競馬をやって何が悪い。〜予想は敗因分析から〜

菊花賞の出走予定馬展望が中心!今週あの人気馬はなぜ負けたのか? ラップとレース映像をリンクさせた詳細な敗因分析から競馬の真髄に迫る。 敗因分析できれば次買うべき馬が解る。競馬予想は回顧から始まる。

クイーンエリザベス2世カップ 2018 出走予定馬:アルアイン&C.デムーロ想定

time 2018/04/26

クイーンエリザベス2世カップ 2018 出走予定馬:アルアイン&C.デムーロ想定

2018クイーンエリザベス2世カップの出走予定馬展望

第44回 クイーンエリザベス2世カップ(GI) シャティン芝2000m

日程:2018年4月29日()

予想用・出走予定馬一覧

アルアイン(C.デムーロ想定)

昨年の皐月賞で好位からしぶとく抜け出しGI制覇、4歳世代のエース級アルアインが海を渡ってクイーンエリザベス2世カップに出走予定だ。初めての海外遠征となるだけにそこがカギだがこの中距離路線は日本のお家芸といっていい路線。次世代のエースがアウェイでどんな競馬をするのかに注目だ。

前走の大阪杯でも器用に立ち回れて後半勝負で結構強い競馬ができていることを考えると、今のこの馬で2000mの後半勝負なら香港のトップレベル相手でも十分勝負になると思う。タイムワープを目標にできれば。

皐月賞(GI)1着

中山芝内2000m良 18頭6枠11番
1:57.8 59.0-58.8 M
12.1 – 10.8 – 12.2 – 11.7 – 12.2 – 12.4 – 11.9 – 11.4 – 11.4 – 11.7

初GI制覇となった皐月賞から振り返る。当時は超高速馬場でペースも平均だがこれでも中盤少し息が入っている。L5の向こう正面地点では12.4とここで少し馬群が凝縮、当時の人気馬ファンディーナが3角で動いたことでペースアップ、L3の4角地点が最速タイで仕掛けが早い展開になった。ここでの立ち回りも問われたし、ある程度の基礎スピードも。

11番枠からやや出負けぐらい、そこから押してリカバーしてしっかりと先行争いに加わっていく。最終的には好位の中目でトラストの後ろ、折り合いも苦労せずにこの流れに乗っていく。向こう正面で少し緩んだところで凝縮、その中で好位の中目から3~4角でファンディー名が動いた段階で中目のスペースを取りながら2列目で直線。序盤でそこから窮屈になりつつもしぶとくさばいて先頭列だが内のペルシアンナイトがすっと出し抜く。それでもこれをL1で競り落としての勝利となった。

まあうまくかみ合った面もあるが、それでもペルシアンナイトに対してはロスが少し多かったわけで、その中でL1までねじ伏せてきたという点で見ても意外と後半のポテンシャル面はペルシアンを上回ってきたと思う。また基礎スピード的にみても前半の進め方は結構流れに乗っていたと思うのでそこも評価したい。まあ単純にダンビュライトと比較するとダンビュライトの方が厳しい展開だったとは思うが、それでも着差もあるしね。

大阪杯(GI)3着

阪神芝内2000m良 16頭4枠8番
1:58.4(+0.2) 61.1-57.1 S^4
12.8 – 11.3 – 12.4 – 12.4 – 12.2 – 11.8 – 11.2 – 11.1 – 11.4 – 11.6

前走の大阪杯では超高速馬場の中で極端な超超スローという競馬に。ペースも見ての通りで4秒も遅く、そこからスワーヴが動いたことでコーナー地点で強烈な速さで加速。L3の4角地点最速となっているし、3~4角中間の直線に近いところとなるL4の地点でも11.2と相当速い。TS持続特化だがこのレベルだとL1もスワーヴが11.6でまとめてしまうので出し切ってしまったほうがいいぐらいの展開だろう。3角入りで一気に加速する流れで内で対応するのは難しかった。

