていいし、この時の時計が結構掛かっていたのでこれで1:33.1は化け物レベルだなあと思ったのは間違いない。ただし、この時は準OPの船橋Sでも1200で1:08.4と標準ぐらいの馬場状態で、これで46.7で入れば後続の脚を削ぎやすかったかなとは思う。高速馬場の朝日杯で甘かったのがどうしても気になるところやね。45.2-47.1だけど実質は46半-45後ろぐらいかなという感じで、そこでグレナの後ろからマークしながら伸びきれなかった。マイルだと高速馬場で基礎スピードの質を求められていいタイプでは無いかな?というところ。同じようなタイプのピクシーナイトとの比較で見ればこちらを取りたいけど、個人的には超高速府中で削ぎきれるだけの基礎スピードを持っているかどうかがカギになると思う。再加速の形でもやれたのは良い材料だし、もしかしたら本格化している可能性もあるが。

△グレナディアガーズ

 グレナディアガーズは連下にした。同じようなタイプではあるが、グレナディアガーズはより基礎スピード型に近いタイプの馬だと思う。朝日杯FSでは阪神マイルでモントライゼが単騎で45.2-47.1とかなりのハイを刻んでいたが、離れた番手なら実質的には平均ぐらいという流れ。11.5 – 11.7 – 11.6 – 11.8 – 12.0とレースラップ的にもモントライゼがコーナーでさほど落とさず進めている中で離れた2列目の外から勝負に行く形で4角以降は差を詰めながら直線に入ってきて序盤でしぶとく伸びてモントライゼを捕えてそのままL1で抜け出し、食らいつくステラヴェローチェをしっかりと3/4差で振り切ってのレコード勝ち。この馬自身は恐らく46半ば-45後ぐらいのバランスで入っていると思うし、レースラップとの比較で見ても恐らく緩んでないと思う。淡々とした競馬の方がいいだろうという点で府中代わりでの不安はちょっとあるというのは本音。新馬戦も悪くはないんだけど、サルビア相手に新潟内1400らしい35.2-34.9と平均でも11.6 – 12.2 – 12.3 – 11.3 – 11.3と中弛みからの再加速で直線反応して食らいついてはいたがL1まで決定的にサルビアを詰め切れずの半馬身差。総合力が高いレベルで問われるとの不安はなくはないからね。そこまで抜けた人気ではないんだけど、それでもこの条件だと下げた方が良いかな。

×アナザーリリック

 あとは不気味な馬を押さえておくかと。アナザーリリックに関しては正直軽い馬場でどうなのかは全くの未知数。ここ3走すべて時計が掛かっていたからね。菜の花賞では中山マイルで49.1-47.0とかなりのスローから12.2 – 12.2 – 12.0 – 11.3 – 11.5と2F戦で中団外外から直線しぶとく食らいついてL1で差し込んでスライリーに接近してきた。エンジンがかかってからの良さは見せたし、アネモネSが重馬場で45.6-49.2と消耗戦の流れで後方から足を温存しつつ3~4角で外から動いて押し切ってとタフな競馬にも対応できている。未知数だがパフォーマンス的には結構強敵相手にやれているからね。内枠で噛み合って適性面でもうまく嵌れば3着ぐらいの期待はしても良いかな。

×ソングライン

 序盤の入り方がカギやね。個人的にはそこまで極端なハイはないと思うしある程度前を取ってほしい。紅梅Sは結構強い競馬で中京の1400m戦だが33.5-35.6と超ハイから10.6 – 11.5 – 11.8 – 11.7 – 12.1とL3-2で誤差程度の加速はあったものの基本は基礎スピード特化戦。これで先行して坂の登りでぐんと抜け出してきたのは面白かった。基礎スピード型なうえに坂の登りでの加速ができるタイプなので府中マイルは面白い。桜花賞は正直メイケイエールが接触してきた不利が痛かったと思うし、度外視に近いレベル。マイルでの内容も悪くはないし、流れた中でのマイル戦を見たいという気持ちも強いからね。牝馬2頭をヒモ穴で押さえておく。

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