競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

桜花賞 2019 予想:本命14ビーチサンバ

time 2019/04/06

桜花賞2019の予想

阪神11R 芝外1600m
馬場想定:良~稍、高速馬場想定

展開予想

 週間予報で雨を考えてなかったんだけど、直近で天気予報を見ると明日は午後から雨が降るかなという感じ。なので多少の影響は考えておく必要はあると思う。ただ、正直土曜の馬場を見るとかなり馬場造園課が頑張っちゃってる感じはあるので、恐らく多少雨がぱらつく程度なら高速馬場状態だと思う。土曜は特に外回りはかなり速かったイメージ。

 展開予想は…基本的には動画を見てもらえたら…というところです。ただはっきり言って読みにくいよね。スピードを活かすといっているグランアレグリアがある程度主張するかなとは思っているけど、ジュランビルもいく可能性はある。先行勢がさほどいないけど良い位置をとりたい馬というのは多くて、ダノンもそうだしクロノもそう。だけど前がそこまで引っ張らないとかなり凝縮する形にもなりえるんだよなあと。なので正直展開は決め打たない。その中でトータルで狙いたい馬を素直に狙うということにした。正直ゲート開いてみないと、出遅れ癖の馬も多く誰か出遅れるかもわからんし、グランだって一歩目が遅れて誰もいかないなんてことも大いにあるわけで。

予想

◎14ビーチサンバ
○04クロノジェネシス
▲07アウィルアウェイ
△08グランアレグリア
△09アクアミラビリス
△15ダノンファンタジー
3連複◎軸○▲△BOX
3連複◎-○軸○△流し
3連単F◎○▲→◎○▲△→◎○▲△

◎ビーチサンバ

 桜花賞を展望しながら、実は後半型の競馬でパフォーマンスを大幅に上げているんじゃないかと感じたのが前走のクイーンC。クロノジェネシスを相手に最後まで詰めたというのもあるんだが、あの展開は恐らくクロノにとってはベストといっていい流れだったと思う。48.4-45.8と超スローの流れで好位で対ビーチサンバでみればクロノは前受けする形。ラップ推移も12.3 – 12.0 – 11.5 – 11.0 – 11.3とL1までクロノが大きく落とさない中でしっかりと差を詰めてきた。L2ではクロノに対して切れ負けしていたのは確かだがそれでも決定的ではなかったし、この馬自身も10秒台の脚は使えていると思う。そこからL1で差を詰めてきたしこの感じならTS持続に振ったほうがよさそう。しかもクロノは坂の登りの加速が上手いタイプなので、JFの感じからも阪神はベストではないと思う。府中のクロノで叩き台とはいえあれだけいい勝負ができたなら、というところかな。

 それだけではなく、この馬は流れても強いというのは大きい。JFでは47.0-47.1と平均で12.2 – 12.1 – 11.0 – 11.8 – 12.2と中弛みからL3最速TS持続戦という感じ。その中で中団外目である程度流れに乗りながら、L2の地点では伸び負けしていたがL1は意外と食らいついてきた。この辺からも坂の登りで踏ん張るというのは得意だと思う。個人的にはゲートに関わらずあまり前に拘らないで中団からしっかりとトップスピードに乗せて出し切るイメージを持ってほしいかな。

 本命まで押し上げた理由としては他に内だと誰が行くかわからないまま団子で凝縮した時に上手くスピードに乗せられないリスクが大きくなるかなと判断したのもある。クロノとで本命は迷ったんだが、クロノは要所の反応自体は抜群に良く内はいいにせよガチガチに周りを固められて進路を取れないと…という不安がどうしても出てくるからね。これはちょっと運の要素もあるが。

○クロノジェネシス

 相手はクロノ。この馬に関しては今の段階でオークスでは心中していいと思っている。ただ、桜花賞はこの馬にとって阪神マイルがベストかどうか?というところを考えたと。この馬のベストバウトはアイビーSではあると思う。東京1800で50.0-45.7と超々スローから12.9 – 12.3 – 11.3 – 11.0 – 11.1とL2最速のラップ地点で内から外に切り替えるワンテンポの遅れがありながらここで一気に詰めてきた。この切れ味と坂の登りでの加速性能が抜群に高いタイプで、これは明確に府中向きだろうと。

 そのうえで阪神JFは強い競馬だったがL1で甘くなったのが引っかかった。もちろん47.0-47.1と平均で中弛みで取り付けた分は良いとしても、12.2 – 12.1 – 11.0 – 11.8 – 12.2とL3最速で後方外からかなり脚を使ってきた。L2ではダノンに食らいついたがL1で甘く。これでも相当なパフォーマンスではあるが、突き詰めれば余力がなくなってからの甘さはある。クイーンCは確かに流したんだけど、L1で減速ラップだしビーチサンバには差をL1で詰められたのも事実。もちろん総合的に見て春はこの馬だとは思っているんだが、枠が内、展開が読みづらい中で目標を誰にするかも難しいし、ある程度出していったら押し出されて逃げともなると北村友一では心配しかない。内で包まれてドスローで進路自体がない状況でも困るからね。総合力では世代一番だと確信しているんだけど、それを活かせるのはオークスだと思う。その点でも坂の下りでフルスロットルに入れてきた何かにL1でやられる可能性は考えたい。

