2019/02/02
京都記念2019のレース回顧・結果
京都芝外2200m良
2:14.8 63.3-59.3 S^4
12.9 – 11.2 – 13.1 – 13.1 – 13.0 – 12.2 – 12.2 – 12.0 – 11.9 – 11.1 – 12.1
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毎週日曜ですが今週は代替開催が月曜に行われるので月曜のの22:00からツイキャスで京都記念など重賞回顧ライブを行います。ラップや騎手など様々な観点から次のレース予想に繋がる回顧をお届けしますので、ぜひお聴きください。ライブ前にコメントで質問、レースの流れで気になったこと等を書き込んでもらえたらありがたいです! http://twitcasting.tv/c:nandecas 競馬ナンデトップページからも視聴できます http://www.keibanande.net展開分析・総評
終わってみるとあれ?って感じの競馬になったかな、個人的には。この展開でダンビュライトが勝ちきったり、ステイフーリッシュも結構頑張ったり。マカヒキはこんなもんかなとも思うんだけど、この展開でパフォーマプロミスがダメだったり。ブラックバゴは動いたこと自体はOKだったと思うけどL2最速で前目でコントロールして3角で我慢したからね。直線で加速というのが良くなかったと思う。まあ、いずれにせよ感想としては低調な一戦だったと思う。
1着08ダンビュライト(松若)
五部のスタートから積極的に出していってハナも厭わず、という姿勢。最終的に外のタイムフライヤーが主張したので番手で入っていくがペースは超スロー。向こう正面でもドスローの番手で進めながらだがあまりにも遅いので向こう正面でブラックバゴがまくって進出、それを行かせて2列目で3角。3~4角でも2列目の外から進めてブラックバゴに並びかけて直線。序盤の最速地点ではまだじりじりという感じだがそれでも先頭に立つ。L1でブラックバゴを競り落とすと今度は外からステイフーリッシュが突っ込んでくるがこれをクビ差退けた。
正直ラップ推移をみてもレースの流れを考えてもダンビュライトが来るような展開ではなかったと思う。向こう正面から12秒前後、そこからのL2最速で11.1と2F勝負に近い競馬になっているし、トップスピード・ギアチェンジも問われた。前半の基礎スピードも問われなかった中でポジション取りは悪くなかったと思うが、それでもこの競馬で勝ち切れてしまうとは…。
勝因を考えるうえで2点、一つはこの馬自体がパフォーマンスを上げてきた可能性で、それはなくはないと思っている。追い切りがいいなとは思っていたので、そういった状態面の良さが勝ち切る原因にはあったと思う。もう一つは全体のレベルが低すぎた、という可能性。これはメンバー構成だけでみると読みづらいけど、このスローでの2F勝負という展開が苦手な馬が多すぎたのかなと。個人的にはこの展開でパフォーマプロミスがこれなかったことがショックで、ダンビュライトやステイフーリッシュが来てしまうレベルだったわけでね。ケントオーも悪くなかったし、正直トップスピード戦としてはレベルが低かったと考える必要はあるんじゃないかな。この一戦だけでスローでもやれるというのはあまり考えないほうがいいと思う。
松若はノーブルマーズがいけない中でよくあの位置をとっていったなというのはいい意味で期待を裏切ってきたかな。こういう舞台で思い切った競馬ができたのはいいと思う。まあそれでもペースが良かったかどうかは別にして、実際勝てちゃったしね…自分の競馬をしても勝てるとは限らないし、流れたほうがいい馬が多かったのも確かで競馬の難しいところ。
2着10ステイフーリッシュ(藤岡佑)
五分には出てそこからある程度促して楽に先行策をとっていく。道中も3列目付近で進めていたがドスローで、途中ブラックバゴのまくりもあって中団に下げて3角となる。3~4角でも外々から動いて促しダンビュライトに並びかけながら2列目付近で直線。序盤でそこから追い出されるがジリジリとした伸びで3/4馬身差ほど、L1でも差を詰めてくるが決定的とは言えず、ジリジリでクビまで詰めたものの2着まで。
この馬はやっぱりある程度分散してコーナーで勝負していく形に持ち込めないと、って感じはするんだよね。2着ではあるんだけど、やっぱり先にまくられて3~4角で外から動く形もこの地点では12.0-11.9なので上がりきってないしその勢いのままL2最速地点に入っていけたけど結局トップスピードの質で優位に立てず、L1でのバテ差しというのもいまいちで、あまり速いラップを要求されないほうがいいのかなと。ただ、それでも2着に来てしまえたのははっきりいってメンバーレベルなのかな。
3着12マカヒキ(岩田)
