競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

オークス 2018 出走予定馬:レッドサクヤ&福永想定

time 2018/05/17

オークス 2018 出走予定馬:レッドサクヤ&福永想定

第79回 オークス(GI)出走予定馬展望

日程:2018年5月20日()
コース:東京芝2400m

予想用・出走予定馬一覧

レッドサクヤ(福永想定)

エルフィンステークスではタフな流れの中で見事に外から抜け出したレッドサクヤがオークスに出走予定だ。桜花賞でも積極的な好位先行策からしぶとく踏ん張り掲示板争いに踏みとどまっての7着とある程度善戦した。距離が延びてどうかだが、時季外れの桜の女神が府中に舞い降りるか。

エルフィンSでは力の要る馬場で厳しい流れの中でもしぶとく抜け出す競馬ができたしこれ自体は評価したいが展開的に噛み合った面もある。またこの時はレベルが微妙だし、桜花賞でも厳しい流れて一定のパフォーマンスだがそれでもマウレアあたりと比べてもちょっと足りない。スローでは微妙なことを考えると2400では難しいかな。

エルフィンS(OP)1着

京都芝外1600m良 12頭7枠10番
1:35.6 46.9-48.7 H^2
12.1-10.6-11.6-12.6-12.6-12.1-11.7-12.3

エルフィンS勝ちから振り返りたい。良馬場だがこの時はダートは稍重、雨が残っている中で時計も掛かっていてややタフな馬場状態。ペースは1.8でかなりのハイだが中盤が12.6-12.6と緩んでいてそこからの2F戦。前半3Fが34.3と非常に速く、中盤で淀みがある競馬にはなっている。

10番枠からまずまずのスタート、そこから一気に下がって無理せず中団後ろ目で進めていく。道中もそこから縦長になったのである程度追走しながらだったが3角で前が一気にペースダウンするのでここで労せず差が詰まってくる。4角では団子状態になっている中で好位の外に取り付いて直線。序盤で先に抜け出したトロワゼトワルを目標にじりじりと2列目。L1でそこからじりじりと伸びて内のノーブルカリナンを競り落として半馬身差の勝利。

馬場が微妙なので判断が難しいが、前半はほとんど無理せずで34.3で前が入っている中で36.4とかなり楽に入っている。そして3角の緩みの地点でフラットに取りついている(前後半3Fと時計で逆算すれば中だるみ地点では23.8で入っているので典型的なフラットな入り方で取り付いている)のでそう考えると結構楽な入り方をしていると。少なくとも自身ではややスローぐらいの入り方になっているはずだし、そこからしぶとく脚を使ってはいたがそこまでのインパクトはなかったかなと。展開的には少し恵まれた面はあると思う。

桜花賞(GI)7着

阪神芝外1600m良 17頭3枠5番
1:33.8(+0.7) 46.6-46.5 M
12.3-10.7-11.5-12.1-12.1-11.5-11.3-11.6

桜花賞も似たような感じではあるが、エルフィンSよりは前目で競馬したし高速馬場の中で思ったよりも頑張ったなという感じ。どちらかというと桜花賞の方がパフォーマンスは高かったかも。ペースは平均、中盤で緩みがあってそこからの再加速で3F勝負。

5番枠からまずまずのスタートを切ってそこから無理はせずに好位で外目に誘導して3角に入っていく。3~4角でも好位の外から正攻法で進めて2列目で直線。序盤でそこから追い出されているがやはりラッキーライラックには見劣ってしまう。それでも最後まで必死に食らいついて掲示板争いの一角には踏みとどまっての7着だった。

まあL1は思ったよりは踏ん張れたけど、ラッキーライラックとの比較でみるとやはりL2の地点でキレ負けしていた感がある。位置取り的にあそこだと前半でも脚を使っていたと思うしロスもあったので結構頑張った7着だとは思うが、それでも2番手グループ筆頭の3着リリーノーブルとの比較でみてもやっぱりちょっと足りないのは間違いない。悪くはないんだけどね。

赤松賞(5下)4着

東京芝1600m良 9頭7枠7番
1:37.2(+0.1) 50.4-46.7 S^4
13.1-12.1-12.5-12.7-12.7-11.7-11.1-11.2

4走前の赤松賞を振り返っておきたい。このレースは見ての通りのドスローで、そこからの3F勝負だがL3でも11.7と仕掛けがお染で2F戦に近い。ギアチェンジが問われた一戦とみていいだろう。

7番枠から好発を切って無理せず控えて好位の外目。あまりにも遅いので流石に掛かりながらになって折り合いを意識しながら中団馬群に下げて我慢の展開。3~4角でも掛かりながらの中でそれでも再び好位の中目を追走しながら直線。序盤で楽な手ごたえで進めて追い出されてL2でしぶとく伸びていったんは先頭にという感じ。しかしL1で甘くなって最後は外の2頭にも見劣り、マウレアとの差もほとんど詰まらずの4着だった。

まず後半のギアチェンジ面はそこそこのものは見せていた。ただし、そこからエンジンがかかってからのL1の踏ん張りは足りなかった。少なくともスローの決め手勝負ではミュージアムヒルやナラトゥリスに完敗で、もちろん掛かっていたことを考慮に入れても後半の末脚の絶対量が少なくスローでは活きないかなという感はある。

2018オークスへの展望

インディチャンプ戦でもL1最速、2F戦でギアチェンジが問われたが直線入りの加速する過程ではそう見劣ってなくてL1でさらにもう一段、という脚がなかった。トップスピードの質に関してはそれなりには持っていると思うが高いレベルのトップスピード戦となるとL1が甘くなってしまう印象。逆に桜花賞なんかは全体で流れた中である程度脚を使ってきた感じだし、エルフィンSはさらに中弛みで取り付いて前半無理なく入れたことも大きい。折り合い面でも少し不安があることを考えても、長距離適性をあまり感じないなと個人的には。ゲートが上手いのと要所の反応は良いし、そういう点ではオークスでもというところもあるが、さすがにマウレアとの比較でみても総合的に少し見劣るとなると第3グループぐらいになってしまう。うまく立ち回ってどこまでというところで、掲示板付近にはいても驚けないが、さすがに馬券圏内でとなると素材的にちょっと足りないんじゃないかな。現時点では手を出さないつもりだ。

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