中日新聞杯 2020 予想：本命09ヴェロックス

中日新聞杯2020の予想

中京11R 芝2000ｍ
馬場想定：良、超高速馬場想定
風向想定：北西4m/s想定

展開予想

　まず馬場だが先週通りなら超高速馬場でいいだろう。10.4とクッション値も硬めになっているし、恐らく時計は出る。風向は北西4m/s想定で、結構風がきつい。４角で向かい風になるイメージでここでの運びは影響するかもしれない。

　展開予想だが行くのは恐らくタガノアスワドだろう。この馬は行くしかないのでレースを作るだろうが、坂スタートで中京2000だと意識的に飛ばさないとなかなかペースを上げるところまでは難しいと思う。バラックパリンカ辺りも先行するが、川田のヴェロックスもある程度早い段階で前を取ってくるかなと想定。内からはテリトーリアルやショウナンバルディといった所が争って、ギベオンは恐らくその後ろかな。ペースは恐らくスローになると思う。60.5-58.5ぐらいの感じで見ておきたい。

予想

◎09ヴェロックス
○？(note版のみ)
▲？(note版のみ)
△02ボッケリーニ
△10デンコウアンジュ
×03テリトーリアル14シゲルピンクダイヤ
３連複：◎軸○▲△×BOX
３連複：◎○軸▲△×流し
３連単Ｆ：◎○▲→◎○▲△→◎○▲△×

◎ヴェロックス

　悩んだけど本命はヴェロックスにした。まず前提として今回は超高速馬場なのでそれに対応できる、ロングスプリントを最低限持っている馬を本命にしたいというのはあった。そうなると今回のメンツだと対抗馬かヴェロックスか、になる。その中でヴェロックスを評価したのはやはりある程度前を取れて自分で勝負ができるという点かな。

　この条件だと実はダービーが強い。東京2400で57.8-60.5と超ハイを単騎でリオンリオンが刻んで、離れた番手のロジャーバローズでややハイ程度という流れで中団追走。12.3 – 12.4 – 12.2 – 12.0 – 11.9 – 12.0のラップ推移を前が刻んでいてここで中団外外から捕えに行くロングスプリントの競馬で直線ジリジリと伸びてＬ１まで食らいついてきたのがこのヴェロックスになる。サートゥルは外から一気に動いてそこでは切れ負けしたけど絶対量という点で見てヴェロックスのラストの伸びを考えるとロングスプリントならこちらのほうが上だと思う。

　皐月賞も悪くない。59.1-59.0と平均で進んで12.5 – 12.1 – 12.2 – 11.7 – 11.6 – 11.4と中弛みからの３Ｆ勝負でＬ１最速。ここで好位外から進めながら先にスーッと動いて加速してきたサートゥルのほうが伸び始めが早かった。Ｌ１では逆に食らいついているので足を出し切れない感じの競馬になったと思う。

　近走は不満が多いが、ヴェロックスは思っているよりも高速馬場型なんじゃないか？というのがあるのと、小倉大賞典はタフな馬場で48.2-48.0で淀みなく進んで前半で無理があったように感じる。2400ぐらいが合っている印象なので中京の2000なら坂スタートでそこまで求められないと思うし、高速馬場のここで狙いたい。

○？

▲？

△ボッケリーニ

　重い印も考えたんだけど連下にしたのは、今の中京はやはり超高速馬場だというところにあるかな。正直言って軽い馬場よりここ３走みたいに程度の差はあれどある程度時計が掛る状況のほうが良いとは思う。そのうえで後半型でパフォーマンスを上げてきている感じ。小倉日経OPなんかはサラキアに最後まで食らいついてきたし、これが47.6-46.8とややスローからの11.8 – 11.7 – 11.8 – 11.7 – 11.8 – 11.5というラップで中団外からの追走、先に直線では外から来たサラキアに抜け出されたがＬ１まで脚を維持してきた。後半型の競馬でＬ１まで底を見せなかったけど、ロングスプリントまでは求められてなかった感じ。前走のカシオペアＳは12.3 – 11.9 – 11.6 – 11.1 – 12.1とＬ２最速で中団内からそれなりに反応して伸びてきた。ただやはり軽い馬場で11秒前後を連続する形に？というのとギアチェンジでトップスピードの質も求められて？というときに面白い馬が多いのでこの馬場だと少し評価を下げたほうが良いかな。2000自体は良いと思うんだけどね。

△デンコウアンジュ

　個人的には府中巧者の側面もある馬だと思っていて、しかも府中マイルの中弛みで強い馬なので本質的には中距離でしかも要所で加速が求められる可能性がある中京の高速2000は良いんじゃないかなと。まあデンコウアンジュも噛み合えばいつでも突っ込んでいい馬という感じなので狙い時が逆に難しいんだけど、軽い馬場でのトップスピード戦にも適性がある。３年前になってしまうがヴィクトリアマイルで２着に突っ込んだのがそのパターンで、稍重で馬場が軽いわりに意識が下がって47.9-46.0とかなりのスローから12.3 – 12.2 – 11.1 – 10.8 – 11.9と３Ｆ勝負で中団からスッと差し込んできた。Ｌ２最速なので坂の登りで外からするする伸びてくるのがデンコウアンジュのイメージ。中京の高速馬場ならＬ２最速のケースもあると思うし、基礎スピードは持っているので平均まで上がっても全く問題ない。まあスロー想定だが仮に、という意味合いでも面白い馬だと思う。ヒモ穴で。

×テリトーリアル

　まあここは微妙なんだけど枠の並びが良いので押さえておくかという感じ。恐らく２列目ポケットを狙える立場で、ショウナンバルディを入れさせずにタガノアスワドにハナを切らせれば結構良いところは取れると思う。ただ、今の馬場だと59ぐらいでようやく平均だと思うし坂スタートなので意識的に飛ばさないとそこまでいかないだろうと。スローでの決め手勝負やロングスプリントではちょっと足りない馬なので、メンバー構成的には何とかなっても良いけど３着までとしておきたい。

×シゲルピンクダイヤ

　本当は前走で見限りたいなと思ったけど、やっぱり超高速馬場でのトップスピード戦でとなれば絶対的に切れる脚を持っているこの馬は警戒しておくべきかと。桜花賞で見せたのが47.7-45.0と超スローから12.3 – 11.7 – 10.8 – 11.0 – 11.5とＬ３最速戦。これで後方から直線中目から内目に切って鋭く反応して伸びてＬ１でクロノジェネシスとの戦いを制したと。まあこれがベストバウトなのは間違いないわけで、ならば軽い馬場でのトップスピード戦ではシンプルに押さえておいていいんじゃないかなと。

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「北条直人の競馬ブログ」より