第18回 アイビスサマーダッシュ(GIII)出走予定馬展望

日程：2018年7月29日(日)
コース：新潟芝直1000ｍ

予想用・出走予定馬一覧

ペイシャフェリシタ（三浦想定）

２走前の春雷ステークスでは内からしぶとく抜け出しセカンドテーブルを競り落としたペイシャフェリシタがアイビスサマーダッシュに出走予定だ。新潟の1000は初めての舞台だが、オープン特別・重賞でも好走歴があり力は足りる。前走CBC賞の惨敗が尾を引かなければいいが、状態面がカギとなるか。

前走CBC賞の超高速馬場での厳しい流れ、外枠から入っていったとはいえちょっと甘かったのは気がかりだし反動も心配はある。条件・相手的には十分好勝負できるはずだが、今の酷暑がどう響くかかな。

春雷ステークス(OP)１着

中山芝外1200ｍ良 16頭２枠４番
1:07.4 32.9-34.5 H^2
11.8-10.2-10.9-11.3-11.4-11.8

春雷Ｓから振り返るが、ここでは1.6とかなりのハイペースの中で少し離れた好位の内目で立ち回ったのもあって、自身では33.8-33.6と平均で入れていたというのはある。

４番枠からやや出負け、そこからじわっと促しつつ内のスペースを拾ってうまく好位で進めていく。そこからも前２頭から離れた３列目の内内を確保して３角へ。３～４角でも前のスペースががっぽり空いている中で押し上げて３馬身差ぐらいで直線。序盤で２列目からしぶとく伸びて２番手に上がってくる。Ｌ１で粘り込むセカンドテーブルを競り落としての勝利となった。

ハイペースのセカンドテーブルは今は結構強敵なので、これを撃破できたのだからやはり一定の評価は必要だと思うのだが、改めてみてもかなりロスなく、かついい位置で運べていたなというのはある。またその良い位置で運べたのも枠の並びに依るところが大きいのはあるかなと。前半で内のスペースが結構空いていたので、あのスタートでもそこを押し上げていけたことで最終的に無理なく２～３列目というところを取れたのはかみ合ったかなと。なので嵌った中でセカンドテーブルを撃破できたと考えるほうがいいかもしれないし、この馬自身はムリなく入れたことが大きいかもしれない。

CBC賞(GIII)15着

中京芝1200ｍ良 18頭８枠16番
1:07.7(+0.7) 32.7-34.3 H^2
11.9-10.3-10.5-10.9-11.5-11.9

ただ前走のCBC賞では同じように1.6とかなりのハイでも流れの中に外枠から入ってしまった感じで苦しくなった。ラップ推移的にもよどみなく進んでいるし、外枠で難しい位置取りになったことで結果的にオーバーペースになったかなという感じはある。

16番枠から出負けして後方からのスタート、そこからリカバーして好位の外まで押し上げていくが内に入れることはできないまま３角へ。３～４角でも好位の外でロスがある状況からナリタスターワンの直後、直線で外に出すが追われて反応なくジリジリ。最後は下がっての完敗だった。

春雷Ｓと違うのはやはりゲートの拙さをリカバーして外から流れに乗ってしまったことかなと。そこで脚を使って後半の余力がなくなってしまった、という解釈で良いと思う。春雷Ｓでもゲートは良くなかったが内枠で並びもよく、一気にではなくじわっとスペースを詰めることができた面はある。外枠で３角までに一気に取りついていったことと32.7というかなり前半で速いペースだったということ、さらに３角でのコーナーワークが悪い意味で全て噛み合ってしまったかなと。

浜松ステークス(16下)１着

中京芝1200ｍ良 18頭４枠８番
1:07.6 33.4-34.2 H^1
11.9-10.5-11.0-11.5-11.4-11.3

５走前の浜松Ｓではここでも人気のダイメイプリンセスを撃破した。ペースはややハイ程度、４角辺りで少し落としたが直線でレースラップ的に加速、Ｌ１で11.3と速いラップをたたき出している。

８番枠から五分のスタート、そこから無理せず軽く促す程度で追走、中団馬群の中目で３角に。３～４角でも中団馬群の中目で仕掛けを待ちながら４角で外に出して直線。序盤で加速していく流れで外から一気に伸びて坂の上りで先頭に立ってしまう。Ｌ１でそのまま突き抜けての完勝。

Ｌ２の地点ではまだ３馬身半以上はあったはずなので、11.4の地点で一気に来たならおそらくここで10秒台は確定的だと思っている。恐らく10秒後半の脚を坂の上りで使って加速してきているので、そう考えると後傾型の競馬でかなり高いパフォーマンスをみせたといえるはず。アイビスは割とバランス的には後半の鋭さを要求される傾向が強いので、その点では良い材料となる一戦だ。

2018アイビスサマーダッシュへの展望

この馬の適性的には良いと思うし、前走のCBC賞は休み明けという面もあったので、直線1000ｍでトップスピードの質を要求される可能性が高い開幕週なら個人的にはダイメイプリンセスより上位の評価をしても良いはず、とは思っている。ただしやはり前走のCBC賞の負け方があまりよくはないし、ゲート自体ダイメイプリンセスほどではないにせよ安定していないので良い位置を狙えるのかどうかという点での不安はそこそこある。出来れば外ラチ沿いにすぐに持っていける外目の枠が理想かな。休み明けを叩いて良化してくればというところだし、新潟1000では馬体重がある程度無いと難しいのだがこの馬は490kg前後なのでそこは心配していない。後半のトップスピードの質はトップクラスだし、新潟1000ｍも上り下りがあってＬ２で再加速になる傾向が強い。ここでの鋭さを問われればこの馬だと思っているんだけど、強敵も多いしもうちょっと他を見て判断したいかな。一応重い印も視野に入れている馬。