8番枠からまずまずのスタートを切ってそこから様子を見ながら好位で凝縮する集団の中に入っていく。最終的には前にウインブライトを置く形で進めるが向こう正面でゴールドアクターが外から上がってきたのでそれに合わせて少し押し上げてダンビュライトの後ろで進める、がさらにそこから3角手前でスワーヴが動いていってここでのペースアップ。ダンビュライトの後ろからダンビュライトの内を通して仔の加速に対応しながら直線。序盤で2列目内からしぶとく伸びて2番手に上がるがスワーヴが手ごわい。L1ではペルシアンがしぶとく伸びてこれには見劣り3着まで。

ここでは内で緩い流れに入り込んでしまっていて、そこからスワーヴとミルコが仕掛けた激流で一気に反応する必要があった。あの位置にいながらよく動けたなというぐらい置かれずについていけていて直線入りでは2列目にいたのは驚きかな。かなりコーナリングが上手いしこれならシャティンでも器用に立ち回れそうな感じはする。L4の地点で11.2と相当なTS持続が問われた中で流石に後半のスワーヴリチャードには敵わなかったが、このレベルでドスローの流れでやれたのは収穫。本来はもうちょっと全体で速い流れのほうが合っていると思う。

セントライト記念(GII)2着

中山芝外2200m良 15頭4枠7番
2:13.0(+0.3) 61.8-58.1 S^4
12.3 – 11.1 – 12.4 – 13.1 – 12.9 – 12.8 – 12.1 – 12.0 – 11.7 – 11.3 – 11.0

やってはいけないパターンとして注意なのがセントライト記念の負け方。ここでは3.7と超超スローでそれ自体は大阪杯と同じだが、仕掛けが遅くL1最速で究極レベルのトップスピードの質勝負になった。そこで切れるミッキースワローに完敗を喫している。

7番枠からまずまずのスタートを切って様子を見ながらの先行策、折り合い面で少し苦労していて序盤はコントロールを意識しているうちに好位の外という位置。道中もクリンチャーを見ながら好位の外で進めて3角。3~4角でも楽な手ごたえでくりんしゃーの後ろについていく、4角でも仕掛けを待っていたがクリンチャーの手ごたえが悪いので外に持ち出して直線。序盤でそこからしっかりと伸びてきて先頭列に近いところ。L1で抜け出したかったがここで一気にミッキーに切れられて完敗。

仕掛けをクリンチャーに任せる形になったがそのクリンチャーが高速馬場で速度負け、押しても押しても動かないので結局その外から押し上げていく形になったがそれでも直線での切れ味勝負となってしまったと。キレ負けしたのは結果的にみてもこの馬が折り合いを意識して全体を遅くする形になったこと、仕掛けをクリンチャーに任せたことでドスローでL1最速という形になったのが痛い。もちろんそれでもそこそこやれているがトップレベル相手にこの競馬では難しいし、適度にペースを引き上げてもらったほうがいいと思う。

2018クイーンエリザベス2世カップへの展望

まあノーザンファーム産で同じサンデーレーシングの馬なんだからある程度チームで勝負してほしい。皐月賞で1,3着しているように基本的に得意な展開は比較的近い。アルアインも皐月賞で見せたように速めの流れは得意だし、ダンビュライトも同様でAJCCはある程度速めに流れさせて先行策で押し切った。極端なスローではアルアインはある程度対応できるがどうしても質的に足りない。ダンビュライトはスローの決め手勝負ではトップレベル相手に苦戦するのは大阪杯で見せている通り。チームとしてダンビュライトがタイムワープを突いてペースをある程度に引き上げ、その後ろをアルアインがとる、ぐらいの感じで入ってほしいかな。力は中距離路線ではトップレベルの一頭にあるが基礎スピード面をもう少し使ってほしい。ダンビュライトとの比較ならスローならこちらの方が上だと思っている。

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何悪。分析note2023



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