競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

ラジオNIKKEI賞 2018 出走予定馬:イェッツト&蛯名想定

time 2018/06/27

ラジオNIKKEI賞 2018 出走予定馬:イェッツト&蛯名想定

第67回 ラジオNIKKEI賞(GIII)出走予定馬展望

日程:2018年7月1日()
コース:福島芝1800m

予想用・出走予定馬一覧

高い素質を持ち、前走のプリンシパルステークスも強い競馬であと一歩の3着、イェッツトがラジオNIKKEI賞に出走予定だ。あと一歩でダービー出走に届かずも、勝ったコズミックフォースがダービーで3着という中でこの馬も世代屈指の実力を秘めていることが間接的に証明された形。あとはそれを今、直接的に証明できるかどうかだ。

強いと思うし、シンプルにこの馬を本命にしても良いかなと思ってしまえるレベルにはある。多分この馬かメイショウテッコンから入る形。流れてやれるし中間的な脚も使える。ゆりかもめ賞は距離の影響が大きいと思うので、この条件でどこまでやれるか見たいね。

プリンシパルS(OP)3着

東京芝2000m良 14頭6枠9番
1:58.2(+0.0) 59.2-59.0 M
12.7-11.3-11.3-11.6-12.3-12.0-11.9-11.3-11.8-12.0

まずは何といっても前走のプリンシパルSだろう。上位3頭が強い競馬をしてきた中で3着。結果は惜しかったが内容的には大井にめどを立てたといえる。ペースは平均で淀みも小さく、L3最速で11.3とそこまで速いラップを問われず。前後半のバランスが問われた中でのTS持続戦で出し切りやすい競馬だったのは確かだろう。

9番枠から五分のスタート、そこから少し掛かりながら窮屈なのもあって下げて中団馬群の中で入っていく。向こう正面の段階ではうまく中団のうちに潜り込んで前のスペースを詰めながら少し押し上げて3角へ。3~4角では前3頭が離している中でうまく内目のスペースを取りながら中団で直線。序盤で外への誘導で少し置かれ気味になるがL2の坂の当たりですっと伸びてきて2番手に上がる。L1では外からくるブレステイキング、前で粘るコズミックフォースとの間でしぶとく踏ん張るも少し見劣っての3着だった。

3~4角でうまく立ち回ったのはあるにせよ4着以下は離しているししっかりとL2の地点で伸びてきているので基礎スピードと後半のTS持続のバランスの高さ、というのは見せたと思う。この流れで脚をしっかりと引き出せたのは大きいかな。また馬群の中での立ち回りも全く問題なかったし、相手関係との比較でみても十分評価できる内容だと思う。やや掛かり気味の入り方だったので敢えて課題を言うならその辺りぐらいかな。

京成杯(GIII)3着

中山芝内2000m良 15頭1枠1番
2:01.4(+0.2) 59.7-61.5 H^2
12.5-10.7-12.2-11.8-12.5-12.4-12.1-12.5-12.3-12.2

京成杯3着もそういう意味では厳しい流れへの対応力を見せているといっていいだろうと。ただプリンシパルSと違って明確にハイペース、高い基礎スピードをより問われているし、そこからの後半のポテンシャル戦という中でも2着コズミックフォース辺りと比較して結構頑張っているといえる。

1番枠からまずまずのスタート、そこから無理はせずに外への誘導を優先もポジションが下がって序盤は後方内で進めていく。道中も内内で包まれた状態で徐々に中目に誘導、押っ付けながら3角へ。3~4角では中団馬群の後ろぐらいで内目から4角出口で外目に誘導して直線。序盤で狭い馬群を割りながらしぶとく伸びてくる。L1で外のコズミックフォースに若干脚色見劣るも最後まで食らいついて3着を確保した。

かなり流れたしその中で後方からの競馬になったとはいえラストまでしっかりと脚を使えていたように基礎スピードそのものはやはり持っていると思う。そのうえで後半そこまで決定的な脚を使えたわけではないが、その相手が皐月賞3着馬ジェネラーレウーノでありダービー3着馬のコズミックフォースであると。そこそこ高いレベルにあったのは間違いないし、適性的に基礎スピードが問われた中でやれているのは今回を迎えるうえで強みといっていいだろうと。

新馬戦1着

中山芝内1800m良 16頭3枠6番
1:51.7 51.4-47.7 S^4
12.9-12.6-12.7-13.2-12.6-12.6-12.4-11.4-11.3

新馬戦も結構印象的に強い。中山1800にありがちな前半上り坂でペースが落ち着きすぎ、向こう正面でも上がらないので4角出口からの2F戦という感じでL1の坂の上りで最速。まあこのL1最速は高いレベルにあるので出せたと思うが、仕掛けが非常に遅くギアチェンジの性能が相当レベルで問われていると。

6番枠から五分のスタート、そこから促しつつも追走はそこまで楽ではなく好位馬群の中に入っていく感じ。道中もドスローなのだが押っ付けながら追走して3角へ。3~4角でもペースが上がってこない中で好位列の中で包まれて直線。じょばんで外に出してからの反応が素晴らしく坂の上りで一気に抜け出した。

この一戦だけならよくあるスローの流れで一気に加速できてというタイプ、といえるんだがここ2走と総合的にみると高く評価できる。緩い流れの中でむしろ促されているぐらい。普通ならこれだと反応でどうなの?と思ってしまうが、前が一気に加速してこちらは壁の状況で直線に入って外に出してから一気に加速してきた。かなり賢い馬なんじゃないかなと。

2018ラジオNIKKEI賞への展望

今のところ弱点が見当たらない。あえて言えば総合的にみても前半はそこまで強くない、というところかな。基礎スピード自体は持っているんだけどゲート・二の足はそこまでのレベルではないので後ろになりすぎなければいいな、という感じ。ここが本命を打つかどうかというラインでは悩むところになる。ただしそれを除けばこのメンバーではトップレベルだと思うし、前走のプリンシパルSでも自身では少し緩い流れではあったと思うがしっかりと高いレベルでTS持続力を見せてきたし、新馬戦で見せたように包まれた状態でも進路を作れればスっと動けた。これならL2最速のパターンになっても大丈夫。ペース自体は流れてくれても良いが、中盤以降の立ち回りが上手いところはあるので出来れば内枠が望ましい。縦のポジションをできるだけとって進めたいところ。1角までの距離が短い福島1800で外枠だとちょっと評価を下げたほうがいいかなという感じはある。いずれにせよどういう展開でも戦えるうえでパフォーマンスでみてもここでは1,2,3番手にはなる。ケイティ辺りは距離短縮で不安があるし、メイショウテッコンも枠次第で行き切れるかどうかという問題もある。枠の並びで少し変わってくる面はあるが、この馬も本命候補の一頭なのは間違いないかな。

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