五部のスタートを切ってある程度促しつつだが中団の外目で無理せず入っていく。道中も中団馬群の中で折り合いを意識、その外からブラックバゴが捲っていったが、ここでは動かずジッと中団外で3角。3~4角で中団外からじわっと追走、ステイフーリッシュを目標にしながら直線。序盤の最速地点で追われるがジリジリでまだ2馬身差。L1でもなだれ込んでは来るがジリジリで3着まで。
現状を的確に表している一戦だと思う。トップスピード勝負でL2最速、3~4角で外からステイの後ろでスピードに乗っていきながら入っていっても結局はトップスピードの質でこのレベルの馬を相手に優位に立てなかった。L1でもジリっとは来ているけど、ケントオーと比べてもそんなに変わらない。3歳時のこの馬の活躍を求めるのはもう難しいだろうし、今はある程度流れないと難しいんじゃないかな。それこそ1600辺りまで視野に入れてマイルで流れた中でやれれば何とかという感じ。それでも悲観的にはなってしまうね。
4着07パフォーマプロミス(福永)
まずまずのスタートを切って先行争いに加わりつつ、最終的には楽に2列目のポケットを確保する。道中もドスローの流れの中で前のダンビュライトから少し離れた3番手で進めていたが、道中でブラックバゴが動いてここで内のスペースを拾いながらじわっとブラックを目標に3角まで上げていく感じ。3~4角でダンビュライトの真後ろで進めて直線で最内を取る。そこから追い出されて反応はできているがL1で少し甘くなって最後は3着を確保できずの4着。
基本的には外差し馬場だったので内で包まれて直線で最内からという選択肢しか取れなかったというのはあると思う。それでも正直このメンバー構成ならトップスピードの質・持続力で上回っていたと思うので、これで負けたのは物足りないかなあ。有馬の反動なのかちょっとわからないけど、もっとL1までしぶとく脚を維持してほしかった。
5着04ケントオー(幸)
まずまずのスタートを切って外の各馬が内に切り込んできたので中団馬群の中に入り込む形に。道中も中団馬群の中目で進めていたが捲りが起こって後方馬群の中目で包まれて動けない状況。3角でもスペースがないので下げて外に持っていくという形でマカヒキの後ろ。直線で外から追い出されてここでは少し切れ負け。しかしL1でジリジリと伸びてくると最後はマカヒキと比べてもそう差のない脚でなだれ込んでの5着だった。
結局ケントオーが噛み合わない競馬で悪くない5着に来ちゃうレベル、って感じなんだよなあ。ケントオーも悪い馬ではないんだけど、L2最速で11.1とここまで速いラップを要求されると微妙な馬。それでもL1は来ていたからね。この馬を指標に考えるとかなり物足りない全体のレベルになる。上手く流れに乗れていて捲りでポジションダウン、スペースがなくなって下げて外、という流れでなければもっと明確にやれたはずだからね。外差し馬場だったとは思うが、この一戦は全体のレベルがやっぱり物足りないかな。この馬は自分の足を使ってきていると思うし、それである程度はやれた。
8着11タイムフライヤー(和田竜)
まずまずのスタートから促しながら先行争い、内の様子を見ながら少し探っていたような感じだが、最終的にはダンビュライトを競り落としてハナを切る。道中も単騎で進めていたがかなりドスロー、その流れを嫌ったブラックバゴに捲られてペースを引き上げるがそれでもまだ12秒台前半。3~4角でもペースを上げ切らないまま直線。序盤で追い出されるがギアチェンジで見劣ってすぐに内外から交わされ後退、大きくバテはしなかったが掲示板争いからは脱落していた。
結局スローでの決め手勝負では難しいってことを再証明してしまった形にしかならないかな。一番前でレースを進める形は恐らく初めてだったと思うしそこで戸惑ったのもあるかもしれないが、それでもL3-2で11.9-11.1と加速が問われたところで後ろの仕掛けに合わせて一気に加速させようとしてできなかった。菊花賞はまだ後方から動いて加速しながら直線に入ってきたからマシだった、という程度の話だと思う。全体的に流れた中でばてずに差し込む、基礎スピードを活かせる形でないともう難しいのかな。
9着02ノーブルマーズ(高倉)
後発を切って押して押してのハナを主張、と進めていたのだが二の足が遅く行けずに包まれ好位の内。道中も中団の内内で包まれてしまって、捲りがあってパフォーマプロミスを目標にその後ろからついていく。3~4角でもペースが上がりきらない中で包まれた状態で直線。序盤で追い出されるが先頭列が壁、L1で進路ができたのだが逆に失速、9着惨敗。
トップスピード戦に特化してしまったしギアチェンジも要求されてしまった。アルゼンチン共和国杯で崩れた時のような感じになってしまったと思う。この馬はあまり加速に足を使いたくないタイプだと思うので、捲りでロンスパになりきってくれればよかったが上がりきらず直線入りでグンと加速というような競馬になってしまうと苦しかった。まあいいスタートを切ってハナを主張しようとしてあれなので高倉的には仕方ない面もあったかな…。
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