セントライト記念 2018 出走予定馬：ケイティクレバー＆小林徹騎手想定

time 2018/09/11

folder セントライト記念2018 出走予定馬

第72回セントライト記念(GII)出走予定馬展望

日程：2018年9月17日(祝)
コース：中山芝外2200ｍ

予想用・出走予定馬一覧

ケイティクレバー（小林徹騎手想定）

今年は勝ち切れないもののすみれステークスと日本海ステークスで２着、嵌れば粘るケイティクレバーがセントライト記念に出走予定だ。前走は相手も強敵が揃った準OP、動かれたポポカテペトルには敗れたがルックトゥワイスは制した。同世代同士の戦いでトップレベルは不在、まんまと逃げきるか。

穴目というかセントライト記念は例年通りの競馬になれば多分この馬が勝負になると思っている。なので逆に言えば他の馬はこの馬に逃げ切らせないような競馬をできるかどうか、という視点でも見たいと。後はコバテツが足を引っ張らないかどうか…正直前走はレースメイクに問題がありすぎたからね。勝つチャンスはあったがミルコと比べると…となる。

日本海ステークス(16下)２着

新潟芝内2200ｍ良７頭６枠６番
2:14.1(+0.1) 63.3-58.3 S^5
13.3-11.4-11.6-13.1-13.9-12.4-12.0-12.1-11.8-10.8-11.6

まずは前走の日本海Ｓから振り返る。新潟内回りの2200で小頭数。メンツを見てもそこまで強力な同型不在。まともにレースを作っていたら欠くチャンスは大いにあったと思うが５秒も遅く極端なドスローとなった。ここで向こう正面での捲りを誘発することになり、ミルコにロックオンされた。あとは見ての通り。

６番枠からまずまずのスタートから促すも誰もいかないので楽々ハナをという競馬になる。そこでブレーキしながらドスローに持ち込んで主導権をとる。最初は単騎で進んでいたがあまりにも後ろが来ないのでペースを大きく落とす。ここを見逃さないミルコさんが一気に２角で押し上げてリードを詰めて先頭列まで襲い掛かってくるので向こう正面以降は引き上げたが既にマークされた状態。３～４角でも促して引き上げているが外からミルコにプレッシャーを受けて仕掛けを待てずに直線。序盤で追い出されてそれでも他の馬は出し抜いているんだがミルコのポポカテペトルに前に出られる。最後まで食らいつくが２着完敗。

捲りってのは基本的に前の失態で起こることが多い。ミルコからしたら多分コバテツだし最初泳がせとけばほっといても落とすやろ、という感覚で実際に落としたときにほら落とした、と言わんばかりに一気に突き上げてくる。豊のキタサンが有馬でやったパターンとは逆でへたくそ極まりないレースメイクだった。後ろが動くまでにペースを引き上げることで動き出しを牽制する。そういったアイデアもなくただただ要所までドスローに落とそうと思っているからその手前で足元をすくわれる、という典型的なレースメイクの拙さだった。当時の新潟の馬場で13.9を刻むとかふざけているとしか言いようがないからね。ここで言いたいのは鞍上が脚を引っ張っているのにルックトゥワイスを撃破したという点。これはかなり評価できる。ミルコが動いた段階で後ろの馬も動く意識を持っているからね。それでも要所でポポカテペトル以外は出し抜いてちゃんと２着を確保しきったのは立派で、やはりギアチェンジを活かす形が合っていると思う。もっとも、今回も鞍上は替わらないんだが…。

すみれステークス(OP)２着

阪神芝内2200ｍ良８頭５枠５番
2:11.8(+0.1) 60.6-58.8 S^2
12.6-11.6-11.9-12.4-12.1-12.3-12.3-12.0-11.8-11.0-11.7

もう一つ、すみれＳがこの馬の好走パターンとしてはっきりとあると思う。もちろんこちらの場合はバランス的にうまく乗れていたのもあるし、仕掛けを待って直線入りで、という形をとれた。かなりのスローからのＬ２最速11.0、Ｌ３の段階ではまだ11.8とうまくコントロールできていたといえる。

