2019/02/02
第74回 セントライト記念(GII)出走予定馬展望
日程:2020年9月21日(月)
コース:中山芝外2200m
予想用・出走予定馬一覧
リスペクト(ルメール騎手想定)
開成山特別で接戦を制して長距離路線に目途を立ててきたリスペクトがセントライト記念に出走予定だ。なかなか勝ち切れない競馬が続いていたが、接戦を制しようやく一皮剥けた印象。鞍上にルメールを擁し、盤石の布陣でトライアルも結果を残したい。
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ん~…まあ長距離的なスローからの後半ポテンシャル戦で接戦を制したという点では良いんだけど、この馬の場合いかんせん前半の基礎スピード面での課題が大きすぎる感じはあるかな。流れとして全体で2~3秒のスローなら問題ないと思うんだけど、ペースが上がって質的について行けるかどうかはこの馬場でも正直不安がある。
開成山特別(1C)1着
福島芝2600m重 12頭1枠1番
2:42.1 65.2-60.5 S^4
13.2 – 12.2 – 13.0 – 13.4 – 13.4 – 12.0 – 12.0 – 12.4 – 12.1 – 11.7 – 12.0 – 12.0 – 12.7
前走の開成山特別勝ちから振り返りたい。重馬場だったが開幕週でそこまで時計も掛かっていたわけではない。1勝クラスの1200m戦でも1:09.2なので、まあ標準~ややタフぐらいだろう。その中でペースは極端に遅く超々スロー、ラップ推移的にはL4最速でポテンシャル特化戦。中盤からペースが上がっているのでかなり長距離的な競馬になっているけど、その中で接戦だったからね…。
1番枠から五分のスタート、押しながら追走しているのだがかなり追走に苦労して結局徐々に後方に下がる。そのままスタンド前では後方馬群の内内で我慢しながら、ペースが遅いので一団という中で進める。1角下りぐらいからペースアップしていてその中で後方内内で我慢、少し前が差を広げに掛って向こう正面ではこれを追いかけながら後方内内で3角。3~4角で後方内目から外に誘導、4角で一気に外から動いて好位列に取りついて直線。序盤で4番手から前2頭を追いかけに掛かるがまだ3馬身ほど差がある。L1でこれをしぶとく踏ん張って捕え切ってのハナ差の勝利。
まあポテンシャル面では良いものを見せたともいえるんだけど、相手関係を見てもそこまで抜けているか?といわれると。後半ポテンシャル戦の中でL1は12.7と落ち込んでいたし、ここで3馬身差を捕え切ったのはばてずに踏ん張ったという点で評価しても良いんだけど、もう少し突き放してほしかったかな。向こう正面以降は流れていたので、前が甘くなっていることを踏まえてももうちょっとL1で抜け出してほしかった。1勝クラスの域は出ないメンバー構成だし、これでそこまで後半要素を評価できるか?といわれると微妙。加えて言えば、かなり前半が緩い流れだった。これで二の足がかなり遅かったことから考えても、前半のポジショニングは正直かなり悲観的にならざるを得ないかな。
新緑賞(1C)2着
東京芝2300m良 8頭6枠6番
2:21.4(+0.1) 63.1-59.0 S^4
7.1 – 11.7 – 12.3 – 13.0 – 12.7 – 12.5 – 13.0 – 12.8 – 12.2 – 11.3 – 11.2 – 11.5
2走前の新緑賞では2着と悪くはなかったが、これも極端なドスローでの3F戦と言って良い。4.1で超々スロー、直線だけの競馬といってしまって差し支えないレベル。
6番枠から五分のスタート、そこから様子を見ながら進めていたがそこまで前には行けずに中団馬群の中目で様子を見る。道中も中団やや後ろで様子を見ながらだがスローの流れのまま、団子で中団外目でもそう差のない位置。3~4角でもペースが上がらない中でじわっと外から差を詰めて直線。序盤で4列目付近からじわっと伸びて3列目、L2でスッと差を詰めてきてここで2番手に上がって1馬身ちょっとの差。L1でこの差をジリっと詰めてくるが半馬身差まで。
ブラックマジック相手にラストまでそれなりに差を詰めてきたのは評価できるかな。後半のトップスピード戦として見ればこの新緑賞のメンバーの中では一枚上だったと思う。ただし、言うまでもないが極端にペースは遅かった。その中で前半から様子を見ていたとはいえ前目に取りつけそうな感じはなかったからね。また超高速馬場で鋭さをそこそこ発揮してきたけど、力の要る馬場でどこまでやれるかという面も課題ではあったと。
未勝利戦6着
中山芝内2000m良 17頭2枠4番
2:01.7(+0.9) 60.7-60.1 M
12.5 – 11.4 – 11.8 – 12.3 – 12.7 – 12.3 – 12.2 – 11.7 – 11.7 – 12.2
基礎スピードが求められた中山2000mの未勝利戦では6着と目立たなかった。途中で動いたのはあるんだが、この流れでは苦しいなという感じの負け方だったなと。平均で流れて少し緩んでの3F勝負でポテンシャル戦。基礎スピードと後半のポテンシャルのバランスが求められた中で後ろから脚を使って甘くなった。
4番枠から出負けして最後方にあっさりと下がっていく。道中も最後方から向こう正面で外に誘導して外からじわっと押し上げながら中団外で3角に入る。3~4角でじわっとペースが上がる中で中団の大外を回して好位に押し上げて直線となる。ただ、そこから手ごたえが悪くなって徐々に脚色鈍る。L1では後続に差されて6着完敗。
まあこれがこの馬の悪いイメージではあるかな。普通の流れになると位置取りが悪くてついて行けないし、後方から外外押し上げてとなってしまうとこういう感じで難しいやろうなと。3~4角で動いていく脚自体はそこそこよかったんだけど、L2以降で甘くなったし相手関係を見ても未勝利戦としてはなかなか優秀というぐらいだからね。前半の基礎スピード面をもっと詰めてこないとある程度の流れになってしまうと難しいだろうなと感じる。
セントライト記念2020への展望
割と速いラップは踏める方だし、ルメールなので権利を意識した乗り方をしてくるかな。後方からの競馬にはどうしてもなると思うが、ルメールだと緩い段階での押上げを狙ってくる可能性はあるので前半はスローのほうが良い。逆にペースが平均までで…60-60ぐらいで流れてしまうと追走に苦労してそのまま押し上げるポイントも無くて、となる。前走の開成山特別からもポテンシャルの絶対量がそこまであるという感じでもないので、淡々とした流れで後ろからになると3~4角はロスなく立ち回ってどこまでという立ち位置になると思う。
チャンスがあるとすればスローが続いて途中で押し上げる競馬だが、内回りと違って外回りは直線地点がなかなか短くてコーナーを長く連続するようなコース形態なので結構捲りが難しいコースではあると。ルメールがその辺りをどう踏まえて乗ってくるか?という点での怖さはある。が、現状のパフォーマンスを見てもかなりかみ合って戦えるかどうかというレベルだと思っているので、ルメールは怖い面もあるけど、一応押さえるかどうかの当落線上で考えたい。
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