第23回 東京スポーツ杯２歳ステークス(GI)出走予定馬展望

日程：2018年11月17日(土)
コース：東京芝1800ｍ

出走予定馬一覧

ダノンラスター（モレイラ騎手想定）

新馬戦では東京2000ｍの舞台で好位からしぶとく抜け出し完勝、ダノンラスターが東京スポーツ杯２歳ステークスに出走予定だ。鞍上には引き続き名手モレイラが騎乗予定、今年もダノンから２歳路線を席巻する馬が出てくるかに注目だ。

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まだ今の段階では正直何とも。少なくとも瞬間的な切れ味という点ではまだまだトップレベルかどうかはわからない。センスの良さは感じたけど、ここでどこまでやれるかかな。

新馬戦１着

東京芝2000ｍ良 16頭２枠４番
2:03.4 63.8-59.6 S^4
13.4 – 12.2 – 13.1 – 12.4 – 12.7 – 12.4 – 12.7 – 11.7 – 11.3 – 11.5

新馬戦をしっかりと振り返るしかない。ペースは４秒近い超超スローでこれで単騎気味、ラップ推移的にみるとＬ２最速でＬ３が遅い。ただし、２列目以降は４角で詰めていたので恐らくＬ３でもある程度速いラップを踏んでいると思う。仕掛けが遅くペースも遅く、という中で最速ラップが11.3。正直レースレベルとしてそこまで高かったとは思わない、というのが率直な感想かな。良でも渋っていたが、午前中から速い時計は出ていたからね。

４番枠から好発を切って内に進路を取りつつ促しながら追走して好位の内を確保するという感じ。道中もスローの流れだがしっかりと折り合って前にスペースを置いての３列目ぐらい。前が単騎で離している状況で実質は極端なドスロー、３～４角で前２頭が捕まえに行く形、最内でそれを追いかけながら３列目で直線。序盤ですっと伸びてＬ２で一気に先頭に立つ。ラストで外からシャドウディーヴァに迫られたが１馬身1/4差残しての完勝。

具体的にみていくと、Ｌ１はレースラップをこの馬が踏んでいる。Ｌ２で前との差は２馬身なかったとは思うがそれぐらいを一気に捕えている。２馬身差0.3としてみて自身走破で11.0には入っているかな？という感じ。11.1-11.0-11.5ぐらいの自身走破ラップだったと推測する。まずまず速いラップを踏めているといえるが、Ｌ１は甘くなったしそこまでＴＳ持続が高いレベルにあるわけではない。

実際上がりという観点だけで見ればシャドウディーヴァの方が明確に上で、当時の馬場を考えるとＬ１は落としたな、という感覚かな。もちろん重賞でもメンツ次第でチャンスはあるというレベルにはいると思うが、クラシックで主役を張るにはこの段階では明確に足りないかな、というのが評価。

東京スポーツ杯２歳ステークスへの展望

血統的にはディープ×エーピー系、アルアインに近いといえば近い。母系のノーザン色の強さという違いはあるが、基礎スピード面を上げてくることで良さが出れば？という感覚はある。

ただ、現時点では高く評価できないかな。ゲートは上手かったと思うがそこからの二の足はあまり速さを感じなかったし促されて好位を取れたという感じ。1800への短縮で前がある程度引き上げたときに良い位置を取れるかが課題。３～４角から動き出す形になったので伸び始めも早かったしギアチェンジ面もちょっとわからない面もあるが、ひとまずそこへの不安は少ないと思う。ただし、当時の馬場を考えるとＬ１は甘くなったと思っているのでそこまで長くトップスピードを維持できるとは思わない。質的には11.0がおそらく最速ラップで、もちろんここに入れば十分戦えるけど中団からの差し込みでとなると持続力面でどうか？というところかな。

現時点では消すのは怖い。前述の通り瞬間的なトップスピードの質はここなら通用すると思う。あとはそれをどの位置で出せるか、ペースが上がっても引き出せるか次第。押さえのラインで考えたいかな。