５番枠からまずまずのスタートから押して押しての主張、途中からは楽にハナを取り切って進めていく。道中も単騎でスローの流れに持ち込みながら３角。３～４角でも仕掛けを待ちながら２列目勢を寄せ付けず楽に１馬身半差で直線。序盤で出し抜きを狙うが一頭だけキタノコマンドールに詰められる。Ｌ１でも踏ん張ったが及ばず、それでも２着は楽に確保した。

キタノコマンドール相手に敗れはしたが、それでも３着以下は寄せ付けなかった。要所でしっかりと動いて出し抜く競馬ができたしこれがこの馬最大の武器になると思う。前目でペースをコントロールしてしっかりとギアチェンジが活きる展開に持ち込む。これは中山2200向きの適性だし、うまく全体のペースをコントロールしつつ縦長で入れれば仕掛けのポイントをゴール板に近いところまで持っていける。勝つだけの絵は持っていると思う。

京都新聞杯(GII)９着

京都芝外2200ｍ良 17頭４枠７番
2:11.9(+0.9) 58.5-59.3 H^1
12.5-10.5-11.7-11.7-12.1-13.2-12.6-12.1-11.3-11.4-11.9

ただしもちろん弱点もある。京都新聞杯や皐月賞が典型的なパターンで、ここでは京都新聞杯を。ペースは0.8でややハイ、淀みはあったがそこからＬ３最速タイと仕掛けも早い、タイトな競馬になった。

７番枠からまずまずのスタート、そこから様子を見ながらだが各馬前への意識が強く控えての２列目となり、１～２角で前２頭が離して逃げたので離れた３列目で進める。道中も前が引っ張る流れだが自身の位置でも59秒半ば、というような感じで３角へ。３～４角では２列目の外で前のステイフーリッシュを追いかけながら直線だが序盤で離されてしまう。最後までじりじりと下がって９着完敗だった。

内容的には前半はそこまで無理せず入ったとはいえ59秒台では入っているはずだし、そこで脚を使わされた可能性が高い。もう一つは仕掛けのタイミングも前２頭が離していてのＬ３最速だから後ろの馬はもっと早く動いている形。仕掛けのタイミングも早かったので甘くなるのも早かったかなと。ギアチェンジで出し抜く競馬ではなく早仕掛けでＴＳ持続面の方が問われたのがまずかったように感じる。

セントライト記念2018への展望

ラジニケ賞は距離不足、皐月賞はタフな馬場で流れた中で好位としんどい競馬となった。傾向的にも超高速馬場の方がいいと思うし、中山2200は過去の傾向からもペースバランスは極端になりにくく、仕掛けのタイミングも近年は特に遅くなりがちな傾向。今年も超高速馬場に近いと思っているので、昨年のようなケースも十分あり得るし、前目から鋭く一足を引き出してくる、加速性能で出し抜きを狙えるこの馬がやはり面白い存在なのは間違いない。ただし、ジェネラーレウーノなんかはある程度厳しい流れを好む馬だし、コズミックフォースは早めの仕掛けに持ち込みたい。レイエンダもある程度動く意識を持ってくる可能性が高いので、それらに対してしっかりとリードを保って入れるかどうかだろう。ショウナンラーゼンが同型として厄介だが、それでもそこまで速いペースを作っていくタイプではないし、しっかりと逃げてレースの主導権をとって入りたい。理想を言えば遅すぎない程度のスローで、59.5～60.0ぐらいの感じで入りたい。今の馬場ならそのペースなら11秒前後の走破時計にはなると思うので、その中でしっかりと本仕掛けを待てるレースメイクができるかだろう。馬はレースを作れる前提なら条件的に合うのは間違いないけど、鞍上が前走みたいに不用意にペースを落としすぎないかどうかだけ。単騎逃げでもペースが遅ければ気にする必要はない。しっかりとリードを保って仕掛けを待って直線入りで一瞬の脚を出し抜きに使いたい。前走の日本海Ｓはかなり下手に乗ったのにそれでも２着だからね。相手も強かった中で立派だし、今の時点では単穴候補で本音を言えば鞍上がちゃんとしていれば本命にしたい馬…。

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第72回セントライト記念(Ｇ２)

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