2019/02/02
第24回 エルムステークス(GIII)出走予定馬展望
日程:2019年8月11日(日)
コース:札幌ダ1700m
予想用・出走予定馬一覧
グリム(武豊騎手想定)
今年は地方交流重賞のマーキュリーカップ、名古屋大賞典を制しているグリムが武豊とのコンビでエルムステークスに出走予定だ。ただ割と長距離路線で結果を出してきているだけに、1700mでのスピード勝負に対応できるかが焦点。ここも勝って今年のダート路線の主役に名乗りを挙げたい。
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個人的にはここでどこまでやれるか、という見方で入りたい。恐らくかなり人気になると思うがまず勝ち切れるかどうかはそこまで簡単ではないと思っている。今回は骨っぽい馬も多いしその中で1700の流れに乗ってどこまでやれるか。
アンタレスS(GIII)2着
阪神ダ1800m稍 16頭2枠4番
1:50.9 47.3-50.8 H^3
12.4 – 10.4 – 12.5 – 12.0 – 12.7 – 13.2 – 12.6 – 12.0 – 13.0
まずはラップがある2走前中央阪神の1800m戦、アンタレスSから振り返りたい。ペースは見ての通り3.5で超ハイ。超超ハイのレベルに肉薄するほどに速いラップだが、これは単騎逃げ馬のドライヴナイトのもの。離れた番手以降で目視で48秒台後半なので平均~ややハイという程度かな。前がL4で13.2と前が落としてL3-2では12.6-12.0とレースラップ的には加速する形にはなっている。
4番枠から好発を切ってそこから無理はせずに好位の内目からまずは進めていく。道中もかなり速い流れを逃げたドライヴナイトが刻む中で離れた好位の内目で立ち回りつつ、3角で外目に出してスーッと先頭列に並びかけていく。4角では先頭列から仕掛けて先頭に立つ。序盤で一足ですっと抜け出しかけたが外から食らいついてきたアナザートゥルースに交わされての2着。
この一戦は字面は超ハイだが実際は平均ペースぐらいだったと思う。その中で好位の内から逃げ馬も失速した3角でじわっと動いて取りついていきながら、直線入りで最速ラップという中でしっかりと一足を使って抜け出す競馬ができたというのは流石だろう。この馬のイメージはどちらかというと使える脚はそんなに長くなくて、流れた中での一足を引き出してこれる、しかも速いラップをある程度踏めるのが強みという評価。
浦和記念(JpnII)2着
浦和ダ2000m良 11頭7枠9番
2:06.3(+0.9) 62.2-63.2 H^1
12.5 – 11.4 – 12.4 – 13.0 – 12.9 – 13.0 – 13.0 – 12.0 – 12.1 – 13.1
5走前の浦和記念では先行策から勝ちに行って甘くなっての2着。オールブラッシュも嵌れば強い馬だが、それでもここまで圧倒される形となってしまったのは物足りないかな。
9番枠からまずまずのスタート、押して先行策を主張しつつ、抑えて2列目の外でまずは落ち着かせる。道中も2列目の外で終始様子を見る形。向こう正面に入ってこの辺りから促して先頭列に並びかけていくような感じで3角手前で先頭に立つ。そこで仕掛けを待っていたが一気にオールブラッシュに外から捲られて必死に追走。序盤でそのまま勝負が決まってしまい、2着争いで何とか外からクリソライトの追撃を振り切って2着は死守した。
ここではコーナーで加減しながら走らせているうちに一気に外からオールブラッシュに捲られてしまったのが響いているとは思う。それでもそこから詰める脚を見せられなかったし、クリソライトを撃破できたのは一定の評価はできるがそれでもあまり長く脚を使う形、ラップ的にコーナーで速いラップを踏んで勝負する形で結果が出ていないのは個人的には気になるところかな。特に札幌は緩いコーナーなので比較的に3角からの競馬になることも多いレースだからね。そういう形になった時に気になる。アンタレスSやレパードSもそうだがコーナーではさほど速いラップを踏んでいない中での直線での一足って感じだからね。
マーキュリーC(JpnIII)1着
盛岡ダ2000m良 14頭1枠1番
2:03.2
ラップがないので何ともだが、盛岡のマーキュリーカップを振り返っておきたい。ラップ的に判断が難しいところだが、この馬の上がりが37.2ということを考えると前半はそこまで速くはないだろうと思う。平均ペースぐらいだったとみて、そこから後半の競馬。森岡は速い時計が出やすいのだが、上がりと時計という観点で見ると凡戦だったのかなという感じではある。
1番枠からまずまずのスタート、そこからまずはハナを主張して行くが、外から2頭ほど来て最終的にはこれを行かせて2列目の外に出す。2角辺りでさらにロードゴラッソも絡んできたので控えて4番手。3角で先頭列3頭を見ながら仕掛けを待ちつつ、4角でも中目を通しながらロードゴラッソを目標に直線で外。序盤でそこからすっと反応してここで一気に先頭に立つ。L1では突き放しての2馬身差完勝。
まあ強かったけど相手関係はノーブルサターン、テルペリオン、ノーブルサターンといったレベルで正直楽な相手ではあったと思う。その中で前の3頭を追いかけながら3~4角でワンテンポ仕掛けを待って直線坂の登りで抜け出す形になったので、ラップが読めないもののある程度直線勝負を意識した形にはなっているのかなと。まあ、この一戦はラップがないので判断が難しい。
エルムステークス2019への展望
イメージ的にはレパードSやアンタレスSの感じで、全体のペースはある程度速くてもいいが本仕掛けが遅いほうがいいタイプだと思っている。レパードSも49.6-50.1と平均から12.3 – 12.3 – 12.8 – 12.5 – 12.5と向こう正面最速ではあるものの3~4角で緩んでの直線再加速でしっかりと出し抜いて粘り切った。逆にコーナーでの勝負となってしまった浦和記念では一気にオールブラッシュに来られてなすすべがなかったし、名古屋グランプリでもチュウワウィザード、ミツバといったポテンシャル型に早めにマークされてこられて明らかに甘くなってしまっている。あまりコーナーから早めに勝負する形が合っていない印象は受ける。
基礎スピード面に関してはもともと1400とかでもやれている馬で息を入れられる形なら問題ないと思っている。エルムSの傾向的にもそこまで淀みはないもののそれでもそこまで極端に速い流れというのも起こりにくいレースではある。まあ今回はリアンヴェリテが出てくるのでわからないが、むしろ全体で流れてしまったほうが3~4角でそこまでロンスパにならないかもしれない。なんにせよ3~4角で各馬が早めに仕掛ける形で甘くなることが多いので、そういう展開にならなければいいが…という感覚では見ている。正直1倍台の人気なら疑ってかかりたいかな。後半ポテンシャルを出し切る競馬だと素材的に甘さを見せている馬なので。
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