2019/02/02
第36回 マイルチャンピオンシップ(GI)出走予定馬展望
日程:2019年11月17日(日)
コース:京都芝外1600m
予想用・出走予定馬一覧
カテドラル(武豊騎手想定)
今年のNHKマイルカップでは強烈な末脚一閃で3着まで食い込んだカテドラルが武豊とのコンビでマイルチャンピオンシップに出走予定だ。前走の富士ステークスでも後方から5着まで差し込んできて復調のきっかけは掴んだ。この大一番で名手の手綱さばきをもって乾坤一擲の末脚を引き出したい。
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強ち、馬鹿にはできんかも?という気はしているが、流石に相手関係が一気に強化される中では自分の競馬に徹してどこまで…というところ。それも後ろ過ぎてはなかなか届かないのがこのレースの傾向。イメージ的には去年のカツジのような感じで嵌ればってところはあるんだけどね。いずれにせよ純正マイラーではないと思っているので、馬券圏内はともかくとせよ京都のマイルならもう少しやれてもいいとは思う。
NHKマイルC(GI)3着
東京芝1600m良 18頭5枠10番
1:32.5(+0.1) 45.8-46.6 H^1
12.0 – 10.4 – 11.5 – 11.9 – 12.0 – 11.3 – 11.3 – 12.0
NHKマイルカップ3着から振り返りたい。おそらくこれがベストバウト(アーリントンCも捨てがたいが…)になると思う。東京マイル戦でペースはややハイではあるが中盤で少し息が入っての3F勝負でL3最速と仕掛けが早かった。この時は良馬場ではあるが雨の影響が残っていて当日通してもそこまで極端な高速馬場ではなかった。
10番枠から出負けして後方からの競馬となってしまう。そこからリカバーしつつ中団馬群の後ろぐらいまでは取りついて3角。3~4角では中団やや後ろ、中目を通しながら我慢しつつ直線。序盤で外目を意識して中目を追走しながらジリジリと伸びる。L2で伸び始めたので内目に進路を切ってそこから鋭く伸びて一旦は2着もあるか?というところ、外からケイデンスコールに差されてのハナ差の3着。
まあアドマイヤマーズには完敗だったにせよ、しっかりと出負けをリカバーして後半に脚を引き出せたというのは注目しないといけないと。3~4角で息が入ったのもあるし前半も中団やや後ろとそこまで無理をせずに脚を温存できたのは大きかったと思う。またL2の地点で伸び始めていたし馬群を捌いてこれたというのも収穫。このレースは先行馬には苦しかったと思うし、その点でケイデンスコールともども少し嵌った面はあると思うが、やはり中盤でそこまで上がり切らず、マイル戦としてはそこまで前半の基礎スピードを要求されなかったことが大きいかな。字面で見ればややハイなんだけど、3~4角の緩みがこの馬にとっては直線で加速が求められて良さが出たという感覚。
中京記念(GIII)8着
中京芝1600m稍 16頭7枠14番
1:34.2(+0.6) 46.7-46.9 M
12.4 – 11.3 – 11.6 – 11.4 – 11.3 – 11.4 – 11.9 – 12.3
2走前の中京記念では本来の末脚は引き出せずに8着と同世代のライバルたちにも完敗した。ペースは平均ではあるし46-46とそこまで質的には求められていない。ただし、雨の影響で時計も標準以上には掛かっていた。ラップ的に見ても中盤で息が入らない形となっているのでNHKマイルとはそこが違ったということになると。
14番枠からここでは五分に出ていたが、押されながらも下がって中団やや後方。道中もおっつけながら進めてクリノガウディーの一つ後ろぐらいで3角。3~4角でも中目から押して押しての追走、クリノの後ろで進めて直線で大外に持ち出す。ただここからの伸びも地味でクリノとの差は詰まってこない。L1ではクリノは延びて勝ち負けに絡んできたが、こちらはなだれ込むまでの8着完敗。
