第56回 アルゼンチン共和国杯(GII)出走予定馬展望

日程：2018年11月4日(日)
コース：東京芝2500ｍ

予想用・出走予定馬一覧

ノーブルマーズ（高倉騎手想定）

目黒記念で２着、そして何と言っても春の大一番宝塚記念で３着と力をつけてきたノーブルマーズがアルゼンチン共和国杯に出走予定だ。春の目黒記念で同コースでの実績を見せているが、今回は休み明けとなる。そこを克服して冬のグランプリも視野に入れられるかに注目だ。

宝塚記念はタイトに立ち回ったのも大きいとは思っているが、それでも想像以上にやられたなという感じ。目黒記念のように内枠から上手く先行して長く脚を使ってくるのが魅力だが、今回は休み明けだし休み明け実績には乏しいからね。今回はメンツがかなり骨っぽいし粒ぞろい。枠次第では消してもいいかな。

目黒記念(GII)２着

東京芝2500ｍ良 16頭２枠４番
2:29.8(+0.1) 61.2-58.3 S^3
7.3-11.4-11.5-12.7-12.4-12.0-12.0-12.1-12.0-11.8-11.4-11.3-11.8

目黒記念では３秒近い超スローではあったが中盤以降は12秒前後、そこからＬ３以降もう一段の加速が問われた。分散していたのもあってＬ２最速でも11.3とトップスピードの質はあまり問われず。ステイヤー的な競馬だったと思う。

４番枠からまずまずのスタートから押して先行争い、外からヴォージュが行ったので行かせて２列目のポケットで進めていく。道中もスローの流れの中で２列目ポケットでじっと我慢、ベストポジションで３角へ。３～４角でも２列目のポケットで進めてロスなく、直線ですぐに進路を探しに行くが狭くなって一旦我慢、そこからＬ２で再度狭いところを突いて伸びて先頭列、Ｌ１ではウインテンダネスに交わされたが激しい２着争いを制した。

まあ枠が良かったのと３～４角で完璧に立ち回ってのものが大きい。前半からスローだったのは間違いないし、終始ロスの無い競馬で立ち回ったことを考えると、２着争いの内容としてはパフォーマプロミスの方が濃い競馬だったかな。ただスタートもいいし内枠ならこうやっていい位置を取れる、というのは今回も強みになる。

宝塚記念(GI)３着

阪神芝内2200ｍ稍 16頭１枠２番
2:12.1(+0.5) 59.4-60.2 H^1
12.2-10.8-11.4-12.7-12.3-12.0-11.8-12.1-12.2-11.7-12.4

宝塚記念では力の要る馬場で前半からタイトな流れになった。その中でこの馬の先行策を諦めて中団で脚を残し、タイトに立ち回った結果の３着とは言えると思うが、それでも頑張ったなと。

２番枠から好発を切って押して押しての競馬なのだがなかなか難しく、前をカットされた段階であきらめて中団の内目で進めていく。道中も中団の内目でじっと我慢。３～４角でも中団の内目で、ミッキーロケットの後ろで我慢、サトノが動いていったところからペースが上がっていく中でミッキーが外に出したスペースをうまく使って２列目で直線。序盤でしぶとく食らいついてミッキーロケットの直後をひたすら追う。Ｌ１までミッキー・ワーザーには離されたがそれでもヴィブロスは制して３着を死守。

厳しい流れの中で前は取れなかったが、逆にタフな馬場でペースが速く前目の馬には苦しい展開になった。その中で１～４角全てで最内を立ち回っての貯金をラストまで残せた、また前半無理に前を取らなかったことでオーバーペースにならなかった、というのも良かったかな。ただ本質的にはスローのほうが合っていると思っていたので、ここまで頑張れたのは意外なほうが大きかった。

日経賞(GII)８着

中山芝内2500ｍ良 15頭４枠６番
2:34.5(+0.6) 62.8-60.4 S^2
7.1-12.1-11.8-12.4-12.7-13.3-12.2-11.9-12.0-12.4-11.9-11.6-12.5

日経賞では休み明けということもあったが伸びあぐねた。ペースは2.4でかなりのスロー、キセキのまくりからのロンスパからもう一段の加速が問われたが、力の要る馬場での後半勝負、という競馬といっていい。

６番枠からまずまずのスタートからある程度促しつつの先行争いだが、最終的に好位で進めていく。道中も３列目のポケットで進めていたんだが、外からキセキが１～２角で動いていったことでスイッチが入って流れが速くなり、中団の内目で追走しつつ３角。３～４角で内目のスペースを立ち回って直線。序盤で２列目付近、Ｌ１で内からしぶとく伸びかけたがＬ１は外差しの各馬に見劣った。

まあ外と内の馬場差はあったので何ともだが、ソールインパクトには内容的に負けていて、これをどう考えるか。スローの後半ポテンシャル勝負の中で最後はちょっと甘くなったが、この感じだと休み明けがあまりよくなかったかな？というのはどうしても感じる。過去の実績を見ても休み明け初戦はちょっと物足りないことが多いからね。

アルゼンチン共和国杯2018への展望

ここは少し評価を下げて入りたいかな。やはり休み明けというのがカギになるのと、目黒記念もこの上なくうまくかみ合ったというのはあるからね。宝塚記念は強かったけどここも１～４角全てでタイトに立ち回れた面はあるしね。もちろん内枠を引けば弱めに印を回す可能性はあるけど、今の段階ではこれだけの面白い馬が揃ったわけで、今回はそれなりに人気もするから。

目黒記念でのパフォーマンスを考えるとウインテンダネスはもちろんパフォーマプロミスとの比較でもパフォーマの方が内容は上かな。あとはこの２頭が秋初戦にそれぞれ不安を抱えている中で相対的な浮上、他の上がり馬との比較で考えて、というところでも面白い馬が多いので、現時点では一応内枠なら×を回して３着ヒモで、というぐらいで考えている。

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