▲アウィルアウェイ

 基本的にガチガチの予想にはなってしまっているので単穴だけは大穴を狙いたい。アクアミラビリスかアウィルアウェイの枠としてはとっていたんだが、その中で噛み合い切るならアウィルアウェイがかなり怖い。もともとマイルぐらいで良いタイプだと思っていて、1400でもスローから瞬時のギアチェンジを活かしてスパっとというのがこの馬のイメージ。ダリア賞の印象が良くて、新潟1400らしく35.6-34.2とスローから11.7 – 11.8 – 12.0 – 11.0 – 11.2と一気にギアチェンジが問われたが、L2の地点で一気に切れてしまった。好位外から促しながら入ったのはよかったにせよ、ここでの自身の推定ラップは相当なものだったからね。この辺りを踏まえても能力は非凡だし、緩い流れからトップスピード勝負にという競馬のほうが良いと思う。本質的には府中マイル辺りのほうが良いかもしれないが、内枠でクロノがある程度前に行ってくれてその後ろをしっかりとマークできれば連れられてという可能性は大いにあるんじゃないかな。前走のフィリーズレビューは34.9-35.2と平均で流れた中で良いスタートを切ってしまってオーバーペース気味だったと思う。京王杯2歳Sも含めてトップスピードにさえ載せられる展開ならL1まで底を見せていないので、無理せず入ってほしいね。

△グランアレグリア

 ちょっと不安がある。まず陣営がスピードを活かしてといっているので恐らくある程度前目、ルメールだし逃げも視野に入れてくると思う。ただこの馬はイメージほど前半の基礎スピード面で高いレベルのものは見せられていない。サウジ戦もペース自体は48.3-45.7だし、朝日杯も47.7-46.2と1.5でスロー。番手から伸びあぐねていて不満もあるが、12.4 – 11.8 – 11.3 – 11.2 – 11.9のラップ推移のL2の地点でアドマイヤマーズに明確に切れ負けしていたのが不満。マーズは強いけど瞬間的な切れはさほどでもないからね。

 府中のパフォーマンスを見ても新馬がベストで超高速馬場、47.9-45.7とかなりのスローからの11.9 – 12.1 – 11.3 – 11.1 – 11.2と3F勝負で前目から最後までしぶとかったというところを評価すべき。瞬間的に切れたわけではないし、この馬場で10秒台に入れられていないというのはこのレベルまで来るとさほどでもないからね。46秒台のペースまではまだ未知数だし、前半ペースを引き上げてやれる保証もない、かといってスローで10秒台の脚を使えるというわけでも現時点ではないからね。やや人気先行型なのは確かだと思う。悩ましいけどダノンファンタジーの成長を評価すべきかな。ただ前目をとれるチャンスはあるし、逃げてL3から分散して仕掛ける形に持ってこられるとちょっと怖いかなと。連下での押さえ。

△アクアミラビリス

 とにかく前半無理をしなければトップスピードの質に関しては世代牝馬でもトップレベルにある。これは前走のエルフィンSでも証明していて、力のいる馬場でも48.6-46.9とかなりのスローから12.4 – 12.3 – 12.0 – 11.1 – 11.5と2F戦。有り体に言えば直線だけの競馬で外からスパッと切れた。具体的には差し控えるが、クロノやアウィルアウェイと比べても遜色ない。あとはこれがどの程度のペースまでで引き出せるかというところだけ。2走前のフェアリーSが輸送もあったし難しいんだが48.3-47.7と平均で流れた中で好位で外から掛かり気味から伸びあぐねてしまっているからね。その辺りが懸念にはなる。

△ダノンファンタジー

 この馬も強いのは強いんだが、突き詰めるとトップスピードの質はまだどこまであるのかわからない。少なくともトップスピードの質3強と個人的に思っているアクアミ・クロノ・アウィルは各々10.6~10.7までは推定で入れている。ただダノンは推定でみても11秒台を切れているかどうか微妙なところ。前走のチューリップ賞はちょっとかわいそうな展開ではあったのだが、47.8-46.3と1.5でスローからの12.3 – 12.1 – 11.3 – 11.0 – 11.9とL2最速11.0の地点で包まれて外に誘導しているというところで判断が難しかった。2列目から外に誘導してそこからジリジリ伸びてはいたが1馬身ちょっとの差だったし、ほとんどL2では詰めてなくてL1で伸びた形だからね。JFでもL3最速で11.0、ここである程度脚を使っているので10秒台後半ぐらいには入っているかなとは思っているが、それでも圧倒的ではない。チューリップ賞はメンツにやや恵まれたところはあるし、クイーンCの2頭が後半型の競馬でやはり強さを見せてきた。その辺りを踏まえると、高速馬場で雨の程度が軽ければ1:33.5想定、スローで47.5-46.0ぐらいの感じで考えるなら10秒台の切れ味は求められるし、そこがどうかで連下にした。


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何悪。分析note2023



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