川田の手が終始動いていたように、このペースでずっと追走していてそこで足を削がれてしまったというパターン。NHKマイルCの場合は3~4角で前がペースを落としたのでそこで息を入れられて直線で加速、という競馬になった。ただこのレースではむしろ3~4角でペースが上がっているぐらいのラップ推移で、それで中目から押し上げるタイミングもなかったし、息も当然入れられなかったと。こうやって単調な流れになるとマイラー的な基礎スピードを持っていないと難しいと。淀みがないと難しい、という点では純正マイラーとは言えない面が強いと思っている。
富士S(GIII)5着
東京芝1600m良 18頭5枠10番
1:33.4(+0.4) 47.0-46.0 S^1
12.2 – 10.9 – 11.9 – 12.0 – 11.9 – 11.3 – 11.1 – 11.7
前走の富士Sでは前半からややスローの流れ、中盤でも落ち着いてのL2最速戦と割とゆったりとした流れだった。この馬の脚は引き出せたと思うが、出負けから後ろ過ぎたことが響いたかなと。落ち着いてしまうとこれはこれで圏内まで食い込むには難しい、というようなジレンマも感じた。
10番枠から出遅れて最後方からの競馬となってしまう。道中そこからのリカバーの速さは良くて、3角までに内のスペースを拾って中団の後方までは押し上げる。3~4角でもまだペースが上がらない中で我慢しつつ最内を立ち回って中団内目で直線。序盤で内目からすっと伸びてきてL2の地点では2列目まで上がってくる。L1で最内からもうひと伸びほしかったが最後は外差し各馬に見劣っての5着完敗。
NHKマイルCでも感じたんだが意外と加速していく過程が良くてL1での踏ん張りという点が物足りないと。このレースではスローでトップスピード戦だったと思うが、中団で直線に入ってL2までの伸びはまずまず良かったと思う。この点からも緩い地点から加速していく、という過程が欲しい馬なんじゃないかなと。ただ結果的に見てもあそこまで派手に出遅れてしまうとポジションを上げるのに少なからず脚を使ってしまった面もあるだろうし、押し上げていったといっても中団より後ろではTS持続力が甘くてちょっと足りないぞと。この辺りはNHKマイルCから続く課題といえる。
マイルチャンピオンシップ2019への展望
前半~中盤にかけてのイメージで考えれば中弛みが生じやすいコース形態の京都マイルの方が高いレベルではチャンスがあるんじゃないかなと。少し前は高速馬場といえば京都、みたいなこともあったがここ最近はそこまで極端な高速状態にはなりにくい。先週を見てもひとまず確実に高速馬場とは言えず、標準~やや高速ぐらいでペースによっては速いラップも出るが全体で流れたケースで時計があまり出ていないからね。この意識だと少なくとも前半そこまで速いペースにはなりにくいと思うし、3角の上り下りで前がペースを落とせばそこで無理なく取り付ける、という点ではこの馬の弱点である基礎スピード面は補える。前半部分もあるが中京記念でも中盤の3~4角がラップ的に見て一番速いぐらいだったので、加速が求められなかったというのもある。基本的には3角下りから加速していく形なのでその辺は良い。
後は相手関係との比較になるが、やはり富士Sでレイエンダにはトップスピードの質・持続力でいずれも見劣っているし、総合的にレッドオルガにも完敗。総合的に見てもクリノガウディーが前走みたいに出負けしなければやはり相手としてはこの辺に見劣る。少なくとも出遅れては勝負になる可能性は限りなく低いというのが現実的な評価。この馬の良いところは意外と二の足は悪くないのでポンと出てしまえば無理なくある程度の位置という可能性もなくはないと。現実的に見てそこを期待するのは酷かなとは思うし、豊に替わってどこまでゲートを上手く出せるか。中団内目に収まってしまえば少し怖いが、流石に後方からだと中弛みで外から取りついて団子で鋭くという競馬になったとしても強敵が多いので…流石に手は出せんかな。パターンとしてはそこそこは走ってくると思うけど、富士Sぐらいやれればという感じかな。
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因みにこのアーモンドアイが敗れて波乱となった前走、安田記念を鮮やかに的中させた、この予想家をご存知でしょうか?