富士ステークス(GIII)の予想

東京11R 芝1600ｍ
馬場想定：良、かなりの高速馬場想定

展開予想

雨がぱらつくかな？という程度で、馬場は良馬場で恐らくかなりの高速状態になると思う。ペース次第だが32秒台は出てくると思う。ペースが上がれば31秒台の競馬。ただ恐らくそんなに上がらないかな。作るのは外のマルターズアポジーだがウインガニオンがハナを、と言っているのでこの２頭が競っていく可能性は結構高い。そこから離れた３番手がだれになるのかだが、恐らくエアスピネルは前に壁を置きたい福永なので押し出されての３番手を嫌って外から何かを行かせる。多分ロジクライやレッドアヴァンセ辺りが２列目に入ってくるかな。そんなに先行馬自体が多いわけではないので２列目以降はそんなに上がらず、前２頭が単騎で実質はスローになるんじゃないかなとみて予想を進めていきたい。前２頭をある程度捕える意識で３～４角もそこそこ流れる、ＴＳ持続優先かな。

富士ステークスの予想

◎14レッドアヴァンセ
○06エアスピネル
▲16ハッピーグリン
△03デンコウアンジュ
△08ロジクライ
×13ペルシアンナイト18ジャンダルム
３連複◎〇軸▲△×流し
３連単Ｆ◎〇▲-◎〇▲△-◎〇▲△×

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◎レッドアヴァンセ

この馬を本命にした。まず今は牝馬のマイル路線が非常にハイレベルだと思っていて、アエロリットやリスグラシューが牡馬相手に普通に強い競馬をしている（安田のリスグラシューはペースの問題だが）わけで、今のハイレベルのマイル戦線でも通用する。その中でこの馬は今の段階ではスローの中で上手く前目をとってそこからしっかりと加速してトップスピードの質で見劣らず、ＴＳ持続もあり、と３要素をバランスよく持っているのが強み。ヴィクトリアマイルでは46.8-45.5とスローからの11.6-11.5-11.1-11.2-11.7とＬ３最速戦でリスグラシューにとってはベストといっていい展開の中で好位から外目勝負に行って早めに抜け出してＬ１まで際どく踏ん張った。この展開のリスグラシュー相手にクビ差で粘ったのは結構立派だし、時計面でも大幅に詰めてきた。基礎スピード面での不安が少しある馬ではあるが、追い切りを見ても全体を上げて終いも加速するというちょっと変わってきたかな？という感じだし、何と言ってもクラレントの妹だからね。ある程度基礎スピードが問われてもやれると思う。今回は一応前２頭が飛ばして離れた２列目ぐらいにつけるイメージで実質スロー、そこからの３～４角で分散しながら直線勝負なら、ヴィクトリアマイルみたいに早め仕掛けでも結構寸前まで踏ん張れたし適性的にはかみ合いそう。最低限持っているけどギアチェンジよりはどちらかというとＴＳ持続が良さともいえるので、外枠から２列目外は理想だと思うし、そこをとってしまいたいね。

○エアスピネル

相手はエアスピネル。状態面は追い切りを見る限りちょっとずつよくなってきたかなという感じ。ただ走りやすかった坂路なのであまりあてにはできないし、他の馬がかなり良く見せた中でまずまずかなというぐらい。まだ８～９分ぐらいだと思っている。そのうえで、やはりエアスピネルは総合力が高い。仮にペースが速くなってもマイルＣＳのように46.7-47.1と平均からの12.1-11.9-11.5-11.6-12.1とＬ３最速の中で直線猛烈な反応で速すぎるぐらいに抜け出してしまったぐらいだし、スローでもイスラとのマイラーズＣでは47.4-44.8と極端なスローからの12.1-11.4-11.3-10.8-11.3と段階的な加速からＬ２最速で10.8の地点でもしっかりと伸びてきた。もちろんイスラのギアチェンジが凄かったし最後まで踏ん張ったけど内から抜け出されて２着。それでも状態面がいいころならスローでトップスピードの質が要求されても問題なかった。前走今年のマイラーズＣでは45.8-45.5と平均ペースで中団から伸びきれなかったが相手が強敵サングレーザー・モズアスコットで４着以下は離しているからね。微妙といってもこれだけやれればまだまだマイル路線ではトップクラス。内から捌ける馬だし弱点が少ない。東京新聞杯３着時みたいに極端なドスローにならなければというところかな。複軸としては良いと思う。

