競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

JBCクラシック 2018 出走予定馬:ケイティブレイブ&福永騎手想定

time 2018/10/29

JBCクラシック 2018 出走予定馬:ケイティブレイブ&福永騎手想定

第18回 JBCクラシック(JpnI)出走予定馬展望

日程:2018年11月4日()
コース:京都ダ1900m

予想用・出走予定馬一覧

ケイティブレイブ(福永騎手想定)

前哨戦の日本テレビ盃を番手から鮮やかに抜け出し完勝を果たしたケイティブレイブがJBCクラシックに出走予定だ。川崎記念・帝王賞とJpnIを2勝と実力は折り紙付きだ。中央で初めて行われるJBCクラシック、レースの主導権を握って3つ目のGI級制覇となるか。

この馬は前目で競馬をしているけど、基本的には基礎スピードよりも後半のポテンシャルを活かしたいタイプでステイヤー型の認識で良いと思う。京都1800だと微妙かなと思っていたが1900ならレースはしやすいかな。

日本テレビ盃(JpnII)1着

船橋ダ1800m稍 12頭5枠6番
1:52.5 51.7-48.4 S^3
12.5-12.2-13.7-13.3-12.4-11.8-12.0-12.0-12.6

まずは前走の日本テレビ盃から見ていきたい。JBCの前哨戦となったが、船橋1800でもペースは3.3で超スロー。そこからのL4最速戦、スパイラルカーブでスピードも落ちないままの4Fポテンシャル戦となった。

6番枠からまずまずのスタート、促して楽に番手までつけてテイエムジンソクの横につけていく。道中もテイエムの後ろでプレッシャーをかけずにテイエムがドスローに持ち込むのを許して番手でキープ。向こう正面でペースが上がったところでも仕掛けを待ちつつ1馬身ちょっとの差で3角。3角で番手外からじわっと仕掛けてテイエムに並びかけていく。そのまま4角で先頭列で直線。序盤で堂々先頭に立ち突き放す。L1で外からアポロケンタッキーもそれなりには差を詰めるが2馬身差の完勝。

番手で進めながら上がり最速が示すように、スローの流れに持ち込んだことで後半のポテンシャルを高めてきたからこそラストまで余裕があった。ペースが上がると後半の決め手に影響があるタイプで少なくとも1800辺りだと基礎スピードが問われるとやや脆い時がある。この日本テレビ盃では超スローのロンスパだったことでそれが問われなかった。前目からしっかりと得意のロンスパに持ち込めたので完勝したという見立てで良いかなと。

帝王賞(JpnI)2着

大井ダ2000m良 15頭2枠2番
2:04.3(+0.1) 59.9-64.3 H^4
12.3-11.2-11.6-12.6-12.2-12.2-13.2-13.0-12.5-13.4

超超ハイという極端な流れになった帝王賞でも2着に頑張ったが2000mという距離も良かったと思う。超ハイで中盤もよどみなく進んで後半が消耗している。

2番枠から好発を切ってそこから促しつつ外目に誘導、テイエムジンソクを行かせて2列目の位置で進めていく。道中も前がかなり飛ばしていく流れの中で少し離れた3番手で進めて3列目の外目から3角に入る。3角ではじわっと押し上げて2列目、4角でも楽にテイエムに並びかけて仕掛けを待ちながら直線。序盤で追い出されてしっかりと伸びてくるが内からゴールドドリームに並ばれる。L1で踏ん張っていたが上手く立ち回ったゴールドドリームに前に出られての半馬身差2着惜敗。

この厳しい流れの中でも結果を出せたというのは良い材料だし、3着のサウンドトゥルー以下はそれなりに離しているからね。これまでハイペースで基礎スピードを問われるより後半のポテンシャル面を引き出す方が良かったと思っているが、2000mでここまでの流れに前目で乗って前の2頭を掃除したのは評価したい。

平安ステークス(GIII)5着

京都ダ1900m良 16頭8枠16番
1:56.5(+0.8) 47.2-50.4 H^3
6.9-10.6-11.1-12.5-12.1-12.1-12.4-12.5-12.6-12.9

京都1900m戦ではハイペースの流れを作って5着に敗れた平安Sを振り返っておきたい。3.2で超ハイを2列目で進めていって早め先頭。見せ場は作ったがさすがに苦しかった。

16番枠から五分のスタート、そこから外枠でも積極的に先行して2列目の外で進めていく。向こう正面で先頭に立ってしまって超ハイの流れを作って3角。3~4角でも緩めず進めるがグレイトパールに並ばれ、2列目以下を5馬身近くは離して直線。序盤でグレイトパールに抜け出され、L1で甘くなって2着争いに吸収されての5着完敗。

悪くはないけど1900で基礎スピードでゴリゴリにという競馬では難しかったという感じ。2000の帝王賞ではそれなりに頑張れたし、この時点でこの馬がまだそこまで成長していなかった?という視点も次の帝王賞で後方からポテンシャルを発揮して圧倒したからね。となるとやはりあまり前半から飛ばさないほうがいいと思う。少なくとも1900だとそれで後続の脚を削いで粘り切れるほどではないんじゃないかな。

JBCクラシック2018への展望

今回は平安Sで完敗した舞台の京都1900だが、前半無理をせず入れば条件的には良いと思う。何と言っても最大の武器はポテンシャルにあるのは前走の日本テレビ盃で証明しているし、何より帝王賞を勝った時が後方からのロンスパで突き抜けている。前半無理をせず長く脚を使うという競馬の方がいいと思うので、前半のポジション取りは本来そこまで気にしなくていいはず。何なら中団から3角の下りで外からという競馬でもねじ伏せてきても驚けない。それぐらい後半のポテンシャルは非凡。

あとは相手関係一つだろう。1800だと基礎スピード面で苦労することもあるし、チャンピオンズCみたいに落ち着いても12.7-12.3-12.0-11.8-12.4とL2最速で11秒台、という切れ味を問われると前目から伸びあぐねてしまった。1800だとこのメンツでは結構不安が多いが、2000ならばタフな競馬でゴールドドリーム相手に善戦した帝王賞、緩い流れから14.2-11.7-12.3-12.7-12.1と向こう正面での一気の加速、コーナーで緩んでの再加速という形で楽に逃げ切った川崎記念勝ち、という点でも地方交流JpnI勢の中では普通にトップレベルにある。流れると他に付け入る隙もあるが、平均までで収まっての4~5Fのロンスパならやはり最右翼だろう。あとはサンライズソア、オメガパフューム辺りとの比較になってくるかな。京都は合うと思うし1900なら不安もそこまでない。今のところ重い印候補ではあるが、面白い馬も多く最終的には連下まで落とす可能性もある。

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