競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

京成杯オータムハンデ 2018 出走予定馬:ミッキーグローリー&ルメール騎手確定

time 2018/09/06

京成杯オータムハンデ 2018 出走予定馬:ミッキーグローリー&ルメール騎手確定

第32回 京成杯オータムハンデ(GIII)出走予定馬展望

日程:2018年9月9日()
コース:中山芝外1600m

予想用・出走予定馬一覧

ミッキーグローリー(ルメール騎手確定)

前走の阿武隈ステークスで勝ちに行ってねじ伏せたミッキーグローリーが京成杯オータムハンデに出走予定だ。ここまで来るのに遅くはなったが、それでも順調に勝ち上がってオープン入り。重賞初挑戦での初制覇となるか、ルメールとのコンビで乾坤一擲の一撃を誓う。

厳しい流れで消耗しながらもばてずに他がばてて抜け出すという感じの強さで良さが出てきている。正直に言って、仮に超高速馬場だとしたら難しいだろうと。中山の方はそんなに雨が降る気配ではないので、個人的にはここは見送りたいところかな。

阿武隈ステークス(16下)1着

福島芝1800m稍 13頭3枠3番
1:47.9 47.3-48.6 H^1
12.7-11.0-11.8-11.8-12.0-12.0-11.9-12.0-12.7

前走の阿武隈Sから振り返る。福島の1800で稍重、力の要るややタフな馬場だったとみている。ペースは1.3でハイペース、終始淀みなく12秒前後を刻む形でL1が消耗した。

3番枠からまずまずのスタート、そこから無理せず控えて中団から後方でまずは入っていく。向こう正面でもペースが落ちているわけではないのだが仕掛けて一気に2列目まで上げて3角へ。3角でそのまま2列目を交わして2番手に上がり、4角出口では先頭に立って直線。序盤でしぶとく1馬身ちょっと抜け出し、L1でも後続を寄せ付けずじわっと差を広げての完勝。

ここでは力の要る馬場でペースも速い、という中での向こう正面での早仕掛け。この馬の位置でも前後半の3-3Fで見れば平均バランスの範囲内になるわけで、かなり消耗する流れの中で結果を出してきたといえる。レースレベルに関しては何とも言えないし、ハナズレジェンドもこういうタフなパワー型基礎スピード戦では前半で脚を削がれて後半要素を引き出せないからね。逆に言えばミッキーグローリーはそういう競馬では強いのは間違いないと思うんだけど。

古作特別(5下)6着

中山芝外1600m良 16頭7枠14番
1:33.7(+0.4) 46.2-47.1 H^1
12.6-10.9-11.3-11.4-11.5-11.8-11.8-12.0

ただ高速馬場で基礎スピード面で、となると5走前の古作特別で500万下ながら完敗を喫していたのが気がかり。休み明けで外枠でと簡単な状況ではなかったとはいえ、良くなかった。

14番枠からやや出負け、そこから促しながら追走して最終的には中団の外目で進めていく。道中もペースが速い中で中団外々、ロスの多い競馬となって3角。3~4角で外から押し上げながら好位で直線。序盤で3列目から追い出されるがじりじりとしか伸びず、外差しの方が脚色がいい。L1では良いところなくの6着完敗だった。

苦しい形にはなったと思う。外枠から出負け気味、出していったけどポジション取れず、流れた中で終始外だったからね。ただしもちろんだけどこれは500万下での話。レベルも微妙だしセントライト記念と同週、高速馬場だった中でこの時計でとなると正直評価は難しい。不安要素としてみておくべきだろう。端的に言えば高速馬場だとマイルは短い可能性が高い。

1000万下1着

中山芝外1600m良 16頭5枠10番
1:34.1 47.0-47.1 M
12.3-11.3-11.7-11.7-11.6-11.8-11.5-12.2

1000万下では中山マイルで完勝した。ただし、時計を見てもわかるように、時計が掛かっていた中での平均ペースとなる。47-47というような感じの平均で、淡々とよどみなく進められたしパワー型の基礎スピードとポテンシャルのバランスが問われたかなと。

10番枠から五分には出てそこから押して追走するも前に行くのは難しく中団馬群の中でコントロール。3~4角でも中団馬群の中から好位列の後ろで我慢して直線で外。序盤で3列目から追い出されてじりじりとした伸びで2列目、L1で前が落としたところで一気に突き抜けての完勝だった。

ばてたところで一気に突き抜けていることからも消耗戦で強いというのはこの辺だろう。よどみない流れからL2の地点での反応というのはそこまででもなかったし、前が落ちたところでのL1差し込みのパフォーマンスが高かったとみるべき。それとこの馬場なのでこのペースで追走ができたし、このペースで前も落ちてきたといえる。これが秋の超高速マイルでとなった時には前半部分でここまで楽に追走できない可能性が高いのと、前がそうそう落ちてこない、というのをどう考えるかだね。

京成杯オータムハンデ2018への展望

高速馬場のマイルで時計的に足りるのか?といわれるとかなり難しいところだと思う。もちろん高速馬場自体がダメではない馬で、例えばむらさき賞なんかではしっかりと5F勝負に近い中で2列目からしぶとく食らいついてエアウィンザーと時計差なしの3着でこれは立派。ただし、このレースでは48.1-45.5と超スローの1800だったこともあって楽にポジションを取れた。後半のTS持続は結構いいものを持っているので、この条件なら後ろから前が45秒台で流れる前提で流れに乗らずに、後半4Fをできるだけ高めてどこまで時計を詰められるか、というスタンスの方がよさそうな感じはするけどね。ゲートが上手くないし二の足も速くないから力の要る馬場か1800でゆったり急かされないといいポジションも取れるけど…というところか。正直穴人気になると思うけど、超高速馬場だと信頼度はかなり低いと思っている。感覚的には1800~2000ぐらいがいいと思うんだけどね。

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