スワンステークス 2019 予想：本命14タイムトリップ

time 2019/10/26

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スワンステークス2019の予想

京都11R 芝外1400ｍ
馬場想定：重～不、かなりタフな馬場想定

展開予想

　ここ最近はずっと雨に見舞われているので正直あんまりまじめに考えても難しい面がある。こういう時は面白く穴を狙っていく意識で進めたいね。馬場は先週の段階で既に時計が掛かっていて良でも標準馬場～ややタフなぐらい。極悪まで行くかどうかは何とも言い難いが土曜は回復すると思うので、かなりタフぐらいまで。

　ここまで雨が降ると展開の意識もどうしても下がってくる。主張するのがマルターズアポジー、外からイエローマリンバやセイウンコウセイも行くだろうが1400でタフな馬場だとスピードでという競馬は難しいのでコントロールしていくだろう。これを見ながらトゥザクラウン辺りも前。それでも馬場の意識があるのでコントロールしながら35秒を切るかな？という感じ、それでも後半も上がらず１秒のハイぐらいは考えておきたい。ざっくり言えばサングレーザーの時ぐらいのイメージで入るけどね。1:22.5ぐらいになるんじゃないかな。

予想

◎14タイムトリップ
○10モズアスコット
▲08マイスタイル
△01ロードクエスト
△17ダイアトニック
×02ノーワン07グァンチャーレ
３連複：◎軸○▲△×BOX
３連複：◎○軸▲△×流し
３連単Ｆ：◎○▲→◎○▲△→◎○▲△×

◎タイムトリップ

　このメンバー構成で雨が降って力の要る馬場という条件、思い切って穴狙いで良いよなとは思って進めていた。その中で追い切りがよく見えた馬で、かつ京都の1400でタフな馬場で流れて良さが出そうな馬、となるとタイムトリップになったという感じかな。

　まず個人的に高く評価すべきだと思っているのが６走前の石清水Ｓで、この時は稍重で結構時計も掛かっていた状況。ペースが34.8-35.8とハイペースで、 12.3 – 10.9 – 11.6 – 11.6 – 11.7 – 11.9 – 12.2と淀みなくという流れになった。ここで後方から脚を残しながらレッドアンシェルの後ろでマークして直線で外に出す。ここでレッドが外からしぶとく伸びるのだがＬ２で食らいついて３列目からＬ１で一列前のレッドと共に抜け出して最後までいい脚できっちり差し切ったと。３着に対しては２馬身半も空けていて、ジョイフル、レインボーフラッグ、アマルフィコースト、ヤマカツグレースと流れた中で強い馬たちを相手に完封。また力の要る馬場で全体で流れたときにレッドアンシェルはかなり強いと思っていて、それをマークして競り落としてきていることからもこのパフォーマンスそのものはかなり高いと思う。

　後は色々考えないといけないけど、阪急杯は直線終始詰まっていたので悪くはない。春雷Ｓは出遅れて後ろ過ぎたしペースも遅く後ろからでは難しいがそれでも直線で伸びは見せていた。京王杯ＳＣはロングスプリントの形で後方外から切れ負け、Ｌ１で不利を受けたが本質的には軽い馬場で速度が足りなかった感じ。ここ２走がもう少し良ければだが、どちらも前半で少し忙しかった感じはあると。道悪なら前がコントロールして入らないといけないし、こちらは外から無理せず末脚を発揮することに専念できそう。この条件で弾ければ頭まであるメンバー構成だと思うし、相手関係を考えればダイアトニック辺りには適性面で十分上回ってきそうだけどね。面白い馬だと思うので素直に自分の感性で勝負したい。

○モズアスコット

　相手はモズアスコット。基本的に高速馬場巧者で平均ペースで基礎スピードとロングスプリントのバランスが求められたほうがいいタイプだとは思う。ただ、昨年のスワンＳでも良馬場とはいえパワーが求められた馬場状態、34.7-35.5とややハイから11.2 – 11.3 – 11.9 – 11.5 – 12.1と流れた中で中団で脚を残しつつではあったが直線しぶとくＬ１まで伸びてきて僅差の２着。外からロードにＬ１で交わされはしたがグァンチャーレは問題なく捕えているわけでこの辺りを踏まえても全体である程度バランス的に流れたほうが良さが出るタイプなのは確かだろうと。馬場自体は超高速馬場の方が良いとは思っているけど、昨年も現実的な馬場でやれているしそこまで気にしなくていいかな。追い切りも良く当初の想定よりは人気もそこまでしていない印象。

▲マイスタイル

　グァンチャーレとの比較で見たときに京都金杯が面白いなと。まあこの時のグァンチャは少し仕掛けたいタイミングで進路がなく待たされたのはあるが、それでもＬ１での伸びはマイスタイルのほうが良かった。47.5-47.4と平均、１月京都で良でも結構時計が掛かっていたし12.2 – 12.2 – 12.0 – 11.5 – 11.7とコントロールされての２Ｆ戦ではあったが結構楽に前に行けていたし、そこから加速で対応してＬ１まで伸びを見せたのは評価したいかな。良馬場だと流石に1400は基礎スピードの質的にどうかというのはあったが、それでも３走前のダービー卿がかなりの高速馬場の中で好位で流れに乗れていたし今のこの馬ならというところ。パワー型の馬場は歓迎できるしペースが上がっても一足を引き出せるタイプ。道悪で各馬がスピードをコントロールしなきゃいけない中で、距離を気にせず進められるので前目を取れる可能性も良馬場より上がってくるはず。総合的に見て面白いのはこの馬かなと。

