2019/02/02
第56回 新潟記念(GIII)出走予定馬展望
日程:2020年9月7日(日)
コース:新潟芝外2000m
予想用・出走予定馬一覧
ブラヴァス(福永騎手想定)
前走の七夕賞では重馬場のタフな競馬で2着と重賞でも馬券に絡んできたブラヴァスが新潟記念に出走予定だ。春の新潟大賞典では4着と物足りない結果に終わっただけに、夏の成長が求められる一戦。長い直線で重賞の壁をぶち破れ。
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ここでどう戦えるかだけど、新潟大賞典の競馬に近い形になるかなと思うとワンパンチ足りないと思う。七夕賞が重馬場でのパワーが他基礎スピードが求められてしぶとくという競馬で良さが出た。あの感じだと本質的にはもうちょっと距離があってステイヤー的な競馬でという方がフィットしそうかな。
但馬S(3C)1着
阪神芝内2000m良 11頭3枠3番
2:00.1 61.6-58.5 S^3
12.6 – 11.4 – 12.5 – 12.7 – 12.4 – 12.4 – 11.9 – 11.2 – 11.4 – 11.6
3走前の但馬S勝ちから見ていきたい。阪神内回りの2000m戦でペースは3秒と超スロー。ラップ推移的にはL3最速で4角地点で速いラップを踏んでのロングスプリント戦となった。ここで良い位置を取って内目から上手く立ち回っての勝利。
3番枠からまずまずのスタート、そこから促しながら追走して好位の内目で進めていく。道中も好位の内内で進めていくが、ドスローなので割と団子、前にスペースを確保しながら楽に3角へ。3~4角でも最短距離を通しながらロングスプリントの形で噛み合わせて直線。序盤で2列目からだが進路確保で少し待たされつつ外に誘導して2列目。L1でそこからしぶとく伸びてヒンドゥタイムズとの叩き合いをクビ差で制した。
これは正直噛み合っての勝利だなと思っている。前半はドスローだったしそこで追走に苦労せずちょうどいい位置を確保できた。また豊も前にスペースをしっかりと確保した状態だったので、3~4角でペースが上がったときにそこを活かして押しながらスピードに乗って直線まで最短距離でスムーズだったと。流石に進路取りで少し待つ形になったがブレーキを踏むところまでは無かったし、後半勝負の中で最速地点でロスなく入れていることからもかなりうまく乗られたなというのが率直な感想。ヒンドゥタイムズはドスローでは強敵だと思うけど、内容的には相手の方が強い競馬をしている。
新潟大賞典(GIII)4着
新潟芝外2000m良 16頭4枠7番
1:58.9(+0.3) 59.7-58.9 S^1
12.4 – 11.0 – 11.7 – 12.1 – 12.5 – 12.0 – 11.5 – 11.2 – 11.4 – 12.8
2走前の新潟大賞典は内容的には悪くなかったけど、ワンパンチ足りなかったという点は確かかな。ペースはややスローだが、それでも時計が結構掛かっている中で60秒を切ってきたしそこそこの流れ。それと新潟外回りでも最近は主流になりつつあるL3最速でのロングスプリント戦。L3で11.2程度なのでそこまで速いラップを求められていないし、L1は12.8まで落ち込んだからね。
7番枠から五分のスタート、そこから様子を見つつ好位の中目でという競馬。前半それなりに流れた中で楽に好位からコントロールしつつ3角まで我慢。3~4角でも好位の中目で前にスペースを確保しつつ直線。序盤で追いながら少しスペースを詰めてきてL2で内目に進路を取ってジリジリと伸びて2列目だが前2頭とは差がある。L1で前が大きく落としたが、再び中目からジリジリと脚を使って差を詰めるも外のプレシャスブルーのほうが伸び良く、前を拾い切れずの4着完敗。
ここは頑張ったなと思う反面で、やはり直線に入ってからの鋭さという点では物足りなかったと思う。L3最速で好位から動ける感じはあまりしなかったし、L2でも前との差は詰まってこずに2列目に上がってきたという程度。L1で前が落としたところで差を詰めてきたというのは良い材料でもあるが、やはり長い直線で鋭さをある程度求められてとなると質的には微妙な感じはした。プレシャスブルーの方がL1の伸びという点でも良かったことを踏まえるとね。良い点で見れば、割と楽にいい位置を取れたので、これは今回のメンバー構成から考えると強みになるかな。
七夕賞(GIII)2着
福島芝2000m重 16頭7枠13番
2:02.7(+0.2) 61.3-61.2 M
12.6 – 11.9 – 12.1 – 12.4 – 12.3 – 12.1 – 11.8 – 12.1 – 12.2 – 13.0
前走の七夕賞は重馬場の中で単調な平均ペースという競馬だったが、思った以上に対応してきたな。前後半で61-61というような感じでかなりタフな馬場、L1も13.0と落とす有酸素運動戦という中で良さが出た。
13番枠からまずまずのスタート、そこから楽に先行できそうだったが馬場もあって好位にコントロール。少し馬もクビが上がるが好位で収める。道中も好位の外目で進めながらだが淡々と淀みない中で向こう正面でじわっと好位列から押し上げてくる。3~4角で3列目から2列目まで上がってきながら直線へ。序盤でしぶとく伸びて先頭列に並びかけてくる。L1で抜け出したかったが内からクレッシェンドラヴに伸び負けして最後は1馬身差の2着。
クレッシェンドはゴールドシップの皐月賞みたいな内田の内からの押し上げがあったし、こちらは3~4角で外から正攻法でという競馬になった。その分がL1の伸びにつながったかなと思う。クレッシェンドラヴは有酸素運動戦ではかなり手ごわい馬なので、これ相手に結構強い競馬ができたなという評価。個人的にはこういう有酸素運動戦のほうが合っている印象が強いんだよね。友道厩舎の馬って割と古馬になってタフな流れで良くなる馬の方が多い印象でもあるし(ワールドプレミアとかワグネリアンとかシュヴァルグランとか割と中~長距離のタフな流れでって馬が多い)、この馬もタイプとしては長距離的な競馬の方が合ってくる感じはしたかな。
新潟記念2020への展望
すごく悩ましい一頭。まず基本的に新潟大賞典の結果は現時点では素直に受け止めたほうが良いだろうと思う。やはりワンターンでバランスを求められてとなると、弱点が明確にあるわけではないがワンパンチ足りなかった。特に後半速いラップ地点でさほど優位性を作れなかったし、もちろんややスローの流れで楽に前を取れてあの位置から運べたのは良いが後半で質的に足りなかったと。七夕賞ではタフな馬場でバランス的には平均で流れたけど、消耗するような流れになった中で好位外から勝ちに行く形。あれで最後までしぶとかったし、上手く運んだクレッシェンドラヴ相手にあそこまでやれたのは個人的には高く評価したい。2000mでも1周コースで時計がかなり掛かったところで前後半ともに楽に運べたなと。この辺からも個人的には距離をもうちょっと延ばしたほうが良い感覚ではある。この馬はスパッと切れるというよりはL1までジリジリとでも伸び続けられるところにあるし、それはロングスプリントでもポテンシャルでも同様に、という感じ。ステイヤー路線で一度見てみたいという印象ならば、新潟2000で平均的な流れになったときの不安はあるかな。適性的にはちょっと見劣ると思っているので、新潟大賞典の上位勢が揃った今回は評価としては微妙。前目を取れる可能性は今回高いので、その辺りで3着争いぐらいならというところかな。
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