第25回 平安ステークス(GIII)出走予定馬展望

日程：2018年5月19日(土)
コース：京都ダ1900ｍ

予想用・出走予定馬一覧

クインズサターン（四位確定）

抜群の安定感でここまで善戦を続けてきているクインズサターンが平安ステークスに出走予定だ。アンタレスステークスでは高速ダートでもしぶとく差し込み、マーチステークスでは力の要る馬場でとここまでいろいろなパターンで好走。相手は手ごわくなるが、持ち前の安定感を武器にどこまで差し込めるか。

充実期に入っているのかなあ、という感じ。正直ちょっと足りないだろうと思いながらも重賞で思った以上に差し込んできているし、適性的にも幅広いのでこちらの想像以上に活躍してきている印象。なので今回も扱いが難しいが、相手が手ごわい中で自分の競馬に徹すれば。

マーチステークス(GIII)２着

中山ダ1800ｍ良 16頭７枠14番
1:52.1 49.3-50.4 H^1
12.4-11.5-12.5-12.9-12.4-12.6-12.6-12.4-12.8

まずは２走前のマーチＳから振り返る。力の要る馬場状態で、ペースは1.1とややハイ、ラップ推移的には中盤のＬ５最速タイ。基礎スピード面もそこそこ、ある程度仕掛けが早かったしポテンシャル面も問われたかなと。

14番枠から五分のスタート、そこから無理はせずに中団の中目から様子を見ながら入っていく。向こう正面では中団馬群から好位の中目で進めて促しながら３角。３～４角でも好位の中目から押して押しての追走で３列目で直線。序盤で外からじりじりと伸びるがまだ３列目。そこからＬ１までばてずに差し込んで決定的な伸びを見せるがわずかにハナ差届かず。

ここでは力の要る馬場である程度前半の基礎スピードも問われた中でしぶとく脚を使ってきた。ポテンシャル面では一番のものを見せたし、思った以上にタフな馬場と厳しい流れでやれたのかなと。ロワジャルダンや中山が得意とはいえセンチュリオンが相手というのはある程度恵まれた面はあると思うが、それでも力の要る馬場で基礎スピード・ポテンシャルが問われた中で良さが出たのは確かかな。

アンタレスＳ(GIII)３着

阪神ダ1800ｍ不 16頭７枠13番
1:50.1(+0.3) 47.9-49.6 H^2
12.7-10.7-12.3-12.2-12.3-12.0-12.3-12.3-13.0

前走のアンタレスＳでも不良馬場で高速ダート、1.7とかなりのハイペースの中で結果を出してきた。道中もよどみなくＬ４最速なので出し切りやすい流れだが、もちろんハイペースなので前半の質の高い基礎スピードを問われた一戦。

13番枠から出負け、そこから無理はせずに後方馬群の外目でまずは入っていく。道中も後方馬群の外から向こう正面で徐々に外から押し上げていくような感じで３角。３角では外目から中団に近いところまで取りつき、４角では大外から追走しながら、コーナーワークで後方にという感じで直線。序盤でそこから追い出されてからしぶとく伸びて好位列に取り付く。Ｌ１でしぶとく伸びて前２頭との差もある程度詰めてくるが最後は決定的とまではいかず、３着完敗だった。

流れた中で外枠で取り付くタイミングもなかった、という感じでちょっと急かされる競馬になってしまったかなと。Ｌ１で前が落ちたところでしぶとく差し込んだが上位２頭が強かったのはあるし、あの位置から３～４角で外々となってしまうとなかなか難しい。前半の基礎スピード面で質的に苦しんだが、それでも後半のポテンシャルで何とか補ってここまで上がってきたなと。ゲートがいまいちよくなかったのも響いたと思う。

東海ステークス(GII)５着

中京ダ1800ｍ良 16頭８枠15番
1:53.0(+1.2) 49.5-50.3 H^1
12.7-11.1-12.9-12.8-12.0-12.2-12.7-12.4-13.0

４走前の東海Ｓではテイエムジンソクにはもちろんだが、コスモカナディアンとの比較でみても完敗の内容だった。この時は前半は少し緩めもＬ５最速でポテンシャルを高いレベルで要求された一戦。ロスは多かったがそれでもちょっと物足りなかったかなという感じ。

15番枠から出負けして最後方近くからの競馬となってしまう。道中ドスローの段階でも特にポジションを上げられないまま、向こう正面でペースが上がってから３角でじわっと進出。３～４角でも中目から外に誘導して出口で大外を回して直線。序盤で後方列から追い出されるがいまいち反応が薄い。それでもＬ１ではばてずに大外から伸びてくるが離れた３着争いで届かなかった、という内容。

ここでは割と後半のポテンシャルを問われたと思うし、そこでロスがあったのは間違いないと思うが、それでもコスモカナディアンに比べるとちょっと物足りない競馬にはなっていると。出負けもあったし、後半ロンスパでＬ１まで脚を使ってきていた点は評価したいがどうしてもあの位置からＬ２の地点での伸びがいまいち、というのはちょっと引っかかる面はあると。この段階でのパフォーマンス比較ならばコスモカナディアンの方を上位に取りたいかなと。

2018平安ステークスへの展望

あとはここ２走の内容が良くなってきているので上昇してきているとみるべきかどうかかな。正直意外なほどに走ってきた印象ではあるしどちらもある程度前半厳しい流れの中でポテンシャルを引き出してきた。アンタレスＳは流石に高速馬場過ぎて質的に追走に苦しんだので、京都1900への延長で流れても必ず脚を使える、という魅力を引き出せれば面白い。逆に前に支配されて中盤息が入ってから４Ｆ戦ぐらいである程度トップスピードの質も問われてしまうとこの馬としてはちょっと足りないかな。ラップが速い地点では反応が鈍い感じだし、出し切ってなんぼのイメージ。そこがかみ合えば面白い。今の充実度だと軽視はしづらいところはある。コスモカナディアンとの比較だとマーチＳで逆転しているし、あとは枠や追切を見ての判断かな。

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