競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

セントウルステークス 2018 出走予定馬:ファインニードル&川田騎手想定

time 2018/09/03

セントウルステークス 2018 出走予定馬:ファインニードル&川田騎手想定

第32回 セントウルステークス(GII)出走予定馬展望

日程:2018年9月9日()
コース:阪神芝内1200m

予想用・出走予定馬一覧

ファインニードル(川田騎手想定)

今年はシルクロードステークス、高松宮記念と連勝でGI馬まで成り上がったファインニードルがセントウルステークスに出走予定だ。果敢に挑んだ香港GIのチェアマンズスプリントプライズでは4着と完敗を喫した。仕切り直しは大一番を見据えた前哨戦から、英国で修業を積んだ川田とともに心機一転、確かな一歩を踏み出せ。

昨年のセントウルステークスを勝っているということもあるし、宮記念のパターンでも結果を出せた。香港は物足りないけど香港のスプリント路線で結果を出すというのはかなり難しいからね。あまり悲観していない。58kgよりも前哨戦仕様の仕上げでどこまでやれるか。

高松宮記念(GI)1着

中京芝1200m良 18頭5枠9番
1:08.5 33.3-35.2 H^2
12.0-10.3-11.0-11.4-11.5-12.3

まずは2走前の高松宮記念を振り返る。この時は良馬場ではあったが時計が掛かっていてややタフな状況下。ペースも速く1.9でかなりのハイで、ラップ推移的にもよどみなく進んでいる。パワー型の基礎スピード面を高いレベルで問われた一戦だ。

9番枠からまずまずのスタート、無理には追走せずに好位の外で様子を見ながら入っていく。3~4角でも好位の外から進めながら仕掛けつつ直線。序盤で3列目からしぶとく伸びるがすっと反応というほどではなく2列目まで。そこからL1でしぶとく伸びてレッツゴードンキを競り落としてハナ差の勝利。

接戦を制したというのは確かだが、この馬のこれまでのパフォーマンスから見ても、決してこの条件が良かったとは思わない。パワー型の基礎スピードが問われてこの馬としては前半勝負の中で厳しい競馬になりつつも後半しぶとく脚を維持してバテ差しての勝利といっていいだろう。これまでにないパターンでGIを勝ち切れた、というのは収穫だと思う。

セントウルステークス(GII)1着

阪神芝内1200m良 14頭5枠7番
1:07.5 33.8-33.7 M
12.2-10.8-10.8-11.1-11.1-11.5

昨年のセントウルステークスは強い競馬だった。高速馬場でペースは平均でコントロールされた状況。コーナーで11秒前後と速いラップを要求されつつL1も11.5でまとめてくるという内容。前後半のバランスを高いレベルで要求されている。

7番枠から五分には出たという程度、そこから押して二の足ですっと先行するスピードを見せて控えて2列目となる。道中も2列目ポケットでコントロール、3~4角でロスなく立ち回って仕掛けを待って直線。序盤で前が壁、少し待たされるが置かれず追走、L1で捌いて堂々先頭に立ち、最後まで差を詰めさせずの1馬身1/4差完勝。

3~4角の立ち回りの上手さがこの馬の武器ではあるが、それを引き出すにはやはり最序盤のポジションが肝要となる。その中で、ここでは出負け気味の感じだったが二の足の速さを引き出してしっかりと2列目ポケットまで取り切れた。この辺がこの馬の強みとしてはあると思う。器用に立ち回ってペースをコントロール、3~4角で速いラップを踏む中で最後までTS持続を引き出してきたと。前後半のバランスの良さを引き出せた時がパフォーマンス的には高いかな。

チェアマンズSP(GI)4着

シャティン芝1200m 9頭4番枠
1:09.28(+0.65) 34.73-33.90 M
23.57-22.32-22.74

前走のチェアマンズスプリントプライズでは4着といっても3着ビートザクロックからは3馬身ほど離された完敗だった。ペースは日本式でみても大体で33.7-33.9としてみて平均ペースなので、決してファインニードルにとって不利な展開ではなかったと思っているが。480kgで勝ち切った宮記念から輸送の影響等で466kgまで減らしていた、というのも考えないといけないだろう。

4番枠から出負けして後方から促しつつ中団の中目ぐらいには押し上げていく。前3頭から離れた5番手で3~4角でも最内をロスなくと結構いい形で進めて3列目で直線。序盤で進路を取り切れないもののスペースはある状況、そこからの伸びが全くなく前3頭から離された4番手でフィニッシュ。

レースの内容的には正直完敗で、個人的にはもう少しやれてほしかったし展開的にもやれると思っていたんだが。ただし、前述している通りでこの馬にとっては海外遠征なわけだし、そこで馬体を-14kgと結構大幅に減らしたことが影響を及ぼした、と考える必要はあるだろう。万全ではなかったならある程度仕方ないかな。

2018セントウルステークスへの展望

能力・適性に関しては疑う余地もないし、58kgも多少不安はあるがそれでもシルクロードSは57kgで58kgだったとはいえセイウンコウセイを競り落としている、ナックビーナスを撃破している、と。プラスではないが58kg自体はそこまで気にしなくていいかな。それよりも陣営が言っているように目標は秋のスプリンターズステークスにあるということ。その点でも昨年のように夏を使ってきての延長線上、というセントウルステークスではなくここが始動というのは明確に違う。社台・ノーザンの外厩なら、というのもあるがダーレーがどこまで?というのはあるかな。特に今回は海外遠征明け、馬体減から立て直しというのも含めて普通の休み明けでもないからね。いきなり万全というのは望めないかな。直前の追い切りを見て判断したほうがいいと思うが、夏場を使ってきている他の馬にも付け入るスキはあると思う。能力・適性で見れば最上位で良いと思うが、状態面をしっかりと判断したいね。

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“大魔神”の愛称でお馴染み!

≪GI馬主・佐々木主浩≫
【セントウルSの最終結論】

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何悪。分析note2023



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