▲ハッピーグリン

単穴はこの馬に。思ったより人気している感はあるけど、普通に怖い。まず意外とＴＳ持続力が武器で、セントポーリア賞でも50.5-46.7と超超スローからの12.6-12.8-11.3-11.2-11.4と３Ｆ勝負、３～４角で外から勢いに乗せたのもあるんだが、それでも外から徐々に伸び始めてＬ１でしっかりと突き抜けてリビーリングを圧倒。このメンツではＴＳ持続で抜けていた。それと２走前のSTV賞が札幌の1500で稍重、稍短期気味とはいえ35.4-36.0と結構流れていた中で後方から動いて長く脚を使えたし、反応も良かった。全体で流れたほうが良さが出そうなのもあるし、ローエングリンの仔でヘイローのインブリード持ち、軽い馬場が合う可能性はかなり高いと思っているのでその中で流れてこの決め手を引き出せれば東京マイルは面白い。出来ればもうちょっと内目の枠が欲しかったけど、ジャンダルムはペースの不安もあるのでこっちを重く狙いたい。

△デンコウアンジュ

中弛みからの勝負が合っているのでそこがかみ合えばかな。前がある程度飛ばしていくと思うので３～４角で前は息を入れる可能性が高い。そこで顕著に緩んで２列目以降が楽に取りついて仕掛けが遅れればこの馬がおもしろいかな。ヴィクトリアマイル２着の昨年のケースでも47.9-46.0とスローも12.3-12.2-11.1-10.8-11.9と中盤で緩んだこともあってそこで外からしぶとくＬ１で伸びてきてという競馬。基本基礎スピードが足りない馬なのでマイルで流れちゃうと難しいけど、今年の東京新聞杯も悪くないし、内枠である程度ポジションをとって３～４角でうまく立ち回れれば。

△ロジクライ

トップスピード戦では微妙だが、それでも追い切りが気配的にかなり良く見せたので連下に浮上した。ただ理想は中京記念みたいに45.3-47.0とかなりのハイまで上がって後半が47秒台まで消耗、11.5-11.7-11.7-11.6-12.0と淀みなくという流れを離れた４番手からしぶとく粘り込む感じ。逆にトップスピード戦ではさほど高いパフォーマンスは見せられていないし、高速馬場でとなるとちょっと不安はあるかな。あとは追切面の良さとルメールがどうレースを作ってくるか。スローの流れに乗るぐらいなら前２頭からあまり離れず単独の３番手で追いかけたほうがいいんじゃないかなと思う。

×ペルシアンナイト

今の段階では何とも言えないけどやっぱり休み明けで思ったより結果が出てない（昨年富士Ｓ、今年の中山記念）。ちなみにだがデータ的に２か月以上空くと全部負けてる（アイビーＳ２着・富士Ｓ５着・中山記念５着・安田記念６着）。まあアイビー、安田はそんなに内容的に悪くはないけど、やっぱり明確に休み明けは嫌。加えて59kgなので材料としては良くない。ただシンプルにＴＳ持続力はここでは１枚抜けているのでスローから出し切る形でのＬ１差し込みは警戒したい。

×ジャンダルム

大外枠が…この馬はやっぱりギアチェンジの性能が高いのと、瞬間的なトップスピードの質なら世代でも結構上位に入る…というところになる。弥生賞では相手がダノンプレミアムであの当時のダノンは紛れもなく世代最強だったと思っているが、61.5-59.5とかなりのスローからの12.4-12.8-11.7-11.0-11.6とＬ２最速戦、ダノンを目標にしながらうまく３～４角で中目から取りついて直線序盤までは抵抗できていた。Ｌ１ではちょっと甘くなったが差し込んだ相手がダービー馬でＴＳ持続が売りのワグネリアンだから、そう考えるというほど悪くないし、後半の決め手勝負は対応できると思っている。あとは前半のペースの部分だろうなと。ビリーヴの仔だしキトゥンズジョイ産駒なので配合から考えれば1600が辺りが最終的には合う可能性は高いと思う。それでも先行できるタイプではないので大外枠で痛いし押さえまでかな。