△ロードクエスト

　まあシンプルに昨年のスワンＳ組は普通に今回も怖いだろうと。馬場が昨年よりも恐らく重くはなるし、ロードクエストは完全に渋ると微妙なところはあるので連下にはしたが。昨年は34.7-35.5とややハイで11.2 – 11.3 – 11.9 – 11.5 – 12.1とＬ３－２での再加速はあったが後方外からジリジリとＬ２で伸びつつもＬ１でぐんと来た。一列前にいたモズアスコットをＬ１で捕え切っているわけでこの辺りの最後のバテ差しがこの馬の魅力になる。前走の京成杯ＡＨの場合は単騎逃げのトロワゼトワルを追いかけてコーナーで各馬がペースを引き上げる中で中団の外々をぶん回して遠心力で苦しくなったし途中で鐙も外れていたとのこと。それでもなだれ込むぐらいはできていたからね。ここ２走は内容的にそう悪くないし評価を落とす必要はないかな。厳しい流れでこそではあるし前が落ちてくれればのバテ差し要員で警戒はしたい。

△ダイアトニック

　まあ他の新興勢力との比較で見たときに、力の要る馬場で全体で流れた中でも脚を使えているという点は評価できると。４走前の祇園特別が１月京都で時計が掛かる中、35.0-35.1と平均を中団で進めながら11.6 – 11.4 – 11.3 – 11.6 – 12.2とＬ３最速の流れで外から最後まで伸び続けて前にいたトゥザクラウンを楽に交わしてグランドロワも何とか捕えた。この感じなら力の要る馬場で流れてもそこまで足を削がれる感じではないし、相手関係は強敵ではあるが京都の外回りも含めて下りで勢いに乗って惰性で突っ込んでくるタイプだろうと。ダービー卿や三鷹特別を見ても高速馬場だと前後半どちらも質的にちょっと足りない。馬場がここまで重くなってどうかだが、底を見せていない点も踏まえて不気味で押さえておく。

×ノーワン

　この馬は前走のスプリンターズＳが悪くなかったのは大きいかな。32.8-34.3とかなりのハイ、11.9 – 10.1 – 10.8 – 11.3 – 11.2 – 11.8とＬ３－２で誤差程度の加速はあったが基本的には基礎スピードが求められた中、後方から外々を回す形でロスがありながらもそれなりになだれ込んできた。1200だとポジション取りで少し苦労していた印象だし、少し脚も削がれた。フィリーズレビューが稍重で時計が掛かる中、34.9-35.2と平均から11.9 – 11.9 – 11.7 – 11.3 – 12.2とＬ２で加速が求められた流れで中団内から上手く捌いて反応してきていると。この感じなのでペースが上がっても脚をある程度は引き出せそうだし、フィリーズレビューみたいに途中でペースが落ち着けば内からすっとというイメージはある程度沸く。怖さはあるかな。

×グァンチャーレ

　少し悩んだけどこの評価にした。まず基本的に力の要る馬場は合っていると思う。ただ、昨年のスワンＳでは34.7-35.5とややハイまで上がって11.2 – 11.3 – 11.9 – 11.5 – 12.1とＬ３－２で加速が求められたとはいえここまで上がるとそこまで持ち味の鋭さを引き出せなかった感じはあると。雨が降って力の要る馬場である程度流れても一瞬は良い脚を使える馬なんだが、今回はペースも平均～ハイペースでは流れると思うし、スワンＳで見劣った２頭が今回も出てくる中で、人気を背負ってとなると甘さは気になる。追い切りも及第点レベルだったので、今回はこの評価。

その他の馬

　トゥザクラウンは基本的に単調な競馬で良さが出ていてしかも高速馬場で。大阪ハンブルクＣは超ハイの流れでしぶとく踏ん張ったけど、正直力の要る馬場向きという感じはしないかな。高速馬場でパフォーマンスを上げてきているしね。安土城Ｓは熱中症だったのである程度度外視していいと思うが京都1400で３角の上り下りでペースが落ちたり上がったり、そういう競馬であまり良さが出ていないのも今回は狙いづらい。祇園特別からダイアトニックよりは下で、悩んで消した。

　アマルフィコーストは京都牝馬Ｓ３着は結構悪くないとは思っているけど、平均でも11.3 – 11.6 – 11.8 – 11.0 – 11.9と息が入って明確にトップスピードが問われて良さが出ているということを考えると微妙。実際石清水Ｓではタイムトリップらにハイペースで苦戦しているわけでこの条件では少し狙いづらいかな。

　セイウンコウセイは微妙に悩んだけど、1400は若干長い。基本的には前目で平均でポジション差を取りつつ一足でという宮記念の好走パターン。なのである程度良馬場なら楽に良い位置を取って少し息を入れてというのができたけど、ここまで道悪になると最序盤はもう一段ぐらいコントロールしないといけないと思う。そうなるとちょっとよさが出にくいかなと。CBC賞の内容が悪くないので、怖さはあるんだがサングレーザーの時のスワンＳで惨敗していてハイペースまで行くとやっぱり不安なんだよね。人気が落ちて単勝２～３０倍台ぐらいまでいけばヒモで狙っても良いと思う。悩んだ一頭かな。