2019/02/02
第64回 オールカマー(GII)出走予定馬展望
日程:2018年9月23日(日)
コース:中山芝外2200m
予想用・出走予定馬一覧
ガンコ(藤岡佑騎手確定)
ダート路線から芝に戻して急成長、昨年末の1000万下勝ちから今年は日経賞を制すところまでに成長を遂げたガンコがオールカマーに出走予定だ。一つ世代のクラシックホースが相手も、日経賞では菊花賞馬キセキは撃破。4歳世代の牡馬クラシックホース完全撃破をここで成し遂げ先輩の意地をみせたい。
芝に戻してからはずっと使い詰めてきていたので、休み明け初戦でどこまでやれるかかなあ。ダート戦に限るが休み明けがあまりいいタイプというわけでもなさそうなので。それとやはり馬場だろう。
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日経賞(GII)1着
中山芝内2500m良 15頭7枠12番
2:33.9 62.8-60.4 S^2
7.1-12.1-11.8-12.4-12.7-13.3-12.2-11.9-12.0-12.4-11.9-11.6-12.5
日経賞から振り返りたい。中山2500で前半はスローだったが遅すぎたのでキセキが超早仕掛けの7F戦というところ。ロンスパからのL2最速で2段階加速戦となっている。この馬としては速いラップを要求されなかった点に注目すべきかな。
12番枠からまずまずのスタートを切って楽に先行、内の様子を見ながら最終的にハナを取り切ってレースを作っていく。スタンド前で落ち着けつつドスローで支配。しかしこれを嫌ったキセキが早めに動いてきて2角で先頭を譲る形に。そのまま単騎気味に引っ張るキセキを内から徐々に追いかけて3角。3角ではキセキの内から中目を通して徐々に押し上げ、4角出口で先頭に再び立つ。序盤でしぶとく抜け出して1馬身半ほど。L1までしぶとく粘って後続の追撃を振り切った。
キセキの超ロンスパの仕掛けもあったがそれでもそこでじわっとついていって3~4角でキセキの内からしぶとく脚を使ってL2でもう一段。2段階加速の流れでしぶとく脚を使えたのは印象的には良かったかな。完全にステイヤー的な競馬になったと思うし、前半でかなりゆったり入れたこともあって2角で動かれてからのロンスパでも対応できた感はある。いずれにせよ7Fの後半のロンスパからもう一段の脚を引き出してきたし、ここで違いを作れたのが勝因かな。ハンデがなくなったのにロードヴァンドールを逆転していることからもこれがベストバウトかな。
天皇賞春(GI)14着
京都芝外3200m良 17頭3枠6番
3:18.1(+1.9) 60.1-75.5(FA12.58)-60.6 M
13.0-11.2-11.4-12.0-12.5-12.3-12.0-13.2-12.6-12.6-12.8-12.6-12.1-12.1-11.4-12.4
天皇賞春では平均ペースの流れではあるがこれは前半まで。中盤ではヤマカツライデンが引き離したので2番手以降は実質的には恐らく緩めていて中弛みは字面以上に顕著だったと思う。そこからのロンスパという感じではあるかな。
6番枠から五分のスタート、二の足良く楽に番手につけてから控えて2列目。1周目は逃げるヤマカツライデンの後ろで進めて折り合わせながら。向こう正面でヤマカツが大きく引き離す流れとなり後続もある程度動く意識をもって離れた2番手で3角に。3角では各馬も詰めてきたので仕掛けざるを得ない展開。そのまま4角で促して外のシュヴァルグランのプレッシャーを受けながら直線。序盤でもう一段の脚を一瞬引きだしかけたがそこから一気に甘くなる。最後は3列目から一気に後退した。
騎乗的に難しかったとは思うが、ヤマカツライデンとの差が開きすぎたことで早めに動く意識を後ろの馬が持ってしまったこともあると思う。もちろんL2最速ではあるがL3の地点でかなり詰めているので恐らくL3でも11秒半ばぐらいは2列目は踏んでいると思うし、L1が12.4と消耗していることを考えると結局はポジション差を作れなかったことも響いたかな。ただ3200が長かった可能性もあるし、前半の入りも少し速かったのもあるのかなと。
日経新聞杯(GII)3着
京都芝外2400m良 12頭7枠9番
2:26.5(+0.2) 62.0-59.4 S^3
12.9-11.4-11.7-13.0-13.0-12.6-12.3-12.5-12.3-11.6-11.4-11.6
日経新春杯3着も振り返っておきたい。このレースではまだそこまで評価は高くなかったと思うが、思ったよりも後半良い脚を使った。ただしここでもL1では甘くなっていた。
9番枠からまずまずのスタートそこから無理せず楽に番手につけてレースを進めていく。道中も逃げるロードヴァンドールを相手に少し離れた番手をキープ。3~4角でロードの外に並びかけながらじわっとプレッシャーをかけ、4角で促しながら直線。序盤で半馬身差あった差をここで詰めて先頭列に並びかけてくる。しかしL1では詰め切れずにロードヴァンドールに再度離されパフォーマプロミスにも差されての1馬身ちょっとの差で3着。
ここで気になったのはL1の甘さ。もちろんレースラップ的には11.6と前が落としていないというのもあるんだが、L2の手ごたえの良さを考えるともうちょっと伸びてもよさそうな感じだった。日経賞なんかはL2で一瞬の脚を使ってきたけど7Fの超ロンスパという中で引きだしてきたし、余力を各馬が持っている状況だとトップスピード面でみて末脚の絶対量が足りないのかなという印象はある。天皇賞は除くとしても、この2走を見るとそういう感覚かな。超ロンスパで分散した中で良い脚を引き出してきた感じ。
オールカマー2018への展望
まず高速馬場への対応力が気になるかな。これまでも力の要る馬場で結果を出してきているし、実際上がりを見てもわかるように基本的には11秒前後のラップへの対応力はまだ見せてきていない。またドスローの3F勝負だった日経新春杯では使える脚が限定的だったが、7FのロンスパからだとL2でしぶとく脚を使ってきた。もちろんこれも上がりで見てもらえればわかるが分散したことで要所での鋭さ、絶対的なトップスピードの質を問われない中でしぶとくもう一段脚を使ってきた、ということを考えてもスローロンスパが基本になるんじゃないかなと。後は中山2200でそれができるか。前半の基礎スピード面で強気にはなれないし、アルアインやダンビュライトと比べるとそこは不安。ある程度流れてしまうと簡単ではないかな。恐らく今週もある程度軽い馬場だと思うし、タフな馬場でのロンスパで最大限に良さが出ていることを考えても、休み明けということを考えてもここでは様子を見たい気持ちが強いかな。
重賞予想解説者:北条直人
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単勝:87% 複勝:100% 馬連:66.7%
ワイド:91.3% 3連複:54.2% 3連単54.2%
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単勝:79.2% 複勝:95.8% 馬連:45.8%
ワイド:75% 3連複:41.7% 3連単41.7%
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単勝:87.5% 複勝:100% 馬連:62.5%
ワイド:83.3% 3連複:25.0% 3連単25.0%
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平均の約3~4倍、、
さらに、的中を重視したいときには「的中率90%の反則技指数」、高配当を狙っていきたいときは「魅せる穴馬HitMake」と使い分けることができる。このあたりは、その時々のお財布事情次第で使い分けるとよいとは思います。